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Capcom Pro Tour 2021(カプコンプロツアー2021)日本大会3は復活の王ウメハラが優勝

CAPCOM Pro Tour Online 2021(CAPCOM Pro Tour Online Premier)日本大会3が10月30日(土)-10月31日(日)にかけて行われます。

参加者はプロ・アマチュア交えて321人。2021年今年は各プロライセンス大会などで、JeSUライセンスを新規獲得した選手が多く、各キャラ対策も枯れているため、実力も非常に拮抗した大会になる事が予想されます。

(出展:https://sf.esports.capcom.com/)

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Capcom Fighters JP

日程

■2021年10月30日(土)1回戦~トップ8まで
■2021年10月31日(日)トップ8~優勝まで

配信先

[ 日本語実況 ] CAPCOM Pro Tour 2021 日本大会3 - Day① 特別事前番組

[ 日本語実況 ] CAPCOM Pro Tour 2021 日本大会3 - Day① [ TOP16 → TOP8 ]

[ 日本語実況 ] CAPCOM Pro Tour 2021 日本大会3 - Day② [ TOP8 → 優勝 ]

トーナメント表

優勝予想

これまで4月に実施の日本大会1ではベテランのマゴ選手(あきら/キャミィ/かりん)、9月に実施された日本大会2では若手のひぐち選手(ガイル)が優勝しています。

自分の日本大会3の優勝予想は、藤村選手(キャミィ)です。
SFL2021のリーグ戦で一人次元の違う動きをして勝利ポイントを量産している藤村選手の優勝が最有力です。

他の優勝候補は、ときど選手(ユリアン)、ガチくん選手(ラシード)、カワノ選手(コーリン)、ぷげら選手(バイソン)、sako選手(メナト)、ももち選手(あきら)、ウメハラ選手(ガイル)、ふ~ど選手(ポイズン)などでしょうか。

ときど選手、sako選手、ふ~ど選手は各大会で上位の常連。
ぷげら選手はキャラのアッパーアップデートで現在最強と言われるバイソン使い。
ウメハラ選手とガチくん選手はCPT2020日本大会で優勝。
カワノ選手は2021年にトパチャンとEVO 2021 Onlineで優勝の国内二冠を保持。
ももち選手は今年追加された新キャラ「あきら」の代表的な使い手。あきらの超火力コンボは常に一発逆転があるため各選手から警戒されています。

トーナメント勝ち抜け

トーナメントはまたもや荒れた内容に。

プール3はときど選手(ユリアン)がキチパ選手(ザンギエフ)に2回負けて大会敗退。トーナメントのキチパ選手の強さは侮れないと思っていましたが、ときど選手が早々に大会を去るという波乱の結果に。
大会上位常連のふ~ど選手(ポイズン)、ももち選手(あきら)、SFLで好調だった水派選手(コーリン)も大会途中で脱落。

現在はメインキャラに新キャラ「あきら」を使うももち選手ですが、あきら対策がSFLリーグを通じて進んできているのか、あきらの超火力を持ってしてもトーナメントを勝ちきるのが難しくなっている印象です。
新キャラの「バフ期間」は終わったと見ていいかもしれません。

なお、使い手が多いあきらに対して、「オロ」を使う選手は非常に少ない印象です。一時期ネモ選手やsako選手が研究していましたが、結局プロを含めてほとんどオロの使い手がいないのが現状です。

トップ16は、SFL2021のリーグ出場選手の殆どがトップ16に進みましたが、唯一バルログ使いのReiketsu(冷血)選手は、SFL出場選手以外としてトップ16に残りました。

SFLのリーグで好調な選手はこの日本大会3でもそのまま勝ち抜けた印象。
特にリーグでも優勝候補のチーム【Good 8 Squad】ガチくん・ぷげら・カワノ・キチパのチームメンバー4人が、300名を越えるトーナメントで全員トップ16に残るという異常な強さを見せました。
Good 8 Squadから優勝者が出る可能性は25%と非常に高い可能性です。

FAVロートZ(sako/ボンちゃん/りゅうせい)も3名残り、Saishunkan Sol(ネモ/Shuto)とMildom Beast(ウメハラ/YHC-餅)は2名残りと、他のチームもさすがに強いです。

SFLでいい動きを見せているsako選手、どぐら選手、ウメハラ選手、ネモ選手、Shuto選手、YHC-餅選手、りゅうせい選手などの名前があるほか、SFLで苦戦しているもけ選手、ボンちゃん選手も残っています。

自分が優勝候補に上げた藤村選手(キャミィ)もプール7で竹内ジョン選手のコーディーとの死闘を制し、ウィナーズのままトップ16に残りました。
好調の竹内ジョン選手を持ってしても藤村キャミィは止められませんでした。

