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『感じる』事と『感じた』事

現在進行形と過去形、未来形のお話です。なんのこっちゃ。笑

 文章的にはそうなのですが、日々生活している中で無意識でこの未来形、現在進行形、過去形は繰り返していますよね。当たり前な事。

例えば『箱根旅行に行く』
▽温泉癒されるだろうな(未来形)
▽温泉しみるな〜(現在進行形)
▽また行きたいな(過去形)

となるんですが、これを意識的にしている人ってあまりいないから勿体ないよね、という話です。今回は意見が2つあって、

①『予習→体験→復習』が重要(プログラミングで言うところのインプットと処理とアウトプットのイメージ)
②『体験→復習』が楽しい  の2本立てです。

 まず①は、勉強をある程度してきた人なら身についている事ですね。理系の人はプログラム処理のイメージです。大事なプレゼンテーションの前や、たまの休暇の旅行、はたまたプロポーズ、なんて場面。絶対に失敗したく無いから、大体予習はするわけです。下調べしたり、予約したり、イメージしたり。

 ここからぐっと数が減るのが復習する人。同じような体験は無いだろうと思うのか、終わったからもういいやなのか、過去は振り返らないたちなのか、わかりませんが。復習して次に生かそうと出来る人は強いですよね。プロポーズももしかしたら2回目があるかもしれない。笑

 ここまでは至って当たり前な事で、出来る人はできているし、出来ない人は多分中々できないんですけど、特に『日常で予習復習をする』事が大事だな、と感じています。

例えば友人とご飯に行くという時。

 『何を話そうかな』『何を聞こうかな』『どんな時間を過ごそうかな』と『具体的に』考えて、メモにでもピックアップして(予習)、友人とのご飯を迎える(体験)。帰りに振り返ってこんな気づきがあったな、次までにこんな話を出来るようにしたいな(復習)、と考えられる人はあまりいないと思います。

あと私がよく思うのは美術館。

 元気な時は週一くらいで美術館に通います。そこで気にするのが他の鑑賞客の様子です。やはり人気がある作品や絵画の前には人だかりが出来るんですが、誰しも『感じる』だけに留めている人が大半です。見るだけ、話すだけ。
 私はというと、ノート片手に感じた感情や、気になった製作背景なんかを取り敢えず書き殴ります。頭に浮かんだ疑問や感動を全て外に出すイメージです。もっと言うと、行く前からフェルメールがどんな人で、どんな時代を生きたか、みたいなことを予習していきます。
そして家に帰って、改めて感じた事を書き留めたり、事前知識と照らし合わせたりするんですね(復習)。

 誰しも『フェルメール』はご存知だと思いますが、子供にフェルメールって誰?どんな人?て聞かれたら、鑑賞客の中でも説明出来る人は少なく感じます。フェルメール展の出口から出てくる人に聞いても、答えられる人の方が少ないのでは。それだと『何となく感じる』体験しか出来なくて、『感じた』後は忘れるだけですよね。人間だもの。

 そんな訳で、映画でも劇でもバンドのライブでも何でもそうですが、意識的に『感じる』体験をして『感じた』事を形にしないと勿体ないなと思います。その際に、予習と復習が、素敵な体験を手助けしてくれる訳です。

先程の友人とのご飯の例でもそうで。

 例えば普段から『安倍政権ってどうなの?』て思っていたとします。その『問い』を持って友人との時間を過ごせば(予習)、普段は日本人にタブーとされがちな政治の話も、気づきが沢山あるわけです。『安倍政権より私は...』『あ、あなたも?私も!』となり、新しいコミュニティがそこで生まれる可能性もあります(新たな体験)。

 これに対し『惜しい』サービスがTwitterやInstagramのストーリーズです。
『情報に流れていく』『消える』手軽さから、『感じる』を具体的な『感じた』形として表現出来るので、先程の安倍政権の話のような共感、コミュニティの形成(新たな体験)が出来やすいんですよね。

 ただ『惜しい』と先述した通り、情報の波にすぐさらわれちゃうので、それ以外にも日記に書くなり、友人や家族に話すなり、色んな形でアウトプットしておくと良いです(体験と復習)。そうすると、どこかのアウトプットでその興味や感動を拾って貰って、新しい共感やコミュニティの形成、果ては新たな気づきまで、全く新しい体験に変わっていきます。

 もっと言うと『感じた』体験って色褪せるんですよね。オリンピックの感動も、iPhoneを始めて手にした時の感動も、慣れとして色褪せていく。

それなら色んな形でアウトプットしておいて、誰かに拾ってもらえるとまた新しい体験に繋がります。

少し話が逸れましたが、予習(インプット)→体験→復習(アウトプット)の日常的な流れを意識的に作ると、爆発的に知識が増えていきます。

 芸術や音楽、演劇なんかは特にその背景や想いが強いので、予習(インプット)、復習(アウトプット)を形にしておくと体験がさらに彩られ、自分の血肉にもなります。

ここまで読んで忘れられていると思いますが、②体験→復習 は楽しいよ!のお話。笑

 ディズニーランドのシンデレラ城に映るプロジェクションマッピング。
世界遺産に登録されるような絶景。

 こういうのは事前知識が無い方が感動します。TVとか友達のInstagramとかで見てから行くのは中途半端な予習で、『答え合わせ的な』体験なんですよね。ケースバイケースですが、歴史巡りの旅行は予習が必要で、そうでない旅行は事前知識ゼロの方が楽しいです。こればかりは経験してみてくださいとしか言えません。

 ディズニーランドのプロジェクションマッピングを、全く事前知識無しで、帰りがけに偶々観た私は、今のところあれに勝る感動はありません。笑 事前にメディアで知っていたら全く違ったんだろうなと思います。

 ここまでダラダラと書いてしまいました。時間が無かったので文章が長くなりまして、すみません。読んでくださる方がいたら本当に感謝です。意見交換したいくらいです。笑

『感じる』事と『感じた』事、そして『感じるであろう』事。

一つ一つ意識して、行動に繋げてみては如何でしょうか。
予習復習は体験を彩ります。

 最後に、賢者は歴史から学び、愚者は経験から学ぶ。という言葉も添えておきます。

#コラム #日記 #エンターテイメント

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