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絵を描いていなければ、もっと良い写真家になれたかもしれない。写真を撮って時間を無駄にしなければ、もっと良い画家になれたかもしれない、と考える時もある。結局、どちらもやってしまった。

 写真家の展覧会に行くと、会場内でシャッターを切る音が気にならなくなる。ソール・ライターが撮っていると思えば良いのだ。(LeicaのカメラとiPhoneの音は全然違うけど)

 世界で2番目に好きな写真家のソール・ライター、絵も描いてくれて、写真も撮ってくれて、本当にありがとうございます。

日本で観るのは多分3回目の展示


ポートレートを見るとすぐに人の人生を想像したくなる
ジョンケージの4分33秒とロバートラウシェンバーグのホワイトキャンパスを知っている人とはだいたい仲良くなれる気がしている


好きな人が好きな人を撮るって幸せすぎる
商業写真がアートとして残れたからこそ今私たちが楽しめている


雪も雨も好きになってしまいそう
表現し続けることと生活の貧しさについて考えてしまう。


「ネガとポジ」は良い曲ばかりのアルバムだったことを思い出した。
ソールタイターですらそんなことを考えてしまっていたのか

 

会場のカメラ音が気にならなかった一番のシーン
床に映る揺らいだイメージがもはやソールライターの写真


DON'TとWALKが光る信号欲しくなった
この信号がある街並みに住みたい
数日は過ごせそうな空間でした。

 本人のコメントが凄く気になってしまった。

ギャラリーで見ず知らずの人に、こう言われたんだ。
「朝、君の写真を見るととても良い気分だったよ」、
私の写真も無駄ではなかったと。

ソールライター展のキャプション

 人を傷つけない限りは、誰の生業も存在も無駄ではないと声を大にして叫びたかった。叫ばずとも伝え続けたい。


会期中にもう2回は行きたい。


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