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知識という価値観

 知識があるか無いかで物事の見え方って全く変わりますよね。

例えば。やたらと怒りっぽく騒いで手のつけられない子供と接する場面があったとします。

そんな子を見て、
・親の教育がなってないな
・なんでこの子は怒るんだろう?
・すぐ怒るな!うるさい!
・どうやって機嫌を取ろうかな
前頭前野の機能が低下してるな。睡眠が足りて無いのかも。スマホゲームのやりすぎかな...よく眠らせるには今元気に遊んでもらおうか
とか。笑

極端に選択肢を分けましたが、この場合は
睡眠不足であったり、平日と休日の起床時間が2時間以上ずれたりすると前頭前野の機能が低下し、コミュニケーションスキルが低下、感情的になりやすい』という知識があると、最後の選択肢が出てきますよね。

その前の4つの反応は、価値観によるところが大きいと思います。私はよく『価値観フィルター』と言っています。

 電車で騒いでる子を見た時に、人がする反応は大抵皆いつも同じで、『煩いな』『元気だな』『親静かにさせろよ』『子供可愛い』『全く気にならない』いずれにせよ、同じ人なら同じ反応をいつも示します。

 この価値観フィルターというのは、物事に対して『反射』として反応を起こすので、熱いものに触れて『アチっ』というくらい自然に起こります。

唯ここに『知識という価値観』を持っていると、より本質的に物事が見れますよね。

例えば、自分より大分年上のいつも苛々してる上司がいたとします。この上司に対しての『反射』的反応はいつも同じで、自分の価値観フィルターに依存します。
・また怒ってる、自分に被害ないといいな
・〇〇さんや同僚が怒られたら可哀想、ご機嫌取らないと、気を遣おう
・理不尽な人だ、ジャガイモだと思おう
・自分まで苛々してきた
・早く仕事終わらないかなぁ

というのが価値観フィルターによる反射反応。
ビジネス本で『上司との接し方』を読んでいたとしても中々この反応は変えられない。3日坊主になる人がほとんど。

それに対して
『男性ホルモンの減少が女性と同様”男性更年期障害“を起こす』という知識があって更に『更年期障害は、ホルモンの分泌が出来ない身体に対して脳が指令を送り続けることによるプチパニック状態。発汗や動悸や苛々は当たり前だ』という知識まであって、『大豆イソフラボンやビタミンBやE、鉄を摂るのが必須だ!イソフラボンの紙ジュースたまにあげよう、飲み会ではホルモンを頼んで食べてもらおう。男性ホルモンの不足なら筋トレに誘おうかな。』まで行動に起こせたら面白いですよね。これは極端ですが。笑

察しの良い方はお気付きかと思いますが、『知識という価値観』を身につけると、何か問題が起こった時にその『人格』ではく『行動』に着目する事が出来るんですよね。

 優れたコーチなんかは、フィードバックで必ず『人格』まで否定しないように『行動』を是正します。是正とまではいかなくても、その人の行動を客観的に見つめるだけで、自分の精神衛生も大分良くなるのでは無いでしょうか。

 私は最近、予防医療の勉強の延長線上で、シンプルに健康管理、身体の事を勉強する時間が増えました。そんな訳で今日の例を出してみたのですが、これも『身体の事に興味があって、学んだ知識を使いたい状態』が脳にセットされてるから起きる反応ですよね。心理学や占いを勉強していたらまた変わるかもしれません。

 最適な解を見つけるのは、あらゆる場面の知識が必要になるので難しいですが、自分の精神衛生の為だけにでも、この『知識という価値観』を身につける事をお勧めします。

今日も時間が無いので長くなってしまいました。冗長な文に付き合って頂いてありがとうございます。

#コラム #精神衛生 #価値観フィルター

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