【レポート】ベニクラゲ――未来の希望となる不老不死のクラゲ

いきもの名:ベニクラゲ
学名:Turritopsis nutricula

【登場するゲーム】

FOREVER BLUE 海の呼び声

 花クラゲ目ベニクラゲモドキ科ベニクラゲ。モドキの科にあるが、ベニクラゲであるというのはなんだか不思議だ。このクラゲはある分野で非常に有名であり、今後の研究が期待されているいきものだが、それは後で述べさせてもらう。
 ゲーム世界では、2009年に発売された『FOREVER BLUE 海の呼び声』で見ることができる。絵で見ると大きく見えるが、実際は1㎝くらいであり、けっこう小さいクラゲだ。

カサの直径約1㎝。
透明な体の中心に赤い器官が透けている小さなクラゲである。本種は年をとってもまた若返ることが可能で、不死の生物といわれる。この特異な生態が発見されてからまだ十数年しか経っておらず、今後の研究結果が待たれる。

『FOREVER BLUE 海の呼び声』

 ベニクラゲに不老不死の可能性があるとわかったのは、1991年にチチュウカイベニクラゲが見つかって、若返りの現象が確認されたという研究論文からだった。この研究の追試に関して、2001年にかごしま水族館のベニクラゲで確認をされたらしい。
 このベニクラゲの研究は今でも続いており、2010年代ではベニクラゲの若返り実験が京都大学の久保田信によって行われていたという記述がある。今ではベニクラゲのゲノムのほとんどが解析されているらしい。これを応用して人間などのほかのいきもので再現することはできていない。
 ゲームで取り上げられてから10年以上経っているが、ベニクラゲについては当時より多くのことがわかってきていると言える。フィクションの世界の不老不死の薬に、このベニクラゲが使われることが多いため、ゲーム世界でも思いがけないところでベニクラゲの存在を確認できるかもしれない。
 この小さなクラゲが「賢者の石」となるかどうか。今後の研究に期待。

※このレポートは現在研究員がプレイ・収録した情報を元に書かれている。そのため、新たな情報が更新される可能性がある。

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