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「リトルバスターズ!」は絶対次の日予定がない日にクリアした方がいいよ


ひとりが~~つらいから
ふたつの手をつない~だ~~

ふたりじゃ~~さびしいから
輪になって手をつない~だ~~



とある日、居酒屋でお酒を飲んでいたらリトバスの話になり
「あ~アニメの1話をちょろっと見たことあるよ、結局続きは見てないけど……感動するって有名だよね」
と軽く言ったら、それを聞いた人間が突然スマホを操作しだした。

あ、なんか連絡きたのかなと思って、卓上のつまみをバクバク食べてたら、数秒後にその人間が「いま買ったよ!」と言った。

え?


リトバスは本当に名作だから絶対やるべきだとその人間が鼻息を荒くして言うので、そんなに人におすすめしたくなるくらいのすごい作品なら、ぜひ遊ばせていただこう…と思い、さっそくゲームが届いた日にはじめた。

リトバスは、なんか野球をする。そして恭介というキャラクターがでてくる。
そのくらいの知識しかない。野球部の話か…?

ちなみにこちら、ジャンルとしてはギャルゲーになる。
女の子の好感度をあげて、それぞれの個別ルートに進むノベルゲームだ。

エッチなシーンがあるやつと、ないやつがあり、遊んだのはないやつ。エッチシーンがあるものは「リトルバスターズ! エクスタシー」という名前で、エッチシーンなしの後に発売された。名前すご。

人生初のギャルゲーである!!
わくわくしながら包装を破るが、パッケージを見た瞬間に動揺が走る。

絵が……古い……!!!!

それはそう、2007年に発売されたゲームなのでなんと15年前だ。
パッと見で、好みの子がいない……。

さらにフルボイスのゲームも人生初のため、不安が募る。目でセリフ読み終わってるのにボイスが終わるの待つのイライラしそうだなあ。

モチベがかなり下がった状態でゲームを始めたが、
すべて杞憂だった。

超たのし~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!


まず、NEW GAMEを普通に選ぶと、いきなり画面を埋め尽くさんばかりに肩幅でか男がでてくる。

この肩幅でか男(真人)が急に部屋を飛び出したかと思うと、食堂で喧嘩をおっぱじめてしまう。
あれ?これギャルゲー……あれ?
なんかシーン飛ばしてる?NEW GAME選んだよな?

肩幅でか男、真人
剣道つよい、謙吾
主人公、理樹
そして噂の、恭介
恭介の妹、鈴


この幼馴染5人衆がまず「なんか面白いことして~から、野球しよ~ぜ!」っていう軽いノリで野球をし始め、5人じゃ人数足らないからメンバー集めしようぜ!
というのがメインの筋書きだ。

この幼馴染5人衆のテンポよくポンポン進んでいくボケ・ツッコミ・ギャグの会話が、まあとても面白い。これはすごい。ほんとにすごい。セリフまわしの匠。
またキャラクター達も個性派揃いでめちゃくちゃに面白い。最初の5人衆ですらめちゃくちゃ面白かったのに、どんどんメンバーの女の子たちが増えてって、面白さがどんどん加速していく。

絵が……古い……!!!!
なんて言ってましたが、個別ルート1人クリアした後くらいにはもう全然気にならないっていうか、むしろ新しくね?っていうか、むしろこの絵じゃないと嫌なんですが??大好きなんですが??

みんなきゃわいいよお!!!!💞💞💞💞💞

と、でれでれの状態になってしまうのだった。

不安だったフルボイスも、フルボイスだからこそ知れるキャラクターの感情があり、よりみんなが「存在する」ことを感じられてよかった。
毎日「おはよー!」って言われたらさ……こっちも「おはよ~💞」ってなるもんね。

フルボイスって……すげえなあ!!!!
こんなに没入感が違うものか……
でもやっぱプレイ時間がとんでもなくなるので、ダンガンロンパみたいに普段はひと言だけ声が入ってて、特別なイベントだけ全部ボイスあり、みたいなのが好きなんだけど
うー-ん、しかし没入感的にはフルボイスが上なので、悩ましいとこですな。どっちも好きだわ。

