空っぽなのはスレッタ、ノレア。エラン5号もそう。スレッタにその言葉を投げかけたラウダもまた、ジェターク寮での雰囲気から自分も空っぽだと感じていた可能性。

今回も謎の開示全開回でした。シュバルゼッテはやはりジェターク社で開発中のガンダム。これに乗るのはグエルなのか、それとも別の誰かなのか？
そして開発中のガンドノード。ガンヴォルヴァの強化版にも見えますが、クワイエット・ゼロが実現されたエアリアルがガンビットとして使った時、一体何が起きるのでしょうか。その初お披露目は地球なのか、それとももう少し先なのか。

グエルに負けたスレッタ。表面上けなげに振る舞ってはいたものの、皆にその強がりがしっかり伝わっている様子。皆で何とかしてあげたいと思える仲間たちがいる時点で、スレッタはすべてを失ってはいない。地球寮に転がり込んで良かったね……。そしてそこで発破をかけるチュチュが素敵。その後ジェターク寮二人にお礼されて複雑な反応をするところといい、とてもいい友達っぷりを発揮していましたね。

そして明らかになるスレッタの出自。リプリチャイルドって要はクローン人間ですかね？ここは予想外れたなあ。
そしてエアリアルの中で語られる話。「ゆりかごの星」同様、エアリアル目線の日記がエリクトの声で音読され、ついに1話で公開された話とリンクしましたね。スレッタは鍵。パーメットスコア8に達したエアリアルにはもはやその要素すら不要。パイロット不要で自由に動けるモビルスーツは驚異だろうなあ。
そしてスレッタに出るデータストーム。他のレプリチャイルドは白く発光しているにもかかわらず、スレッタは一般人と同様の赤い発光。これが意味するものは、複製してもスレッタにはエリクトの素養が受け継がれなかったのか、それともエアリアルのパーメットスコアを8に上げるため、敢えて一般人の適正に落としていたのか。
いずれにしても、スレッタには特別なものは何もない、普通の人間であることが明らかになりましたね。何も無い彼女がこれからどう進んでいくのか。全て無くしてから勝負、と思っていましたので楽しみですね。

最後はエアリアルに放り出され、プロスペラからも突き放されたスレッタ。ここは「ゆりかごの星」でのエアリアルの気持ち通りなのでしょうが、プロスペラがスレッタを「復讐」に巻き込まないことに同意したのはやはり、複製とはいえエリーが成長した姿をしているスレッタへの愛情なのだと思います。この辺、この先の展開への伏線にもなっているのでしょう。

その他、憧れのドミニコス隊隊長にお目にかかったグエルのリアクションや、マルタンという新しいおもちゃを手に入れたセセリアさんの水を得た魚のような表情など、コミカルな部分にも見所の多い回でしたね。

次回、「一番じゃないやり方」。
なんだかんだプロスペラに上手く乗せられてエアリアルを持って地球へ向かうミオリネたち。シャディクや宇宙議会連合の思惑も交差して、さてどうなることやら。