Twitterでふとこんな記事が流れて来た。

何というかただただ共感。
記事内でちょうど荒木くんについて話題に出ていたり、SFC（慶應大学湘南藤沢キャンパス）というワードが出ていたので、esportsを目指す人は本当にSFCを目指すべきなのだろうか？？？という記事をかこうと思ったわけです。

いやそもそもお前誰やねんっていうツッコミが多々ありそうなので書いておきます。

筆者プロフィール
慶應義塾大学総合政策学部入学→卒業→ゲーム会社で働く
■大学受験現役期
あるブラウザゲーの1位ランカー、ネトゲが忙しすぎてセンター試験をサボる。受験全敗し浪人
■大学受験浪人期
ネトゲを引退し、ポケモンカード一筋に。センター試験壊滅。SFCのみ唯一合格
■大学生活期
ポケモンカード世界大会出場、複数のゲーム会社でインターン、RAGE Shadowverseの立ち上げ、留年、RAGE Shadowverse プロリーグの立ち上げ、esports研究で卒業論文制作

今回書きたいのは大きく3点
■SFCの良い所
　①マジで受験がワンチャンある
　②授業
　③慶應ネーム
　④学外活動との両立
■SFCの悪い所
■SFCを目指す学生に向けて
　①なぜ受けるべきなのか
　②何をしておくべきか

結構長くなりそうなので、先に結論を書いておくと

esportsやりたいならSFC以上の大学に行くべき
東大早慶がベスト、それが無理ならSFCを狙っていこう！esports！

ということでつらつらと書いていきます。

■SFCの良い所

①マジで受験がワンチャンある

SFCの入学方法は大きく分けて2つ
一つ目はAO入試（AOに関しては知らん、ググってくれ）
二つ目は一般入試。SFCが他の慶應大学と違う理由はこの一般入試にある。

他学部は基本3教科（英数理や英社小論など）だが、SFCはなんと2教科で受験できるのだ。
それも（数学+小論文）（英語+小論文）（英数+小論文）（情報+小論文）のいずれかの方式なので、実質勉強する科目は数学だけで良い。

※情報入試は自分のころなかったのでわからない。ググってくれ
※残念なことに英語は帰国子女勢などの猛者が受験するためかなり難易度が高いらしい。大人しく数学に振り切ろう。

数学に関しても詳しくは後述するが、センター試験程度の知識があればいけるのでそれほど不可能な話ではない。
どうだろう、ワンチャンありそうだろう。

②授業

SFCの授業は本当に幅広いジャンルのものがあり、かつ魅力的なものが多かった。
政治、経済、文学、ものづくり、デザイン、プログラミング、ゲームプログラミング、スポーツ科学、心理学、マーケティング、プレゼンテーション、バイオ、ドローン、自動運転……その他書ききれないしマジでなんでもあり。
さらに良いのは第二外国語（なんと10種類の言語が学べる）当然中国語や韓国語の授業も数多くあるので、esportsに関わる人にもマジでおすすめ。
授業も難易度ごとに多くのクラスがあり後半の方では向こうの大学に短期留学っぽいこともできる。

本当に様々な分野を学ぶことが出来るので、とりあえずやりたいことがわからないまま大学に入っても何かしらを見つけることが出来るし、途中で興味分野が変わっても全然対応出来る。良い

ちなみに授業ではないが、設備も死ぬほど整っている。
学内のPC設備とかは適当にググって欲しい。

③慶應ネーム

就活市場においてSFCの慶應ネームはかなり便利。
企業側からしても選考を大学ネームで判断する所は多い。

実際自分が企業側の人間になった今よくわかるのだが、ゲーマーって割とクズが人が多い。そんなクズ率が高い中で良いゲーム人材を見つけたいときにやはり大学名は一番簡単で見やすい指標になってくれるのだ。

そもそも自分から行動を起こし自分の市場価値を高めていく人は大学関係なくメキメキと伸ばしていくわけで、そういうタイプでもない限り大学名という武器は持っておいて損がないと思う。

④学外活動との両立

SFCは必修科目が他大学に比べ結構少ない。
なので授業をうまく調整すれば週2日にまとめることが出来るので、その他の期間は本当に自由になんでも出来る。

自分も実際に週1.5日をSFC、週3.5日は企業インターン、土日はゲームイベント運営みたいな生活を送っていた。
周囲の環境も良いもので、いわゆる意識の高い同期や先輩が多く良さげな企業の紹介などありがたいことが多かった。

