教員養成課程の大学生が系統看護学講座を読んでみた話。~看護学概論編〜その6

さて、前回に引き続き『系統看護学講座 看護学概論』を読んだ感想を述べていこうと思います。

これは『系統看護学講座 専門分野Ⅰ 基礎看護学[1] 看護学概論』を読んで書いたものなので、実際に本を読みながら「この人はここでこう思ったんだな」って読むのが一番楽しめると思います。多分。

一応リンク張っておきます。

1. ロイの適応モデルとプロジェクトマネジメント

前回の続きとして、今回もロイの適応モデルを取り扱っていきます。

前回は表面を論理っぽくしてみた内容が主だったので、今回はロイの適応モデルをプロジェクトマネジメントに照らし合わせてWikipediaを参考に遊んでみようと思います。

ちなみにプロジェクトマネジメントに関してはPMBOKの本を軽く読んだ程度の知識しかないのでつたなかったり間違っていたりするとは思いますが、そこはネタとして楽しんでいただければと思います。

1.1. ケース1 バグが発生した

これはソフト開発のプロジェクトで発生する問題ですね。
この場合の刺激は「バグ」でしょう。
発覚した段階でもんだいになっているのであれば焦点刺激と言えそうですし、開発途中で発見されていて、直すにも手間がかかるが全体として動かしたときは問題がないだろう程度のバグであれば残存刺激と言えそうですね。
また、その結果スケジュールがきつくなるのであればそれは関連刺激と言えそうです。

そして刺激が入力されるとコーピングプロセスを経て対処がなされるわけです。
バグの対処であれば動かした際に問題がなさそうであればそのままにしますし、問題がありそうであればバグを修正するでしょう。

バグをそのままにするのであればこれは刺激に対して無反応というわけですが、この場合は適応様式に当てはめるのは難しそうです。なんていったってなにも反応が返ってきていないので。

もしバグを修正するとしたら、これはプロジェクトの計画が変更されることになります。当然スケジュールの再調整が行われ、バグを修正するための作業が入るでしょう。これらを適応様式に当てはめてみましょう。

まず考えられるものはバグの修正作業ですね。これはプロジェクトとしては核となる作業の変更となるため生理的-物理的様式に当てはめておくのが順当なのではないかと思います。

本来は人間に当てはめるものをプロジェクトに当てはめると名前との不一致感がありますがそこは置いておくことにしましょう。

次に考えられるものはスケジュールの再調整ですね。これも生理的-物理的様式のような気がします。しかし、プロジェクトの計画のことを自己認識と考えるのであれば自己概念-集団アイデンティティ様式とも言えそうです。これはちょっと難しいところですね。

もしスケジュールを延長することになり、その結果関係者各位へお詫びをすることになるのであれば、このお詫びは役割機能様式や相手によっては相互依存様式といえる気がします。

こんな感じで分析することができますが、だからなんだといった感じがしますね。系統看護学講座を読んだ時もそうでしたがやっぱり謎です。有識者の方、良ければご教示お願い致します。

1.2. ケース2 仕様書の合意が上手くいっていなかった

こちらもソフト開発で発生する問題ですね。
仕様書の合意が上手くいっていなかった場合、注文者と開発者ですれ違いが起きているためどうにか落ちどころを探す必要があります。

この場合の焦点刺激は「仕様書の合意が上手くいっていなかった」ことそのものですし、その結果責められているのであればそれは関連刺激と言えそうですね。

この場合は落ちどころを探すことはケース1の時と同様役割機能様式や相手によっては相互依存様式であると言えますね。

合意再形成の結果プロジェクトの内容を変更するのであればケース1の時と同様、これは生理的-物理的様式もしくは自己概念-集団アイデンティティ様式と言えそうです。

書いてて思いましたがこれケース1とほぼ同じですね。
というわけで次はソフト開発以外のケースを取り上げてみましょう。

1.3. ケース3 学祭の出し物で揉めた

これは学校現場で起きる問題ですね。
出し物がクラスで1つ決める方式の学校ではよく見られる光景かと思います。

この場合の焦点刺激は「出し物の内容」でしょうね。

こういった場合には多数決なり話し合いなりで結論を導こうとするわけですが、このような営みは学祭に率先して取り組む生徒にとっては役割機能様式でしょうし、人によっては自己概念-集団アイデンティティ様式で対処する生徒もいるのではないでしょうか。人間関係によっては相互依存様式で対処する生徒もいるでしょうし。流石に生理的-物理的様式で対応する生徒はいないとは思いますが。

この点からもこういった大雑把で要件定義の段階での問題発生では対処方法も千差万別のような気もします。

そもそもの話プロジェクトマネジメントにロイの適応モデルを当てはめようとすること自体無謀なわけで、当然こういった変なことは起こって当然なわけですが。

1.4. 比較してみた結果

以上3つのケースでロイの適応モデル的な感じで評価してみました。
こういった見方もできるなとは思いつつも結局これからどうしたらいいかはわからず途方に暮れてしまいました。

ロイの適応モデルはやっぱり難しいのでいつかまたしっかり学びなおして実生活でも活用できるようにしていく必要があると痛感しました。

やっぱり概論では大まかにしか学べないのでこれを入り口に詳しいことは自力で学んでいく必要がありそうですね。

2. 余談

前回に引き続きロイの適応モデルについて書いたわけですが、あまりにも抽象的過ぎてなかなか筆が進みませんでした。次からはきっと多少更新速度が速くなる…はずです。

こんな調子でこれからも書いていくので、面白いなと思った方は、次回以降も読んで頂けると幸いです。ありがとうございました。

3. 参考文献

茂野香おる.系統看護学講座 専門分野Ⅰ 基礎看護学[1] 看護学概論.第17版,医学書院,2019,384p,
「Adaptation Model of nursing」『Wikipedia: The Free Encyclopedia』最終更新日2022年3月25日(金)21:27 UTC URL:https://en.wikipedia.org/wiki/Adaptation_model_of_nursing

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