基本的にノベルゲームだが、ちょくちょくミニゲーム的な要素がはいってくるところも楽しい。というかちょくちょくというレベルじゃなく、こんなにミニゲームの方楽しんじゃっていいの!?ってくらいどんどこ出される。

その最たるものが、野球バッティングゲームだ。

鈴が投げてくるボールを打ち返せばOK。
グラウンドにいる仲間たちが捕ってくれたら、その返球をさらに打つことによりコンボが繋がっていく。

しかもドット絵なんですよ~~~~~めっちゃ動くんですよ~~~
そんなん、大好きに決まってんジャン……

鈴がピッチャー、理樹(主人公)がバッター
恭介はめちゃくちゃ捕ってくれる
真人は打ち返してくるぞ
かわいいね

この野球ゲーム単品だけで売れそうなくらい、クオリティが高い。
仲間たちはちゃんと守備についてることもあれば、犬と追いかけっこしてたり、お茶会をしてたりしていて、行動パターンがたくさんあって楽しい。ついつい左側のカメラに注目しちゃって鈴の球を打ちそびれてしまうことが多々あった。楽しい。なんだこれ。

野球の最終目標として、ほかの部活のキャプテン軍団チームと戦うというのがあるが、この試合は監督?キャプテン?としてチームのみんなに指示できてリアルだった。
私は1回目、17対0という嘘みたいな点差で負けた
テレビでたまに野球見るからルールちょっとわかる。と思ってたらバントが3種類でてきて、ゲエ~~ッ!?となったよ。バントっていっぱいあるんだ?

しかし何回もやってると練習でコンボをつなげられるようになって、パラメータがあがって、最終的にキャプテン軍団チームに、勝てました!!!!
わーい。


あとバトルランキングのミニゲームもあるよ。
こっちも何回も繰り返すうちに1位になれたので満足。

リトルバスターズ10人と戦える
武器は毎回ランダム

大体馬鹿らしいもので戦うのにセリフだけ迫真だからそのギャップが楽しいのだった…
さらに武器数もめちゃくちゃたくさんあるので、もうそんなの……戦いまくるよね……

バトル後に必ず現れてワンポイントアドバイスをした後、去っていく恭介


ところで野球ゲームもバトルランキングもその他ミニゲームも、すべて物語の進行には一切影響がない。なんならスキップもできる。
やりたい人だけやりこめる。やりたい時だけやりこめる。そういうのいいよね。

リトバスにおいてミニゲームは、
「メイン要素だけじゃ単調だからミニゲームいれて飽きさせないようにしよう」というような消極的なものではなくて
より世界観やキャラクター達を好きにさせるための手段として使っていて、その熱量に圧倒される。

食堂のミニゲームがある。
なんやかんやあって、食堂のおばちゃん達の代わりにリトルバスターズ元祖5人衆がランチを提供することになった。


恭介たちがトレイにどんどんご飯をのっけてくれるので、私がそろったトレイをクリックして配膳するわけね。
はいはい。よくあるやつね。おっけ~おっけ~~


えーと、カレーはカレーだけだから、これは揃って…………


1秒後

なあっっ!?


ちょっ・・・

まってえ!!!!!!!
お前ら全員右上のメニュー見本をちゃんと見ろよお~~~~!!!!!

