こんな時間に投稿しても仕方ないのですが...
極力毎日投稿するようにしたいので、投稿です。

　今朝から悪夢のような事件が起きましたね。色々な人が悼む発信や、犯人への憤りを発信しています。私はこういう時、色んな想いが錯綜して「筆舌に尽くしがたい事件」と表現するのですが(口語だと「言葉にならない」)、これだと思考停止だな、と反省しています。

　言葉にならない気持ち、道徳的な事、センシティブな事を言語化するのは非常に難しいです。他人に誤解される可能性も高い。「言語」とは同じ日本人でも違う理解をしていたり、普段のコミュニケーションは表情や声色などノンバーバルな事に9割方頼っているので、文面ではやはり伝わりづらいです。

それを踏まえて、敢えて発信します。

①メディアの在り方に疑問を感じる
②犯人に「勝手に死ねば」は思考停止
③悼む気持ちは身の回りの人へ

①メディア(主にTV)の在り方

　夕方の学校からの会見以降、ニュースはその事でもちきりです。当たり前ですね。ただ、警察の捜査が進む前に延々と報道し続けても、悲しみを助長する以外何にもならないと思います。まして今回のように犯人が亡くなってしまっては、どんな推察も憶測でしかありません。
　結論「この事件を聞いて、あなたはどう思いますか？何を感じますか？」という問いだけ投げかけて、事件の状況が明らかになってからまた報道していけば良いのでは無いでしょうか。酷な言い方になりますが、他にも報道しなければいけないニュースはあります。

　芸能人の不倫や、覚せい剤然り、インパクトの大きい報道があると冗長にテレビやニュースを流し続けるスタイルは理解し難いです。

②「勝手に死ね」は思考停止

　ニュースへのコメントやSNSでの発信を見ていると、犯人に対しての憤りの意見が目立ちます。これも当たり前ですね。私も許せません。ただ、「死にたいなら一人で死ね」という意見が著名人含め多いのですが、これは感情に任せた思考停止では無いでしょうか。この事件を軽く考えていないと出てこない言葉に受け取ります。

　もし自分が犯人の家族であったらどうでしょう。家族が「死にたい」と言った時に「勝手に死ねば」とは言えないですよね。犯人がここまでの凶行に及ぶ心理状態になる可能性が、自分には100%無いと言い切れるでしょうか。遺族の事を思うと、亡くなった犯人を罵る事こそ遣る瀬無くて、この事件が起きる前より何か一つでも考えるべき事を見つける方が良いのではないでしょうか。

③身の回りの人を大切に

　被害者を悼む気持ちは凄く分かります。唯、毎日何千、何万という人が亡くなる中で、偶々自分が知った死だけを悼むのは刹那的すぎます。凄惨な事件は許せないし遣る瀬無いですが、見知らぬ人を悼む気持ちというのは、何日も持つものではありません。
　その気持ちは、改めて身近な大切な人を大切にする動機にしては如何でしょうか。

　こういった凄惨な事件に対しては「御冥福をお祈りします」「言葉が見つかりません」と発言する事が多いですが、そこからは本質的には何も生まれません。凄惨な事件であればあるほど、そこで思考停止せずに考えを持ちたいものだな、と思います。

　同じような事件を起きないようにする為に...は今回現実的ではありません。いつ死が身近に訪れるか分からない。そのことを胸に刻みたいですね。

　遣る瀬無い気持ちを引きずる1日でした。どうか遺族の方が少しでも早く気持ちの整理が出来る事を願います。死後の世界があれば被害者の方がそこで安らかにいてほしいなと思います。

　自分の時間を大切にしましょう。
　凄惨な事件を目にしても、今隣の人と笑い合うことも出来てしまうのが人間です。その人間らしさも受け入れた上で、事件は無駄にしたくありませんね。　

#川崎殺傷事件 #思考停止 #言葉にならない #凄惨な事件