ああああキャプチャ

三日坊主もこれで終わりだ。「小さな習慣」

三日坊主という言葉がある。やろうと意気込んでいても、日に日にその意欲はしぼんでいき、三日もすれば、やっていた事をやめてしまうというもの。

誰しも運動はしない方が良いとか、勉強はしない方が良いと考える人は少ない。かといって実践してるかと言われて、Yesと答えられる人も同時に多くない。

では何故三日坊主という現象が起きるのだろう?それは人間の脳の仕組みが、新しい習慣を作る事を拒むように作られているからだ。

そもそも人間の脳は、前頭葉で新しい物事を判断し、それ以外の大脳基底核という場所が物事のルーティーンを組んでいる。前頭葉があるから、その場その場で適切な判断が出来るし、新しい物事を考える事も出来る。大脳基底核は、自転車の乗り方や歯磨きの仕方といった、決められた動きを記憶し、同じように動かす為に使われている。

新しい習慣を身に着けようとした時は、前頭葉が働き、新しい習慣を得ようとする。しかし、この前頭葉はすぐに疲れてしまう為、すぐに大脳基底核が働き、決められたルーティーンをこなすようになってしまう。これが三日坊主の正体であり、無限にSNSやYoutubeを見てしまう原因とも言える。

では、新しい習慣を身に付けるにはどうすれば良いのか?

そこで出てくるのが、小さな習慣だ。

まず、習慣化したい物事をありえないぐらい小さくする。ランニングを習慣化したいなら、1日1キロ、いや100メートルでも良い。

そんなの誰でも出来るわ!と思うかもしれない。まさにその通り。そしてその誰でも出来る行いを習慣として組み込む事で、前頭葉が力尽きるのを防ぎ、気が付けば、大脳基底核が新たな習慣としてルーティーンに組み込んでいるというもの。

この小さな習慣をこなす上で必要なのは、自分でも呆れるぐらい、習慣を小さくする事だ。もっと出来るからといって、習慣を肥大化させてしまうと、継続出来ない可能性が出てくる。絶好調な日もあれば、ヘトヘトで疲れきっている日があるように、いかなる日でも継続出来る習慣にする事がポイントなのだ。

そして、その小さすぎる習慣を継続していけば、その習慣に慣れていき、もっと量を多くしたくなる。そこで初めて習慣を大きくしても良いし、同じ量にとどめておくのも良い。大事なのは継続する事であり、大きくした上で毎日こなせる確信があるなら、大きくしてもいいが、継続できなさそうと思ったなら、同じ量でかまわない。

繰り返しになるが、大事なのは続ける事であり、質や量といった課題は習慣化してからでも、遅くないのだ。寧ろ質や量にこだわって三日坊主に終わってしまえば本末転倒なのだから。

自分も瞑想や運動といった習慣をこの本を読む前から実践しているが、言われてみれば腑に落ちる部分もあった。

瞑想は毎日5分からと決めていたし、運動も風呂に入る前に1メニューこなすと決めた上で、もっとやりたいと思えば、瞑想を10分に増やしたり、運動ももうワンセットやるといった具合に継続していた。

小さな習慣は気持ちの問題以前に気持ちで判断出来ないレベルで小さな事だ。だからメンタル的な部分でのアプローチは必要ないし、毎日継続できているという結果が何より自分を肯定してくれて、後々になってモチベーションも上がってくる。

皆さんも是非取り入れてみてはいかが?

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