こんにちは。Game-iです。
最近VTuberの活躍を目にする機会が多くなりました。にじさんじプロジェクトを運営するANYCOLOR株式会社には投資家の注目も集まっています。

彼らがメディアで広く認知されているのは最大手のYouTubeですが、Vtuberと共に勢いを増しているライブ配信アプリでは日々新たな配信者が誕生しています。

この記事ではライブ配信アプリの仕組みやライバーとリスナーの関係性、収益についてまとめようと思います。

参考: ライブ配信アプリとは

簡単に説明するとスマホだけでリアルタイム配信＆視聴ができるアプリです。詳しくは専門サイトなどでご覧ください。

◆協力ライバー「結恋すい」

今回は実際に配信活動しているVTuberの結恋すいさんにご協力頂き、ライブ配信アプリの楽しみ方やライバーとリスナーが盛り上がるイベントなどについて教えて頂きました。

Vライバー事務所「Lapis Live」に所属しているVTuber。
→ 公式ツイッター（@yu_ren_sui）

ハスキーなのに透明感ある声とギターの弾き語り、お姉さんから少年まで幅広いキャラを演じる声劇など、多彩な才能を持つ素敵なライバーです。あと、あんスタが好き。

活動の拠点としているIRIAMは、2Dイラストをモーションアニメさせる独自技術が特徴的なライブ配信アプリです。上場企業DeNA関連のサービスなので運営もしっかりしています。

◆日常のライブ配信と報酬

IRIAMではライブ配信の成果で定められたコミュニティランクにより「時間報酬」を受取る事ができます。視聴者からの応援アイテムやコメントなどで毎日ポイントが割り振られ、S3～Dまでそれぞれ人数が制限されたランクに区分けされます。サボるとあっという間にランクが落ちます。

つまり、日々の配信活動によってライバー同士のランク争奪バトルが繰り広げられているのがライブ配信アプリの実態なんですね。もちろんポイントの源泉はリスナーによる応援アイテム（投げ銭）です。

運営元から報酬が得られるタイプのライブ配信アプリでは、同様なランク制システムが採用されている事が多いようです。

ちなみにIRIAMの時間報酬は獲得条件が「Bランク以上」となっています。ライバーはランクを維持＆向上するために毎日の配信を続けながら様々な企画で視聴者を盛り上げています。

◆イベントとランキング

ライブ配信アプリの基本的な収益構造は先ほどの通りですが、更にビジネスモデルを活性化させる仕組みが「イベント」です。

まずはIRIAMのライバーが登録後に一度だけ参加できる「トップバナーチャレンジ」のランキング結果をご覧ください。

ポイントについては無料ポイントも含みますが「1ポイント＝1円換算」とお考えください。

イベント期間は1週間。このイベント以外にも並列で開催されているのですが……なんと1位の方は500万円以上、上位5名だけで1000万円近くのお金が動いています。いずれもまだまだ駆け出しのライバーです。

報酬を目指してライバーとリスナーが盛り上がって課金が動く。ライブ配信アプリのシンプルながらも感情を揺さぶる強力な収益モデルです。

結恋すいさんは5位

トップ5入賞の特典としてIRIAMのバナーへの掲載やインタビューで露出が増え、ライバーとしての活動が支援されていました。

一定期間は新規ユーザーから自動フォローされるなどの特典もあり、イベントを通じてリスナーが増えていくような仕組みになっています。

DeNAの事業としては直近の四半期でIRIAMの売上は過去最高を記録していました。今後も成長が期待できる分野です。

余談ですがDeNAは実写ライブ配信型アプリのポコチャを主軸としつつ2Dアバター配信のIRIAMによってシェアの拡大を狙う戦略をとっています。

◆実際のイベント参加

新イベントが始まるという話を結恋すいさんから聞き、詳しく教えてもらいました。

「IRIAM × アニメディア 雑誌モデル決定戦」

ランキングに応じてアニメディアの紙面掲載権を得られるイベントです。

ライブ配信アプリでは単に収益を得る以外にオリジナルグッズや食品プレゼント、上記のようなメディアへ露出する権利を得られるイベントがあります。

ライバーとしての活動を広げていく上でも重要ですが、ご当地イベントや思い入れのあるメディアだと熱くなるのが分かります。ガチイベ（リスナーに全力応援してもらいたい）だそうです。

イベントへの企画とスケジュール

一週間を通してリスナーが楽しめる企画を計画的に立てています。初日にはスタートに勢いをつけるため応援アイテムを多く投げてもらいつつファンバッチを獲得してもらうギフト耐久。

中盤には、身を削りながらリスナーと対峙するネタ枠を配置しラストに向けて盛り上がりを作っています。

用語を簡単に解説しておきます。

・ギフト耐久
応援アイテムを一定個数投げてもらえるまで終われない配信。バッジ取得と絡めて企画されることが多い。
・バッジ
IRIAMではライバーへのポイント数、コメント数、視聴時間でリスナー名の前にファンの印として★1～★5までの特別なバッチが表示される。月が替わるとリセット。
・ガチャ
ライバーが独自にグッズや権利を用意して行うイベント。
応援アイテムに応じてランダム抽選でリスナーに特典をプレゼント。

最終日の盛り上がりはライブ配信アプリならではの楽しさがあります。未経験の方は是非一度体感してもらいたいと思います。

ライブ配信アプリでは単に可愛いとか歌が上手かったり弾き語りが出来るからといって、アイテムで応援してもらえるという事はないんですよね。

創意工夫によってイベントを盛り上げるライバーが配信アプリを支えていると感じます。

◆まとめ

・ライブ配信アプリの収益構造はシンプル
・ライバーとリスナーの感情を揺さぶっている
・企画力あるライバーを囲えるプラットフォームが強い

今回はIRIAMを取り上げましたが他アプリの動向も見ていきたいと思います。

ご協力頂いた結恋すいさんありがとうございました。皆さん是非フォローして応援お願いします！

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