食性：食虫、体長：15～40センチ、体重：60～80グラム
ジャクソンカメレオンは、東アフリカ全域の森林地帯に生息する。特に高地で観察され、昆虫類や節足動物をエサとしている。表面積を増やすため、体を平らにした状態で日光浴をして体を温めてから、朝の捕食行動を行なう。必要な水分を得るため、雨の水滴や葉からこぼれ落ちる露のしずくをなめる。
オスは明るい緑色と茶色のうろこで覆われ、赤色、黄色、青色の模様がある。驚いたりすると、体色を変化させることができる。この体色を変化させる習性は有名だが、当初は保護色の機能として発達したと信じられていた。しかし実際は、発生やフェロモンの代わりのコミュニケーション手段として発達した能力である。
オスの頭部には3本のツノが生えており、縄張り争いをするときには、それで押し合って競い合う。オスに比べると、メスの体色ははるかに地味だが、体格はメスの方が大きい。オスとメスに共通する身体的特徴としては、物をつかむことができる尾、360度左右違う方向を見ることができる目、獲物を捕らえるのに最適なネバネバした長い舌が挙げられる。多くの爬虫類とは違って、カメレオンは卵胎生であり、メスが卵を胎内で孵化させてから幼体を産む。
ジャクソンカメレオンは木の上での生活を好み、出産時と交配時を除いて、地上に下りることはめったになく、木の上では単独で生活する。1本の木に複数のカメレオンが生息していたとしても、通常は互いの存在を無視する。