そういえば慶應大学はesportsサークルもありましたね。
https://twitter.com/titanzz_esports

■SFCの悪い所

もちろん悪い所も存在する。
・立地条件
SFCはその名の通り湘南藤沢に位置する。
最寄駅は小田急線の湘南台駅という所で、新宿や渋谷から電車で約1時間
そこからバスでさらに15分ほど行った所にSFCは存在する。
もしも君がクズゲーマーであるならば、湘南台付近に住まないとロクに授業に出れないだろう。俺は出れなかった・・・
まぁ自然が多い綺麗なキャンパスとも表現できる訳だが、僻地であることは間違いない。

・いろんな凄い人がいすぎる
ここに関してはその人の個性による所だと思うが、プライドが高い人や他人と比べがちな人には少し辛い環境かもしれない。
AO入試という入学方式がある以上、入学当初から既にある分野のスペシャリストとして活躍している人は結構多い。そういった環境下ではプライドや他人と比べるといった行為を続けていると間違った方向に進んでしまうかもしれない。
そこに関しては個人の考え方、焦らずしっかり目標をもつ、相談できる人を作るみたいな動き方でどうにでもなるので地道に頑張って欲しい。

・私立なので学費が高い
ここに関してはしょうがない部分も多い。1年で学費が約130万円
奨学金や色々な支援制度もある。頑張って欲しい。

■SFCを目指す学生に向けて

①なぜ受けるべきなのか

これは上の方でも書いたんですが、マジでワンチャンあります。

そもそもSFCは総合政策学部と環境情報学部という2つの学部に別れており、試験もそれぞれ別なのですが、こちらは全く差がありません。
入学後取れる授業は一緒ですし、少々必修科目に違いがあるだけでほぼ同じと考えて間違い無いです。

合格者と受験者人数について考えると最近は倍率約10倍ほどのようですね。
この数字はわりかし高めだと思いますが、安心してください。

ポケモンで急所当てるよりは高い確率です。

ビリギャルみたいな映画をみて俺もワンチャンあるかもって思っている人たちがたくさん受けているだけです。esportsしてなぎ倒しましょう。

上記のメリットを考えても、1学部3万円で慶應ガチャが引けるなら引くでしょ。

②何をしておくべきか

受験はゲーム攻略と一緒。他人と同じことをしてても順位に差はつかない。
選択と集中、圧倒的効率でコーナーで差をつけろ

■受験方式の決定
SFCの受験方式は「AO入試」「数学+小論文」「英語+小論文」「英数+小論文」「情報+小論文」の5タイプ。

AO入試と情報入試は知らないのでググってください。すいません。

一般入試に関しては4つの選択肢。
自分が一番いけそうだと思う選択肢に集中してやり込んでいけば勝てる見込みは出てきます。
自分は「数学+小論文」で受けたのでそれに関して解説します。

■「数学+小論文」受験

自分の体験談としてセンター試験が終わってからSFCを知ったので実質1ヶ月ほどで対策をして合格しました。結果としては

総合政策学部：数学満点+小論文書ききれず
　→合格
環境情報学部：数学8割+小論文いい感じ
　→不合格

でした。採点制度とかは全く知りませんが、他の人の話を聞く限り比重としては小論文より数学の方が比重が高そうです。

・数学対策
難易度としては総合政策学部はセンター数学1A2Bより少し簡単、環境情報学部はセンター数学1A2Bより少し難しいくらいでした。

ちなみに数学の範囲としては両学部とも以下の通り

数学I・数学II・数学A・数学B
数学Aからは「場合の数と確率」・「整数の性質」・「図形の性質」を出題範囲とする。
数学Bからは「確率分布と統計的な推測」・「数列」・「ベクトル」を出題範囲とする。
（引用：慶應義塾大学 学部入試案内 http://www.admissions.keio.ac.jp/exam/ippan.html）

ということで、センター試験の数学を満点取る勢いで勉強すればどうにかなるわけです。そこは頑張れ
満遍なく英国理社まで勉強するより、選択と集中で他人に差をつけましょう。

・小論文対策
小論文の対策として行ったのは2点

毎朝海外のニュースを見ること、日経キーワードという本を読むこと
でした。今現在は結構SFC小論文対策の本が出てるようですね。
とはいえこれらの対策本って受ける人の大半が読んでると思うんですよ。なのでそれらの他人がやっている前提は勿論こなした上で、更に武器を装備することが重要だと思います。

なので小論文を書けるようになるという基礎的な部分は前提としてやった上で、小論のネタになりそうな知識の引き出しを増やすことを重視した方がいいんじゃないかなぁと。

まとめ

中高浪人大学とクズゲーマー人生一直線だったわけですが、SFC入って色々なチャンスに巡り会うことができ人生が変わったと思います。
勿論大学に入ることがゴールではないし、入れなくてもゲームオーバーではなくて。それなりにいい大学に入るというのは、ゲームの難易度を下げながら高得点を狙える行為なのでesports狙ってこうぜ。