【レポート】フェネック――犬とキツネの差で一番は目だと思う

いきもの名:フェネック
学名:Vulpes zerda

【登場するゲーム】

Planet Zoo
世界の果てまでイッテQ! 珍獣ハンターイモトの大冒険

 食肉目イヌ科のフェネック。いつの間にか人気になっていたいきものだ。キツネの仲間であるが、キツネよりも犬に見える。Wikipediaにのっているフェネックを見たら「あー、キツネかもしれない」と思ったが、『世界の果てまでイッテQ! 珍獣ハンターイモトの大冒険』の画像は本当に犬だと思う。飼っている人もいるらしい。
 いつの間にか人気になっているフェネックだが、ゲーム世界ではそんなにたくさん見かけられるわけではない。動物園と野生で見られるくらいだ。

フェネックは、サハラ砂漠に生息する小さなイヌ科の動物である。背中、頭、 尾の毛は砂色で、足、腹、顔の毛は白い。フェネックの最大の特徴は、非常に大きな尖った耳である。フェネックは、肩までの高さが18~22cm、頭胴長が34~40cmと非常に小さい。尾の長さは最大25cm、耳の長さは9~10cmである。体重は0.8~1.9kgである。オスはメスよりわずかに身体が大きい。フェネックは危機種とはみなされておらず、その個体数は不明だが、多数存在すると考えられている。

社会的欲求:フェネックは非常に社会性の高い動物で、家族の群れで生活する。平均的な群れは、1頭のアルファオス、1頭のアルファメス、血のつながった若い個体、1歳未満の子どもで構成される。

繁殖:フェネックの群れは、アルファオスとアルファメス、その子や孫で構成される家族形式である。アルファは一雄一雌で、他の個体とは交尾しない。メスの発情期が近づくと、アルファオスとアルファメスは共に行動するようになる。メスは、繁殖期に6~8日間、繁殖可能な状態となる。ホルモンの変化と尿の匂いで、アルファオスはアルファメスの繁殖可能な状態を知ることができる。アルファはこの期間に何度も交尾を行う。オスは交尾後、非常に攻撃的となり、メスや巣穴を徹底的に守ろうとする。アルファは1年に1回繁殖する。平均で2~4頭の子どもを産むが、最大で6頭の子どもを産むこともある。生まれたばかりの子どもの体重は約50gである。出産後、メスは2週間ほど子どもと一緒に巣穴に残り、オスが運んでくる餌を食べて生活する。子どもが生後2~5週間になるとメスは巣穴から出るようになり、頻繁に戻ってきて餌を与える。子どもは生後5週間目に初めて巣穴から出て自立し始める。生後2~3ヶ月で離乳し、生後6ヶ月で完全に自立する。若いフェネックは1~2歳になるまで両親の群れに留まる。生殖可能な時期になるか、群れの中で餌の取り合いが激化すると群れから独立する。独立した個体は、しばらく単独あるいは兄弟で群れを作って暮らす。単独のフェネックは異性の単独フェネックとつがいになり、縄張りを探す。定住地を見つけるとそこで自分たちの群れを作り、アルファオスとアルファメスになる。

豆知識:イヌ科の最小種である。鳴き声が発達しており、群れの仲間とコミュニケーションをとるためけたたましく鳴いたり、クンクン鳴いたり、うめき声を上げり、うなったり、甲高い声を上げたりする。耳はとても大きく、熱を発散したり、地中の獲物の声を聞くことができる。肉球は、サハラ砂漠の熱い砂の上を歩けるように厚い毛で覆われている。砂漠に住む他の動物同様、フェネックも水源を必要としない。露や食物に含まれる水分を吸収することで生活している。

『Planet Zoo』

 こういった珍しい動物も、最近はペット需要があるらしい。エキゾチック・アニマルという表現もあるようで、変わったいきものを飼いたいという人は多いようだ。『Planet Zoo』は動物園シミュレーションゲームであるが、いきもののお世話をでき、観察もできるので、ペットとして飼いたいけど……という人はやってみるといいかもしれない。

※このレポートは現在研究員がプレイ・収録した情報を元に書かれている。そのため、新たな情報が更新される可能性がある。

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