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【雑記】FOREVER BLUE LUMINOUS――一週間のプレイ感と登場いきものについて

 任天堂とARIKAの作ったゲーム『FOREVER BLUE LUMINOUS(フォーエバーブルールミナス)』が発売されてから一週間が経った。ゲームの感想や大まかな情報が出揃ったところで、レビューではないけれど、雑感をいろいろと書いてみたいと思う。
 まず、この『FOREVER BLUE LUMINOUS』というゲームは、ファンからすると待望のゲームだった。Wiiが出始めたときに出たゲーム『FOREVER BLUE』や『FOREVER BLUE 海の呼び声』をプレイしてファンになった人が多い。そのファンはずっとこのシリーズの開発を待っていた。そして、それが、今出た。

ゲームとしての感想

 出たが、評判は本当に「賛否両論」。ゲームカタログWiki的に言うなら「シリーズファンから不評」という感じだ。『海の呼び声』が好きだった人からすると「海の冒険がほとんどない! ストーリーに魅力がない! ロマンはどこへいった!」という感じみたいだ。しかし、「いきもの多いし、複数人でダイブするの楽しいし、いいじゃん!」という声もある。
 個人的には、Youtubeゲームレビューのいちごうさんの「タスクしかないゲーム」という表現が好きで、そういうゲームだと思っている。

 まじでいきものとか宝物とか集めるしかない。「ロマンはどこだ!」って気持ちもわからなくはない。しかし、出てくるいきもの、海底に沈むオブジェ、洞窟の先、何が落ちているかなど、自分でロマンを見つけることはできる。
 大穴冒険ファンタジー『メイドインアビス』で「冒険とは自ら冒すものである!」と言われたが、まさにそんな感じだ。なんのいきものか分からないけどアンベール(陰で隠されている詳細を見る)して、「うわーこれあいつだー!」と言うのがめっちゃ楽しい。見つからないときマジでしんどいけど、それも含めて面白い。「あれ出なかったんだよなー、マジ苦労したわー」って話しているのも楽しい。
 つまり、ゲームとしての評価をするなら、「アドベンチャーゲームとしては不作、クリーチャーコレクトとしては超良作」だと思っている。

 発売日、ある研究員(奇ゲー好きで、『アクアノートの休日2』を愛してやまない人)が他の研究員よりも一足先にゲームをプレイしていた。その研究員からこんな連絡をもらった。
「あのさ、ルミナスやってるんだけどさ、違うゲーム買ってきたかもしれない」
「どういうこと?」
「『アクアノートの休日2』の続編やってるかもしれない」
 『アクアノートの休日2』にはPS3で正統な続編があるだろ。そもそもシリーズが違うし。そのときはそう思ったが、『FOREVER BLUE LUMINOUS』をプレイして分かった。プレイ感がほとんど同じだ。

アクアノートの休日2の画面
「記録します」と言われると図鑑未登録のいきものなので「よっしゃー!」となる

 『アクアノートの休日2』とは、初代Playstationで1999年に発売されたソフトである。その前作『アクアノートの休日』は海を漂い、魚やオブジェ、遺跡を眺めるだけのゲームだった。そのため「奇妙なゲームだ」と言われたが、海を漂うロマンとしてファンがいた。しかし、その続編『アクアノートの休日2』では出てくるいきものの数が360以上と、三倍に増えたが、図鑑機能があるため「目的なく海を冒険できる癒しゲームの良い所を消した」「目的があることで別ゲーになった」と批判された。
 確かに今作は『アクアノートの休日2』を彷彿とさせる。『アクアノートの休日2』は7つのエリアがあって、その中に深海や淡水、古代の海がある。そして、たくさんのいきものを探すだけのゲームだ。今作の『FOREVER BLUE LUMINOUS』と似ている。批判されているところも含めて、似ている。

いきものについて

※登場するいきものについてのネタバレがあります

 図鑑の入力がまだ始まっていない(研究所で実在いきものの収集がまだであるため)ので、図鑑内容のシリーズ検討は別の機会にするとして、登場いきものについてはだいたい分かってきた。
 おそらく項目数としては518くらいになるだろう。
 これまでのシリーズに比べて、あまりいきものが詳しくないかもしれない。というのは、例えばネコザメの卵とかナヌカザメの卵とかそういういきものの詳しい情報を知るサブイベントのようなものが今のところない。ストーリーをやればあるのかもしれないが……フリーモードなどでは見つけることがない。
 そもそも、砂浜やサンゴの気になるところを詳しく見る、といったコマンドがなくなっている。これがないことで先述したネコザメの卵を見ることができないし、その上ウミウシ系を見ることができなくなる。現に、ルミナスにはウミウシ系が出ない。ついでに、クリオネもいない。関係あるのかわからないが、実在するタツノオトシゴ系もいない。めっちゃリーフィーシードラゴンが出そうな場所があるけれど、いない。その代わり、古代のいきものがめっちゃいる。びっくりするくらいいる。研究所の資料で探しきれるのかわからないぐらいいてたまげた。
 あとは気づいた点として、魚の種類が単純に増えている。フグ系やアジ系などで今まで出ていなかった魚が採用されている。マンボウですら新しい種が採用されている。魚は増えたが、軟体生物がイカばかりになった。タコはいるけれど、深海にいるいきものばかりで、マダコとかヒョウモンダコのような、普通にいそうなタコがいない。あと、ホッキョクグマ・アシカ・ジュゴン・ペンギン類いない。なんでや! 『アクアノートの休日2』には出たぞ! あと、これまでのシリーズになかったこととして、日本の水生生物が追加されている。ニシキゴイとか日本でよく見る魚が追加された。ごちゃまぜな海だからこそ、なんでもありな海だからこその「遊び」だ。
 これがざっと研究所で出たいきものについての意見だ。増えたうれしい、減った悲しいはどのゲームでもあるだろう。しかし、なんか、今回のは極端な気がする。DLCとかで追加してくれないかな……ウミウシとか……ジュゴンとか……。

 総合すると、研究所としてはものすごく助かる良作ゲームだ。めっちゃ楽しんでいる。
 いちごうさんのゲーム感想でも言っていたが、今は攻略情報が少ないので、攻略情報の相談がされやすい。しかし、時間が経つと情報が揃ってくるだろう。
 特に、いきものについては、ランダムマップとは言っても、マップ番号が作られた時点でその番号のどこにどのいきものがいるか割り振られているようで、マップ番号といきものの場所が情報共有されている。『AQUANOTE’S HOLIDAY』ではいきもののランダムスポーンを『アクアノートの休日2』のように完全ランダムにはせずに、ダイビングごとにいくつかのパターンをローテーションして表示する方法をとっていた。今作はマップといきものの紐づけをした上でランダムとなっている。
 今もいきものが見つからずに研究所は苦戦している状況であるが、『アクアノートの休日2』の完全ランダムに比べるとまだマシかもしれない。518のいきものが揃い次第、クリアできていなくても入力には入りたいと思う。
 みなさんも、良いダイビングライフを!

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