最強バイソンのぷげら選手、国内2冠のカワノ選手、CPT2020日本大会優勝のウメハラ選手など「優勝最右翼の藤村キャミィを誰が止めるのか」という大会になりそうです。

トップ16勝ち抜け

■プール 1
ウィナーズ:ぷげら ルーザーズ:sako

■プール 2
ウィナーズ:どぐら ルーザーズ:ボンちゃん

■プール 3
ウィナーズ:もけ ルーザーズ:キチパ

■プール 4
ウィナーズ:ウメハラ ルーザーズ:板ザン

■プール 5
ウィナーズ:YHC-餅 ルーザーズ:Shuto

■プール 6
ウィナーズ:ガチくん ルーザーズ:ネモ

■プール 7
ウィナーズ:藤村 ルーザーズ:りゅうせい

■プール 8
ウィナーズ:カワノ ルーザーズ:Reiketsu(冷血)

ウィナーズトップ16結果

・ぷげら vs カワノ⇒カワノ勝利(2-1)
・ウメハラ vs YHC-餅⇒ウメハラ勝利(2-1)
・どぐら vs 藤村⇒どぐら勝利(2-0)
・もけ vs ガチくん⇒もけ勝利(2-1)

ぷげら(バイソン) vs カワノ(コーリン)のGood 8 Squadメンバー対決は、地上戦のセンスで上回ったカワノが勝利。
カワノがウィナーズトップ8、ぷげらはルーザーズに回る。

ウメハラ(ガイル) vs YHC-餅(ダルシム)のMildom Beastメンバー対決は、ウメハラがニーバズーカを押し付けて有利フレームを取る戦術で餅ダルシムを端に追いやる事に成功し貫禄の勝利。
ウメハラはウィナーズトップ8、YHC-餅はルーザーズに回る。
ウメハラはこれまでトーナメントで苦杯を嘗めてきたダルシムを下し、苦手とするレアキャラもいないため、ウィナーズのまま優勝も見据える絶好のポジションとなった。但し、目前の相手のカワノは元師弟的相手だが、トーナメントでも最強の敵の一人となる。

どぐら(ベガ) vs 藤村(キャミィ)は、ゆっくり時間を使いのらりくらりと攻撃を避わすどぐらベガに対し、焦りからか藤村にミスが多く、防御の固いどぐらを崩せず敗退。
どぐらがウィナーズトップ8、藤村はルーザーズに回る。

もけ(ラシード) vs ガチくん(ラシード)のラシード対決は、スキルⅠ・トリガーⅡと全く同じスキルトリガーの同キャラ対決。
「同キャラ対決は有利じゃけー」というガチくんの本人評だったが、「ライジングサン」もけが、ワールウインド・ショットの対策で上回り勝利。
もけがウィナーズトップ8、ガチくんはルーザーズに回る。

ルーザーズラウンド1結果

・sako vs Reiketsu(冷血)⇒sako勝利(2-1)
・板ザン vs Shuto⇒Shuto勝利(2-0)
・ボンちゃん vs りゅうせい⇒ボンちゃん勝利(2-1)
・キチパ vs ネモ⇒ネモ勝利(2-0)

sako(メナト) vs Reiketsu(バルログ)は、SFL等で普段戦わないバルログとの対決になったsakoは、先にリーチをかけられて追い詰められるが、セットを取られながらもバルログの動きに対応を完了。
Reiketsu(冷血)も勝利を前にミスが出たか、sakoが最後にペースを上げて勝利。sakoが鉄火場の経験値の高さで上回った。
sakoはルーザーズラウンド2へ進む。
Reiketsu(冷血)はトップ16で大会敗退となった。

板ザン(ザンギエフ) vs Shuto(ユリアン)は板ザンのアーマー対策にステップ投げを多用する戦術を用意していたShutoがストレートインで勝利。
Shutoはルーザーズラウンド2へ進む。
板ザンは大会敗退。

ボンちゃん(サガット) vs りゅうせい(ユリアン)はボンちゃんが移動要塞ぶりを見せ付けて弾打ち合戦に勝利。りゅうせいはFAVロートZの同じチームの先輩であるボンちゃんをリスペクトしすぎたか、ボンちゃんの得意な土俵で戦ってしまった。
ボンちゃんはルーザーズラウンド2へ進む。
りゅうせいは大会敗退。

キチパ(ザンギエフ) vs ネモ(ユリアン)はザンギが大嫌いと公言するネモとパッドザンギのキチパの「SFL2020ネモオーロラ」同士の対決になったが、ザンギへのヘイトが勝ったネモが要所でダメージを稼いで勝利。
ネモはルーザーズラウンド2へ進む。
キチパは大会敗退。