もうメニューが揃ってるか揃ってないか見る暇もなく、パニックになりながら手当たり次第トレイをクリックしていると、そのトレイを受け取った生徒たちの声が耳に入ってくる。
「どんだけゼリー食わせる気だよ!?」
「カレーにキャベツはあわないだろ!」
「よく堂々とトレイを渡せるわね…」

……とんでもないメニューになり果てたトレイを、狂ったようにクリックしながら、爆笑した。

そしてこの食堂ミニゲームを終えた時、確信した。

これは神ゲーだと。


全力すぎだろ


と、このように豊富で全力なミニゲームや、魅力に満ち溢れたキャラクター達に囲まれて送る学校生活に
爆笑させられたり夢中にさせられたり狂わされたり戦慄させられたり、した。

最後に、一番大事なメインシナリオについて語りたい。

のだが……

詳しく語ろうとすると、どうやってもネタバレになってしまう。

なので以下ネタバレ解禁ゾーンで思う存分語りたいと思う。

ネタバレなしでひとつだけ言えるとすれば、
リトバスのゲーム進行は一応ギャルゲーの形をとっているが、メインシナリオをすべてクリアした後で考えると、これはギャルゲーではないと思う。
恋愛よりももっと大きな括りの親愛の話で、世間一般の恋愛・友情よりももっと限定的な「リトルバスターズ10人」のそれぞれの絆の話であると感じたため。

私がリトバスのことが本当に好きだなあと思うのは、
主人公・理樹とほかメンバーの関係だけではなく
10人それぞれの関係性が描かれているところだ。


こうじゃなくて


こう。
(こんなに相関図を汚く描ける奴いる?)


だからリトバスはギャルゲーじゃなくて「リトルバスターズ」っていうジャンルのゲームだと言っていいですか?

メインシナリオ、最後はずっと号泣してて、次の日まぶたが「33」こんなんになっちゃってさ、
視界が明らかにいつもの半分くらいなわけ。
上も下もまぶたがとんでもないことになってるわけ。

だから絶対これからリトバス遊ぶ人は、そろそろ最後っぽいなあと思ったら、次の日に予定がない日に進めることをおすすめする。

と思ったが、翌々日(つまりこの記事を書いている今日)にも瞼の腫れがおさまらなくて絶望している。
どうしよう。これ。いつ治るんだろう。



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↓メインシナリオについてのネタバレあり↓

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なんか明らかに不穏そうな要素がチラチラ見え隠れするなあ、やだなあ…っと思いながら進めてて、
最後でウグア~~~そうなるよねえ~~~イヤダア~~~!!!!!て悶える展開をブチかましてきて、そこで既にもう感情ボコボコでHP0なのに

さらに最後の最後にもう1ブチかましをブチかましてくるじゃん、なんなんですか?完全に感情掌握されてんじゃん、プレーヤーのことどうしたいんですか???
もう…………僕の感情、完敗だよ…………

これを名作と呼ばずして何と呼ぶか、僕にはわからない……


野球の試合が終わって。
17対0でボロ負けして。
では個別ルートに突入だ!ってところで。

・鈴ちゃんルート

最初は鈴ちゃんルートに進もうとしたら、急に真っ暗闇で何者かに語り掛けられ、突然おわる。
だ、だれよ!?なんなのよ!?

・クドルート

最初はまず女の子とデートしたりして仲良くなる→なんやかんやある→告白→成就。それがギャルゲー。
と思ってたので、クドとデートした~~い!!!高校生だから動物園とか遊園地とかにデートいくんじゃないの?いきた~~い💖観覧車とかのってドキドキした~~い💖
ってわくわくしてクドルートはいったらさ、

え……すごく……暗い……

めちゃくちゃ暗くてびっくりした。クドの生い立ちや悩みに焦点があたった起承転結だったので、すごくクドが苦労してきたんだなあっていうのがわかって、デートとか……浮かれてた自分が……恥ずかしいよ……。

最後はいきなりファンタジーっぽくなるので混乱した。
お、おれは……このゲームを青春学園ものだと思っていたが……なんか違うっぽいね!?
メインシナリオをすべてクリアすると、そもそもこの世界そのものがファンタジックなので、まあわかるのだが、
この段階では学園生活部分は現実世界だと思ってるので、突然精神世界やファンタジーが入ってきて興がそがれる気持ちが若干あった。

・来ヶ谷さんルート

どうやら普通の学園ものじゃねーぞと警戒しつつ、次の来ヶ谷さんルートに進むが
最初はカフェにデートしに行ったり、来ヶ谷さんとお近づきになるきっかけを恭介謙吾真人の男衆がつくってくれようとしたり、学生っぽいイベントがあって、再び高ぶる。

たまたまシリアスなクドルートを最初にやっちゃっただけで、来ヶ谷さんルートは明るく学園恋愛ものなのかな!!

