偏愛で生きる事への『誤解』

最近よく耳に目にするようになりましたね。
『好きな事で生きていく』
ええ、その通りの時代が来ると思います。

ただ、この言葉の意味を深く考えず表面だけを切り取って、脱社畜、フリーランス、ブロガー、ゆーちゅーばー...

一見偏愛で生きているようで、実は好きな事を探しているだけ、嫌いな事から逃げただけ、の人がとても多いような気がします。

先に結論を述べておくと、

『好きな事は偶然、出来る事は必然』

という意見です。これでピンと来る方はもう続きを読まずとも大丈夫です。笑

統計を取ったわけでもないのですが(統計を調べるまでも無いので)、今の現状に満足していない人が『好きでもない事をしている自分は本当の自分じゃない!』と現状を放棄するんですね。これに拍車をかけているのがオンラインサロン、自己啓発本、Youtuberなどの新しい職業、といったものですね。どれも否定する気は全くありません。

ただいつの時代も情弱を餌にするビジネスや風潮は尽きないもので、そこの見極め能力はとても大事です。

まず圧倒的な誤解が多いものに『会社勤め=好きな事は出来ない』というもの。

本当は好きな事が出来そうな会社、若しくは好きな事が出来そうなポジション、を求める方が圧倒的に簡単なんですよね。

唯そこに通勤や就労時間(残業)、固定給、人間関係...という誰しも毛嫌いしがちものを避けるために、フリーランスという便利な肩書きに逃げたくなる訳ですね。

ここで考えてみてください。

例えば『漫画家さん』。一昔前まではなるのがめちゃくちゃ難しそうな職業ですね。
現代ではSNSを通じて『漫画家さん風』に生きるのはいとも簡単になりました。
唯、『漫画家さん』と『漫画家さん風』では収入に雲泥の差がある事は想像に容易いでしょう。しかも『漫画家さん風』を通勤時間や趣味の範囲の時間でやっているならまだしも、それしか本業が無いならば、時給換算にして相当な量働かないと生計を立てられないでしょう。何故なら圧倒的に競争率が高くなっているから。需要は変わらず、供給ばかり増えているのが現状です。誰でも簡単に供給出来る時代の『錯覚』の怖いところです。

無料(または格安)で漫画が読めるような時代に、『漫画家さん』一本で生きていくのはやっぱり簡単じゃ無い。結局一日8時間以上の労働は強いられるでしょう。それでも食べていけるかどうかは運次第工夫次第努力次第。

これが『偏愛』の度が強くて、お金も時間も気にせず唯々楽しくて漫画を描いて発信している、となればこれは『偏愛で生きていく』事が出来るでしょう。結局、他人定規(お金や幸福度)で測れるものでは無いと思います。

好きは偶然』と先述しましたが、脱社畜をした後にひたすら色んな事をやりまくって、努力を努力と感じないほど『夢中になれるもの』が見つかれば勝組です。

ただ肉親のスネをかじりまくって消費者金融に頼りまくって何となくネットを彷徨って、オンラインサロンに入って、何者かになった気になっていると、いつか破綻します。
『何者か』になる事が目的な人の末路ですね。

『好き』というのは偶々目にした結果でしかありません。サッカーを知らなければサッカーを好きにはなれないし、サッカー選手にはなりようが無い。だから中露半端に好きでも無い仕事をし続けるくらいなら、会社を辞めて、今まで出会った事が無い『好き』を探してみたらという訳ですね。

でもこれ、会社員しながら出来ません?笑

会社に勤めるメリットって、めちゃくちゃ多いです。契約社員の方にでも話を聞けば早いでしょう。会社を離れたら急に守ってくれるもの、使えるものは無くなります。

その上『出来る事は必然』です。
会社員をしながら身につけた知識や人脈、専門的スキルは、健康な限り失いません。
得意になって褒められ、人を笑顔に出来るレベルまでいけば自然と仕事を好きにもなっているでしょう。

『世の中を動かす』ほどの『何者か』になりたい人であればあるほど、既存の『企業というインフラ』はめちゃくちゃ使えます。

自分で水道掘ったり電気通したりする手間がありませんからね。

唯、会社員をしていて、もし会社が明日倒産したら不安...という人は問題ですね。出来る事は無いという状態で社会に放り出されたら不安にもなるでしょう。この『会社員という肩書きの結果、出来ているような錯覚』はAIの得意とするところで、簡単に取って代わられます。

結論に戻ります。
好きは偶然、出来る事は必然』です。

運命の出会いを夢見て生きるのは青春時代で十分で、一先ず出来る事を突き詰めては如何でしょうか。
その際に会社は役に立ちます。語学学習を支援する制度は多いですし、管理職ともなればビジネススキルは必然、ベンチャーであればP&L管理からマーケティング、何でもスキルがつくでしょう。ExcellやPowerPointを使えない人もまだまだ多いですから、こんな簡単な事でも『出来る必然』は増えていきます。

サービス業や飲食でも、必ず人を笑顔に出来るサービスや商品の少ない事。簡単にトップを目指せそうな業界は多いです、『好きでも無い仕事』をしている気分の人なんてすぐに追い抜けます。

そうやって『出来る必然』を積み上げて積み上げて、経済的にも自由に、そして他の業界のトップクラスの人と関われるようになって始めて見える『偏愛』があるでしょう。
その時、誰にも迷惑をかけずに偏愛を突き詰めて生きていけば良いと思います。

メディアの扇動や、身の回りの情報が増え過ぎたせいで、先の未来を心配しすぎる上に何もしない人が多過ぎます。
AIに取って代わられる未来を心配してフリーランスで何となく生きている』、というのは、私には『ノストラダムスの大予言を信じて宗教に入る』人と同じように映ります。

まずは出来る事を突き詰めましょう。
好きになるまで突き詰める。ここに答えがあります。突き詰めずとも好きと思えてしまうものは、誰でも好きになるようなものです。競争率は高い。それで生きていくのは難しい。

『会社員』が毛嫌いされる中、『会社員』で生きていく事が1番簡単な時代かもしれません。

誰かが強い想いで作った会社達です。
脱社畜を誇らしげにする前に本気で会社探しをして、本気で上を目指してみては如何でしょうか。

3歳児のような好奇心で会社の中を見てみると、楽しそうな事は沢山転がっています。

肉親が全員消えたとしても
今の生き方、出来ますか?


#コラム #日記 #闘病生活 #偏愛

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S’hiryu

20代/ 会社員/兼/バリスタ/兼/プログラマ/スケーター/茶道/水墨画/ 👨‍👩‍👦‍👦 落合陽一塾/ NewsPicksアカデミア / 西野亮廣エンタメ研究所

偏愛の棚卸

手を動かしながら考えるだけ考え抜く、そんな日常です。
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