ルーザーズラウンド2結果

・ガチくん(ラシード) vs sako(セス)⇒sako勝利(2-1)
・藤村(キャミィ) vs Shuto(ユリアン)⇒藤村勝利(2-1)
・YHC-餅(ダルシム) vs ボンちゃん(かりん)⇒YHC-餅勝利(2-1)
・ぷげら(バイソン) vs ネモ(ユリアン)⇒ぷげら勝利(2-0)

ガチくん vs sakoはsakoがメナトではなく、真坂のセスピック。
試合は互角の殴り合いになるが、ラストラウンドでラシードのイーグル・スパイクとセスのヘカトンケイルがぶつかり合う。
承太郎対DIO(『ジョジョの奇妙な冒険』第三部)の「オラオラ対決」を髣髴させるが、結果はヘカトンケイルが勝ち。
sakoはルーザーズトップ8へ進む。
ガチくんは大会敗退。

藤村 vs Shutoは藤村のキャミィに対し、ShutoのユリアンがVトリガーの「エイジスリフレクター」で体力が少ないキャミィを削りきって先行する。
セットラウンドがフル・フルまでもつれたこの試合も、最後は藤村の全振りした攻めにShutoが受けきれずワンターンキルで藤村が薄氷の勝利。
藤村は残ってはいるが、どこかちぐはぐでリーグのような強さを見せれては居ない。ともあれ、藤村はルーザーズトップ8へ進む。
Shutoは大会敗退。本人のツイートではevo9位/cpt2 9位/cpt3 9位と9位が続いているらしい。若手では竹内ジョンとShutoが実績を残してきているが、トップオブトップにはあと少しだった。

YHC-餅 vs ボンちゃんは長い腕を伸ばしてきたダルシムにしゃがみ攻撃やアッパーを置くという曲芸的な攻撃からラインを押し、端で投げと打撃択で削るボンちゃんのかりんだが、島根の仙人こと餅ダルシムがCAを絡めた攻撃で一気に逆転しセットを先行する。
かりんの勝ちパターンである端に追い詰めて削りきるプランがダルシムには通じない。
瀬戸際でファジー小パンでラウンドを取ったボンちゃんが1-1のセットに持ち込むが、ダルシムが手足を伸ばして削り続けて勝利。さすがミルダムビーストに相思相愛でドラフト採用された実力を見せた。
YHC-餅はルーザーズトップ8へ進む。
ボンちゃんは大会敗退。

ぷげら vs ネモはぷげらバイソンのダッシュストレートとターンパンチにネモユリアンが粉砕されぷげらが勝利。
何とトップ8で最強キャラのユリアンが一人もいないという状況になった。
ただ、真に恐ろしいのはこのぷげらバイソンにすら地上戦で上回って勝つカワノだろう。どれだけ強いのかカワノは底をまだ見せていない。
カワノの2021年国内タイトル三冠も現実味を帯びてきた。
ぷげらはルーザーズトップ8へ進む。誰もが認める実力者だが、CPTでは意外にもトップ8入りは初めてのようだ。
ネモは大会敗退。

トップ8

ウィナーズセミファイナル
・カワノ vs ウメハラ⇒ウメハラ勝利(3-0)
・どぐら vs もけ⇒もけ勝利(3-1)

カワノ vs ウメハラは、カワノがメインキャラコーリンではなくバルログをピック。
ウメハラはいつも通りガイル。
昨日は大会でトップ8が確定後、夜からウメハラがReiketsu(冷血)のバルログとずっと練習を個人配信でしていた理由は、カワノバルログ対策だった。
カワノは、一時期バルログもサブキャラに加えるべく練習していた事がある。
コーリンとしては世界最強といえるカワノだが、コーリンで見せているような差し返し、高速前ステップからの防げない投げ、端に追い込んでの強力な投げ打撃択、トリガー発動の攻撃の連携がバルログでは一切見られない。
キャラが違うだけで動きがこうも違うのかと驚く。
ウメハラは覚束ないカワノバルログに対して、ソニック・歩き投げ・大足で的を絞らせない。
カワノは老練なウメハラガイルに対してミスが出始め、あっという間に2本セットを失い0-2となる。それでもカワノはバルログと心中する事を選ぶが、ガイルに完封され0-3で敗退。
圧倒的なキャラクターの経験値の差がそのまま結果として出てしまった。
ウメハラはウィナーズファイナルへ。
カワノはルーザーズへ。