と思うじゃん
そしたら学園の中がどんどん怖い感じになってくじゃん
1日をループしてるじゃああああああん

あああああああああああ!!!!僕は普通に来ヶ谷さんとデートしたり仲良くなって最終的にエモ告白シーンなどを経たりしたいだけなのにいいいいい!!!!!!!!!
普通にデートさせてよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお


・小毬ちゃんルート

実は、ゲームを進めていろんなイベントを見ているうちに小毬ちゃんが一番大好きになっていて、満を持しての小毬ちゃんルートである。
小毬ちゃんは本当にいい子でさあ!!!
人がやりたがらない作業を率先してやるし、いつもみんなのことを気にかけててさあ、いつもニコニコして「ふええ~」って言っててめちゃくちゃかわいいし、小毬ちゃんには絶対幸せになっていただきたい。

小毬ちゃんの声、めっちゃ脳とろけるんだよな。
小毬ちゃんの「だいじょ~(↑)ぶ」の言い方が本当に好きで、これはボイスありじゃないとわからなかった言い方なのでフルボイスありがとう……
小毬ちゃんの「だいじょ~(↑)ぶ」を聞くとまじでなにもかも大丈夫に思える、魔法の言葉ですね。

もう4人目の攻略なので、ドシリアスシナリオは覚悟してたんだけど、覚悟してても食らうな。でもその分エンディングを迎えた時のカタルシスがやばかった。

とここらへんで、この世界全体に不穏な影が差していることに気づき始める。
なんか、やたら……事故のことが差し込まれるし……
世界がまがいものであるような描写がチラチラあるし……
恭介が何か隠してるような……気がするし……
個別ルートはいると、なぜか元祖リトバス5人組以外の子たちに携帯がつながらないし……

いやあ~~~~~こわい~~~~~~~~~
特に携帯つながらないのほんとに怖くてヒイ~~~~~ってなってたよ


・美魚ちゃんルート

個別ルートのシナリオ的には美魚ちゃんルートが1、2を争うくらい好きだ。
終盤の音楽と展開のマッチ具合が最高だし、
人間は生涯孤独である、完全にわかりあうことはできない、それでも、いやだからこそ一緒にいよう。みたいなシナリオが俺は大好きなんだよな!!!

美鳥ちゃんが理樹を助けてくれたシーンなんてさ、泣きじゃくったよ……うう美鳥ぢぁああああああん!!!!

・葉留佳ルート

はるちんは、最初は傍若無人ぶっとびキャラかと思ってたら、割と他人が自分をどう見ているかを気にしている一面があり、そういうギャップのある子のことが大好きになってしまう性質なので、あえて最後の攻略に残しておりました。

はるちんルートはこれまでのファンタジック世界観でシリアス展開でぶちのめしてきた他の子ルートとは一線を画しており、
あくまで現実的な生々しい地獄でもってこちらをボコボコにしてくる。

き・・・・・っつ・・・・

うおおおおおおおおおお はるちん かなちん はるちん かなちん うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!

はるちんとかなちんが手を取り合ってるスチルが美しすぎて感無量。
はるちんは最初思ってたキャラとは全く別ベクトルの性格の子で、繊細で、この世界における自分の価値を常に気にしているような子で
本当のはるちんを知ってくうちに絶対にはるちんとかなちんは幸せになってほしいよ……の気持ちが溢れまくったので
最後にはるちんが血とは関係なく、自分は自分であると思えるようになったのには まじで はるちん すごいよ……よくがんばったよ……

はるちんとかなちん 一緒に笑顔でうつってる写真 まじ もう 
記念に焼き増し100枚しよ?

