マレーバクはバクの中で最大種で、オスは270～333キログラム、メスは342～405キログラムまで成長します。オスとメスの両方とも、肩までの体高が90～105センチメートルほどあります。成獣のマレーバクは、黒と白の体色をもちます。前半分と後足が黒で、真ん中が白です。生まれたてのマレーバクは赤茶色のまだら縞模様で、これは成長期に保護色の役割を果たします。
世界生息数：およそ2,500頭が生息しています。野生で2,500頭のマレーバクの成獣がいると考えられています。生息地の破壊がこの種にとっての主な脅威です。
豆知識：一部の人は、これらの動物が共通して長い鼻を持つという理由で、マレーバクがアリクイやゾウと関係があると考えています。しかし、マレーバクはどちらかというと、サイやウマと密接な関連性があります。マレーバクは野生で最大30年ほどまで生きることができます。バクは全部で4種存在しますが、アジア固有種はマレーバクのみです。マレーバクは卓越した泳ぎ手です。彼らはよく水に飛び込んで捕食者から逃げますが、数分水中に潜ったままでいられることができます。マレーバクの妊娠期間は大体13か月です。メスは一回の出産で1頭の子どもを産みますが、まれに双子を産むときもあります。バクの赤ちゃんの体重は、出産時でおよそ7キログラムあります。