どぐら vs もけは藤村の攻撃を柳のように避け続けたどぐらのベガだが、もけラシードは端の打撃投げ択で読み勝ち続け、どぐらベガはあっという間にスタンして大ダメージを受けてしまう。
どぐらは先に2本先取される苦しい展開でインターバルを取り、セットを1本ようやく返す。更に当て勘が戻ったかどぐらベガの大パンとダブルニープレスがヒットし始めるが、最後はもけが押しきって勝利。
もけはウィナーズファイナルへ。
どぐらはルーザーズへ。

ルーザーズラウンド1
・YHC-餅 vs ぷげら⇒YHC-餅勝利(3-0)
・sako vs 藤村⇒藤村勝利(3-1)

YHC-餅 vs ぷげらは、餅ダルシムの足元ドリル、フロート、サンバーストを使った曲芸的な動きと、ぷげらバイソンの直線的な動きの対決になるが、餅がセット先行し2-0となる予想外の展開。
バイソンは相手を端に押しこめたいが、ダルシムは端を脱出出来るため大ダメージを取る事が出来ない。
ぷげらが突破口を見出せない間にYHC-餅がラウンドを取りきり勝利。
特に、ウメハラとYHC-餅とのミルダムビースト連合という点では、ぷげらがグランドファイナルに進んだときにガイルにカウンターピックになるバイソンとなるため、ウメハラにとっては最も嫌な相手だったが、そのぷげらをルーザーズで潰すという援護射撃になった。
YHC-餅はルーザーズクォーターファイナルへ。
ぷげらは優勝候補の一角だったが、大会敗退。

sako vs 藤村は、sakoメナトと藤村キャミィの匠対決。
昨日はやや調子が悪かった藤村だが、後がないここでは精密機械のような動きを取り戻す。
sakoも負けじとスフィアを設置しながらキャミィと本体で挟み込み大ダメージを与えていく。
一歩も譲らない両者だが、天王山の3試合目。メナトがキャミィが浮いた一瞬でCAを放出し勝負合ったかと思うが、キャミィの体力が0ドット残り、キャミィがCAで大逆転。これで藤村の2-1先行となる。
最後のセットはスタンさせて藤村のパーフェクト勝ち。
藤村はルーザーズクォーターファイナルへ。
sakoは大会敗退。

ルーザーズクォーターファイナル
・どぐら vs YHC-餅⇒どぐら勝利(3-2)
・カワノ vs 藤村⇒カワノ勝利(3-2)

ルーザーズクォーターファイナル1試合目はどぐらベガ vs YHC-餅ダルシムの試合。
ベガはダルシムを歩きガードで端に追い込んで体力を奪った後、ラインを下げて様子見を選択。最後はサイコラッシャーの相打ちでラウンドを先制。
が、ダルシムが近距離の読み合いで上回った餅ダルシムがセットを取る。
2セット目はヨガバーナーを設置されピンチになるベガだが、対空でヘルアタックを的確に出し対空の出るどぐらがラウンドを2本取る。
やや餅ペースだったがどぐらもセット1-1とし、譲らない。
勝負は2-2までもつれるが、ラストラウンドは追い詰められたベガのサイコブラストがダルシムにヒットして決着。
どぐらはルーザーズセミファイナル(トップ4)へ。
YHC-餅は大会敗退。

カワノ vs 藤村はコーリンとキャミィの間合い地獄対決。
カワノコーリンは地上戦で優位を築きつつ、要所でのフロストタッチの当身が藤村キャミィの感覚を狂わせ、カワノが2-1と先制。
藤村は絶体絶命の状況からカワノのCAを読んでガード。ここから逆転して2-2のフル・フルにもつれ込む。
達人同士の対決はカワノが紙一重で藤村キャミィを上回り勝利。
カワノはバルログでの気の抜けたような動きからは見違えたように本来の動きを取り戻した。
カワノはルーザーズセミファイナル(トップ4)へ。
優勝候補の藤村は大会敗退。

トップ4

ウィナーズファイナル
・ウメハラ vs もけ⇒ウメハラ勝利(3-0)

ウメハラはガイル。もけはラシード。
ウメハラは肩の力が抜けた動きで、タイムアップも辞さずポイントを取りに来る。調子が悪い時のサマーソルトぶっ放しもない。
もけはVシフトブレイクを多用するが、端の攻防でウメハラが上回り投げ抜けを押さないウメハラガイルが、ことごとく端を脱出する。
もけはガイル戦に持ってきた対策が何も通じず、徐々にポイントを離されてしまう。
最後のラウンドは、下がると見せかけたガイルの意表を衝くバックナックルがラシードの顔面にヒットしそのままフィニッシュ。
ウメハラはウィナーズのまま無敗でグランドファイナルへ進出。カワノのような得体の分からない強さではないが、無理をせず自然に勝つという感じだ。
もけはルーザーズファイナルへ。