はるちんルートは、はるちんの成長もそうなんだけど、はるちんとかなちんの関係性の変化を見れるはるちん・かなちんルートともいえて、お得。お得?


・で、最後に鈴ルート2回目

鈴以外の子のルートを全部みると、鈴ちゃんルートの先に進めるのである。

併設校に一人で行くことになった鈴ちゃん。
そこで孤立していることを知る理樹。
併設校の教師の対応にブチギレている俺。

いやフォローしたげてよ!!!!!!鈴ちゃんはスーパーウルトラいい子だし強くなって人見知りもなくなってきて、リトバスの女の子たちとは仲良くなれたからもちろんポテンシャルはあるよ!併設校の子と仲良くできるポテンシャル! でも最初からは無理じゃん、最初は大人たちのフォローが必要ってなんでわかんないのかなあ~~!?

挙句の果てには「なんでこんな子がきたのかしら…」みたいなことを鈴ちゃんに言ってきやがってよォ~~~~~
貴様らそれでも教師かよォ~~~~~~

もういい、俺が行く。

と理樹と意見が完全に一致してたので、それを阻む恭介の存在に動揺する。
しかもなんか「世界の秘密」がどうの言い出して、もうなんなの……
この世界はなんなの……
ずっと「なんなの……」と思いながら進めてると、ついに理樹と鈴ちゃんは学校を抜け出して鈴ちゃんのおじいちゃん家に逃げ込むことになる。

このおじいちゃんも……何日も帰ってこないしよォ~~~~~
なんなんだよお……

それから、謙吾の警告した通り。

二人は

暗闇へ。



タイトル画面に戻されたので、ええ~!?となりながら


New Game


を押しますと。
その文字が変わるんだよね。

Refrain


そ……そういうことしてくる……んだぁ~~~……
ふ、ふ~~ん……

そういう演出……私が好きだと思ってる感じ?
フン……


大好きだよ



・Refrain

今までの記憶は、全部夢!?
って感じで、また肩幅でか男登場シーンから始めるゲーム。

しかし今までの展開とは微妙に異なることが多すぎて、何かがおかしい。何かが変わってしまっている。

今までの世界が夢だったのか?
このRefrainの世界が夢なのか?
もうなんにもわかんねえ。

一向に恭介・真人・謙吾・理樹・鈴以外の女の子たちがでてこない世界。
ヒイ~~~~静かに、着実に、少しずつ明かされようとするこの「世界の秘密」が、知るのが怖くて、でも知りたくて狂いそうで
もうどうにかなりそうだったのでこういう時こそ小毬ちゃんの「だいじょ~(↑)ぶだよ」が聞きたかったのに小毬ちゃんが、でてこない。

こわいよおおおおおお

Refrainの世界は過去何かが起きて、鈴は理樹以外の生徒(特に真人や謙吾など体の大きい男子生徒)をこわがり、恭介は漫画の世界に引きこもっている。
ということはRefrainが現実、これまでの世界が夢だった…のだと思った。
楽しいほうが夢だと考えるのが普通なので。

と思ってたら真人がいきなり狂って、学校の生徒たちを襲い始めちゃうってわけ。
明らかに現実ではありえない急展開のため、Refrainの方が夢!?と夢なのはどっちなのか混乱する。

結局、どっちも夢だったわけだが
制作者側が「ここでこの世界の秘密を明かす」と定めた地点までプレーヤーに悟らせない情報の出し方、ストーリーテリングの手法が見事だった。
いや私が……察しが悪いだけかもしれないけど……

・真人


真人はこれまでもずっとそうなんだけど、いると安心するんだよね。女の子たちのドシリアス個別ルートで気持ちが暗くなってもさ、部屋に戻ると真人がいつもとおんなじように馬鹿やってたり笑わせてくれるんだよね。
だから謙吾が、真人の役割は「いつもと変わらない様子でいること」って言ってたけど、ほんとにそれなって感じで、真人がいつも通りでいてくれるだけでめちゃくちゃ心の支えになってたんだなあって、

真人と敵対して改めて思った。

謙吾が野球するならリトルバスターズ抜ける。とか言って「野球くらい遊んでくれていいじゃん!!」って思ってたら、真人まで抜けるっていうからショックで。
あんだけ理樹理樹いってたのに冷たい態度とられて……真人……なんで……
狂ったときの目こわすぎて泣いた
なんやかんやあって真人がリトバスにまた入ってきてくれた時、どんだけホっとしたか……真人お前わかってんのかよぉ!?

