夢譚奇譚夜話2



1 子供の頃見た夢
私は大人の男性で、無精ひげだらけ。身体も服もかなり汚れている。汗みどろになりながら、海で魚や貝をとろうとしている。綺麗な海で、ただ、太陽の輝きが強くて。周囲には、同じような服を着た成人の男がちらほらいた。
「来たぞ!」
誰かの叫び声で目を海の方に向けると、黒い塊のような船が来て、空からは飛行機が来て、一斉射撃?が始まった。大急ぎで岸を目指すが、周りの人が倒れていく。
場面が変わり、崖の影に沢山の人。男も女も。みな汚れていて、疲れ果てていて。
自決することに決まったらしい。「~ばんざーい。」とリーダーぽい男性の掛け声のあと、灯油が撒かれ火を付けられる。手りゅう弾で爆発させる者、刃物で刺しあう者…
私も死んだが、身体から魂だけ抜け出て、近くの松の木にたかってそれを見ている。

~大分大人になった頃、戦争映画で似たような場面を見てこの夢を思い出した。小学校高学年の頃の夢の記憶です。

2 子供の頃見た夢
日本の田舎、大分古い時代。私は村はずれの掘立小屋の中で、春を売らされている女のようで、汚い着物、乱れた髪で。そめのという名前らしい。
身体もボロボロで、汚い布団に寝ていて、口から血を吐いていて、だれも見に来ないで、もうすぐ死にそうで。
故郷の風景が頭によぎって…

~起きながら泣いていた。良く分からないのに悲しかった。大人になって、何となく意味が分かり、複雑な思いをした。小学校3~4年生の頃の夢の記憶です。

3 子供の頃見た夢
どこかの島の、一番高い山の上。
村人総出でいる。何か不安が広まっている。
私は大分幼くて、兄らしき人と手を繋いでいた。
空は真っ暗で、強い風が吹いていて。
はるか向こうから黒い壁がむかってくる。津波だった。
村人たちは神に祈るが、無情にも島ごと飲み込まれた。
私は兄の手を握りしめ、でも海水を飲んで、苦しくて、上も下も分からなくなって…

~どこかの島が天変地異に会ったときにいたんでしょうかね…小学校1年生くらいの頃の夢の記憶です。



1 バイクの風防に映る顔
19歳の頃、バイト遅く終わり、深夜近くに原付バイクで急いで帰宅していた時。ある交差点に差し掛かった時、ふと自分の眼っとの風防ガラスに違和感を感じた。
欲見ると、右側に人の顔が映っている。男の顔だった。
信号待ちしていたところの右側は、林だった。0時ちかいこともあり誰もいない。
この顔、何だろう?
そう思った瞬間、顔がこちらを見て、ニヤリと笑った。
耳元が息がかかった。
まあ、慌てても仕方ないので、そのまま右折して、帰宅。

2 あれは?
夜中、急に目が覚める。
眼を閉じていたのだが、沢山の顔が浮かぶ。そっと目を開けて、ふと部屋の入り口の方を見る。
コートが入り口に下げてあったのだが、そのコートの下に何かいる。
よく見ると、コートの後ろに首が入っていて顔は見えないが、緑色で胸に白い何かの絵柄のトレーナーを着て、すかーとをはいた人が、正座をしているのが見えた。
何回か目をぱちぱちして、見なおしたが、確かにいる。
少し迷ったけど、そのまま寝た。

数年後、アルバイトの終了記念にトレーナーをつくることに。
絵のデザインを任せられて楽しみにしていた。
できあがったものを頂いたが、緑色地のトレーナーに白い線でわにの絵柄の… どこか見覚えがと思い、思い出した。
あれは、私だったのか?良く分からない。

3 20歳の頃のバイト先での話
バイトも終わり、何となく事務所の入り口で、前の広場越しに通りを見ていた。
右手の方から子供たちの騒ぎ声。自転車で10人くらいの集団が、右からきて左の方に行くところだった。子供たちの頭が垣根越しに見えていた。
事務所前の広場のところで、垣根が切れているのだが、そこから子供たちの頭が移動していくのをみていた。
1、2、3…10まで来たとき、最後の子供の首から下がなかった。
今でも最後の満面の笑みの男の子の顔を思い出す。

不思議
1 パワースポットとやらいくと、必ず一回目は道を間違える。
間違えるなんて単純なものではなく、1時間は歩き回る羽目になる。
スマホ見て「いまどこ」するけど、なぜかきちんと出ない。
でも最後には必ず正門ではない方から入るような感じで辿り着く。
そして、必ず御遣いのような鳥や動物に出会う。
一種の試練だろうと思うことにしている。

2 20代の頃の思い出
西銀座デパートに、年末ジャンボを買いに母と言った時のこと。
もちろん沢山の人で賑わっていた。
無事に買って、帰ろうと歩き出したとき、前を歩いていた人が、噴水の縁にヒョイと乗ったのが見えた。
その人は中年の小太りの女性で、白い毛のコートに身を包み、白いふわふわした帽子をかぶり、丸い眼鏡をかけた丸顔だった。パンプスを履いていたので、危ないなーと母と言っていたら、案の定、噴水の中に落ちた。
落ちた瞬間、なぜかスローモーションで見えた。
あっという表情で、ゆっくりとよろけ落ち、一度しりもちをついて、なぜか真っ直ぐ仰向けに沈む。沈む。沈む!?
ふくらはぎくらいの大して深くない噴水なのに、寝転んで沈んだまま起き上がらない。驚いていると、やはり見ていたらしい男性が近づき、噴水の中に手を入れ、「何やってんだよー」と女性を掴むと引き起こした。
全身から水を滴らせ、お礼も言わず歩き出す。隣を通り過ぎた時何か早口で呟いていたが、そのまま地下鉄乗り場へ降りていった。
真冬の12月。彼女がその後風邪をひいていなければ良いがと思った。

自分の力を試したいと 試行錯誤しています もし 少しでも良いなと思って頂けたのなら 本当に嬉しいです 励みになります🍀 サポートして頂いたご縁に感謝 幸運のお裾分けが届くように…