ルーザーズセミファイナル
・どぐら vs カワノ⇒カワノ勝利(3-1)

どぐらベガとカワノコーリンの試合。コーリンのVトリガーの爆発力でどぐらベガの体力は瞬く間に溶かされてしまう。
投げ抜けの読み合いでほとんど勝つカワノ。しかしどぐらも投げ抜け誘いからダメージを取り1-1に持ち直す。
が、その後はいい所なくカワノが押し切り勝利。
カワノはルーザーズファイナルへ。
どぐらは大会敗退。

ルーザーズファイナル
・もけ vs カワノ⇒カワノ勝利(3-2)

もけラシードとカワノコーリンは 格ゲーアイドルユニット「Round V」対決。こちらもフル・フルまでの激闘になるが、カワノが勝利。

グランドファイナル

HITBOX G8S|カワノ(コーリン)vs MILDOM BST│ウメハラ(ガイル)『CAPCOM Pro Tour 2021』日本大会3【Grand Final】

グランドファイナル
・ウメハラ vs カワノ⇒カワノ勝利(3-2)

グランドファイナルはウメハラガイルとカワノコーリン。
カワノはさすがにバルログは出さなかった。
この試合もどちらが勝ってもおかしくなかったが、カワノが執念でリセット。改めてグランドファイナルリセットで両者が戦う。
ウメハラは試合には負けたが、この時点でリセットに向けた仕込みを完了していた。

グランドファイナルリセット
・ウメハラ vs カワノ⇒ウメハラ勝利(3-0)

ウメハラガイルとカワノコーリンの再戦。
ウメハラは、格ゲーのロジックを超えた先にある不合理な動きでカワノを幻惑。
カワノがこれまで相手を倒してきた合理性の外側にある、ウメハラの「理外の理」が、カワノを飲み込んだ。
意識の外からの一撃が、カワノコーリンを打ち倒す。
ウメハラが勝利した瞬間、ある者は叫び、ある者は飛び跳ね、別の者は愕然とした。

カワノはなぜ自分が負けたか分からなかっただろう。
ウメハラは起き上がりの攻防でEXサマーソルトを敢えて打たずに凌ぎ続けることで、カワノの潜在意識にいつかサマーが来るのではないかという疑心暗鬼を植え付けていた。
ウメハラは、グランドファイナルでの自身の動きをまき餌に、リセット後におけるカワノの取れる選択肢を限定させていた。

(※実際には、グランドファイナルでのセット1-0でラウンド1本ずつ取り合った状態で、ウメハラは起き上がりに一度だけEXサマーを見せているが、この時はカワノがガードして読み勝っていた。)

カワノはサマーの幻影に脅えて起き上がりに打撃を重ねることが出来なかった。
ウメハラはカワノが起き攻めで踏み込めないと確信し、スタン間際でのリバーサル歩き投げという常軌を逸した行動を見せる。するとカワノは打撃重ねの選択肢を取らざるを得ない。
しかし、カワノの手札チェンジを察してウメハラはジョーカーに取っておいたサマーソルトという切り札を出す。
カワノコーリンは面白いようにサマーソルトに引っ掛かって転び続けた。
これまでの相手に対して起き攻めの攻防で主導権を握り続けてきたカワノだが、ガイルのサマーソルトに阻まれ、それ以上攻めは通らなくなった。

カワノが唯一勝つチャンスは、ウィナーズセミファイナルでバルログを出さずコーリンを出すことだっただろう。
だが、戦略的にもウメハラはカワノを上回っていた。
初日でウィナーズに互いが残った事が決定した後、カワノがバルログを使ってくる僅かな可能性も潰すため、ウメハラは冷血やJimmy1といったバルログ使いに依頼して突貫の対策を施していた。カワノ対策は万全だった。
ウメハラは心理戦でも戦略でもカワノの上を行っていた事になる。

ともあれ、CPT2021日本大会3は、復活のウメハラが優勝。
CPT2020(日本大会)を獲った王がCPT2021にも帰ってきた。
王の帰還である。

優勝者インタビューに答えるウメハラ選手

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(出展:Capcom Fighters JP)

最終順位

優勝 ウメハラ
2位 カワノ
3位 もけ
4位 どぐら
5位タイ YHC-餅、藤村
7位タイ ぷげら、sako
9位タイ Shuto、ガチくん、ボンちゃん、ネモ
13位タイ キチパ、板ザン、りゅうせい、冷血

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