先週に引き続き、シエルぅ！な回でした。切ないけど、託された思いは確かにカナタに、ノワールに引き継がれたと思います。

18話でシエルがカナタにインストールしてもらった指輪のようはアプリ、あれはリセットされても再起動させないためのアプリだったんですね。それはメイガスの自死を意味するわけで、そりゃシエル自らではインストールできないわけだ……。
彼女がそれを選んだのは、カナタのためでもあるけれど、恐らくヴァイスハイトへの思いもあるから。
彼へのマスターとしての思いも、確かに感じられました。

そしてシエルの行動により、ノワールのためのゼロ型メイガスは確かに届けられました。
そんなシエルの文字通り命懸けの行為を、葛藤しながらも受け止めて前へ進むカナタ。本作は1話から一貫して、彼の成長を丁寧に描いていることがとてもいいですね。

一方でイデアールでも、トキオと黒仮面も少し交流が。ヴァイスハイトの目的はかなり黒いですが、黒仮面の願いはもっと純粋に、人が地上で安心して暮らせる世界を望んでいるようで。変わらないその姿に、トキオも少し安心したのかな？

そしてミステル/ノワールの分離にも様々なドラマがあって。
無言で道を示すシエルの残留思念？に涙涙ですよ。

久しぶりに目覚めたノワールの溢れる想いと、それを受け止めるカナタの頼りがいのある姿、そしてそんな複雑だけど感動的なシーンに登場するパスカルの映像。
いよいよクライマックスも間近、という感じですね。

パスカルを演じているのは昨年お亡くなりになった一城みゆ希さん。エンドロール見てびっくりしました。収録は結構前に行っていたんでしょうね。
新スター・トレックのクラッシャーや、最近だと水星の魔女のカルド・ナボを演じていた方。またお声が聞けて嬉しかったです。

次回第20話「Their Narratives」。イストワールの話やら、ミステルとノワールの話など、本作の謎が一気に解き明かされそうな雰囲気です。