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宇宙旅行をしよう➀太陽系マップ

こんにちは、星空案内人のまいの(mai-no)です。

前回まではロケットについてお話してきましたが、今回からは宇宙旅行のつもりで、太陽系やその先を見に行ってみようというシリーズです。旅行に行く前に…どこにどんな星があるのでしょうか?一緒に見ていきましょう!

太陽系ってなんだろう?
もうご存知の方は多いと思いますが、太陽とその周りを回る惑星や小惑星、彗星等の太陽一家のことを「太陽系(solar system)」といいます。今から約46億年前につくられ、太陽の重力によって、たくさんの天体が太陽のまわりをまわっています。
「水金地火木土天海」とよく聞くワードは「太陽系」の代表選手の頭文字です。


他にも太陽系の中にたくさんの天体があるのですが、場所も大きさも軌道も様々なため、2006年国際天文学連合(IAU)で太陽系内の惑星の定義が決められ、その他の小さな天体も「準惑星」「太陽系小天体」等分類されるようになりました。

太陽系を上から見てみると…
太陽系旅行に行くとなったら、みなさんはまずどこに行きたいですか?あまりにも広すぎるので、まずは地球周辺をご紹介しましょう。
下図は太陽~木星までの図です。真ん中がSun(太陽)、内側からMercury(水星)、Venus(金星)、Earth(地球)、Mars(火星)、そして一番外側がJupiter(木星)です。

火星~木星の間にたくさん点が描かれていますね。ここは「小惑星帯(メインベルト)」と呼ばれ、たくさんの小さな天体「小惑星」がひしめき合っています。「リュウグウ」や「イトカワ」「Vennu(ベンヌ)」はここにある小惑星のうちの1つです。
そしてこの中でも1番大きく、でも惑星ほどの重さに満たなかった「準惑星」という分類に所属する天体「Ceres(ケレス・セレス)」があります。
運転するとなると、ここはとてもハードルの高い危険な道のりになりそうですね。

太陽系ってどこまで?
小惑星帯を通り抜けると、やっと木星、土星、天王星、海王星が現れます。

いよいよ地球の軌道も表記されないほど遠くになってしまいましたが、ここでひとつ疑問点です。太陽系の端っこはどこだろう?という問題です。

「太陽系外縁天体」といい、「冥王星」や「ハウメア」「マケマケ」「エリス」といった準惑星や小さな天体が海王星の先にもたくさんあります。そうなるともっと先の範囲を太陽系の端にしても良さそうです。
太陽からは「太陽風」と呼ばれるプラズマが吹いているのですが、このプラズマが星間物質と混ざる境界線を「ヘリオポーズ」といいます。ここを太陽系の端っこにしても良さそうです。
いや、ごく稀に太陽の近くに遊びに来てくれる「彗星」は、もっと先の「オールトの雲」と呼ばれる領域からきているといわれています。(小惑星帯から来ている彗星もあります)ここを太陽系の端っこにしても良さそうですが、片道だけでも数十年はかかりそうです。

実は、太陽系の端っこは曖昧なのです。太陽系旅行に行くとなったら、どの惑星に寄りたいか、どこまで行きたいかを決めておいた方が良さそうですね。


文:まいの(mai-no)星空案内人千葉県出身。本職を星空案内にしたい、明るさと元気が取り柄の看護師。宇宙や星も大好きだけれど、食べ物・音楽鑑賞・書道も大好きです。

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