・謙吾

真人と同じ方法では再加入してくれなくて、どうしたらいいのかわからなくて……
謙吾が味方になってくれないと心細さがやべえんだよ。

謙吾は、一番硬派というか、真面目というか、2週目で骨折してからはネジがとれちゃうけど、恭介とはまた違うタイプの「ここぞという時に頼れるかっけえ男」なんですよね。そりゃササミちゃんも惚れるよね。

そんな、漢!って感じの謙吾が、野球対決で涙をポロポロ流すんだよ、「後悔の涙だ……」っつって、なんで謙吾がそんなに泣くのか……この時はまだわかんねえんだけど……わかんねえんだけどなんかこっちも泣いちゃうんだよ
泣くなよお……謙吾……

・恭介

何でもすべて楽しく遊びにしちゃう、どんな時も頼れるリーダー!みんなのお兄ちゃん!
な恭介が、覇気もなく漫画の山に埋もれて現実から逃げている様は、見るに痛々しい姿であり……恭介をそんなになるまでにした出来事とはいったい何なのか。

なんでいっつも真っ暗な部屋の隅にいるんだよ……こええよ……
って思ってたら、その隅がこの世界におけるゲートだったらしく、たまげた。
暗い森。痛む体。這うようにしか進めない。そんな世界から、こちら側へ。何度も。何度も。

…………うん。

エピソード恭介において、ついに明かされる、この世界の秘密。

助けてくれええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ


「そうだ、野球しようよ!」
「いいよ!」

5人そろったー! リトルバスターズ、ついに再結集だ!!
やった~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

青空!絶好の野球日和だぜ!
5人で・・・野球を、やろう!!






ハ゛ア゛ッ゛・・゛・・・゛・゛




最後の野球、息できひん まじで

真人と謙吾が、身を挺して理樹と鈴を守ってくれた。というのを知った時、もう先にすすめなくて……たすけてくれまじでほんま

「俺はお前と過ごせてよかったと思ってる」
聞きづらそうに鼻をかく。
「…理樹のほうはどうだった?」

あの真人が、いつも真剣に馬鹿やってた真人が。聞きづらそうにそんな……オ゛エエ゛っ・・・聞いてきて……あたりめえだろ楽しかったよ!!!!!!ばかやろ~~~~~~~って答えると
笑顔で……消え……ウエ゛ッ

「やっと、遊べるようになったんだ…」
「ずっと、遊んでいたかった…」

ここの謙吾の声があ・・・泣いてるんだよお・・・オ゛エッ
しゃくりあげてんだよ……あの、謙吾が。ツヨツヨフィジカルボーイの謙吾が。真人は笑顔で消えたのに……謙吾は、子供みたいにしゃくりあげて泣いてる。

握手をした後は、謙吾は笑顔で、かっけえ笑顔で、消える。

残りは恭介ひとり。
「早く行けよ」最後までかっこよく、背中を向ける恭介。

最後まで、かっこよく、去るんだなって思うじゃん。
みんなのリーダー、いつも不敵な笑みを浮かべてる恭介なんだから。

「そんなの、俺のほうが嫌に決まってんだろおぉぉ!!」

って思うじゃあああああん、謙吾に泣くなって言っといて、誰よりも大号泣してる恭介の顔がこっち向いて、そんなのずるいじゃん
そんなの
むり
じゃん
もうこちらの心は粉々


鈴ちゃんと女の子たちの会話もでてくる
小毬ちゃんと鈴ちゃんのおわかれ

理樹は確かに主人公なんだけど、ここでは理樹はでてこなくて、鈴ちゃんと女の子側の友情を描いてるのが・・・超いい・・・
ここらへんが、前の方でリトバスってギャルゲーではないよねって書いてた部分につながるんだけど、恋愛というより友情ものな気がしてて、でも友情の言葉だけでは収まりきらないこの絆・・・

小毬ちゃん大好きだから鈴ちゃんと小毬ちゃんの会話を最後に見れるの神かとってなったし嬉しいんだけど
いかんせん悲しすぎ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


粉々になった心を抱え、エンディング曲が流れるのを聴く。


…いいよな…これで?


え・・・え・・・・・え・・・・え・・・・!?

「いい」
「よくない」

えああああああああああああああああああああ
選択肢!!!!!!!!!
うわあああああああああああああああああ!!!!!

あああああ許して許して許してほんまに許して
「よくない」選ばせて助けて許して
変えさせて結末を

助けて
みんなを助けて・・・・


はい。
まさかの選択肢がでて、最後にブチかまされました。
心を完膚なきまでに粉々に砕かれた後に、この選択肢はまさに暗闇に差し込む一条の光。

今の今まで、主人公の理樹=プレーヤーの私だったのが、ここで初めて変化する。
今までは理樹が分からないものは私も分からなかった。私が困惑する部分は理樹も困惑していた。
それがここにきて、初めて。
私はみんなを助ける方法を分からないのに、理樹は「助ける」と言った。
理樹が私を置いて一人で、歩きだしていく。

こういう、主人公とプレーヤーの剥離の瞬間というのが、ゲームをやっていて最高に

たまんねえなあ~~~~~~~~~~~~~ッッ


と思う瞬間ですね。


みんなのおかげで、強くなった理樹と鈴が
覚悟を決めて、あがく。過酷から目を離さずに立ち向かう。挫けない。
強くしてくれたみんなを助けるために。


繰り返す1学期を抜け出した後に、迎えた2学期。
そこにはめちゃくちゃ軽いノリでお喋りする恭介以外のみんなの姿が!!!!!!

ありがとうございます。


はっちゃめちゃに泣いてたのに、みんなのノリが軽すぎて笑っちゃったよ……

そして、みんなが待っていた恭介が帰ってくる。
いつものように窓から。
光を背負って。

みんなで何故か……海へ!!!!

ああああああああああああああああ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


感動しました。
っていう言葉だけじゃあ、エンディングを迎えた後のこの気持ちを表すには足りない。と思うのだが、でも、この言葉しか思い浮かばない。

感動しました。


とここまでの文字を書きながらまた思い出して泣いてる。
リトルバスターズのひとりひとりのことが大好きだなあって思うと、なんか泣けてきちゃうんですよね。

大好きだなあっていうのは
絵が好きとか、キャラクター性が好きとか、セリフが好きとか、声が好きとか
推しとか、もっと彼/彼女のイベントが見たいとか、もっと喋りたいとか、
そういうのではなくて

ただ、大好きだなあって思う。もっと根源的な好きの気持ちで、
もっと、これからもみんなとただ遊びたい。そんな気持ちだ。

再三この記事で、リトバスっていうこのゲームは「恋愛?友情?いやもっと大きな括りの絆……」みたいなこと言ってますが
こういう気持ちのことかもしれないと今思った。

もっとみんなと遊びたい。みんなで一緒にいたい。
それがテーマのゲームなのかもしれない。


ちなみにアニメ「Angel Beats!」と同じ脚本家の方らしいです。確かに言われてみればシナリオの展開が似てる。
「Angel Beats!」もシナリオと音楽が好きだったんだけど、最後の方が駆け足気味だったのがもったいないなあって思ってて、もっと25話くらいかけてじっくり見たかったな。

リトバス、アニメも今度みます。
そしてまた心を粉々にされて、また修復されます。

リトルバスターズは不滅だ~~~!!!!



おわり













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