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ストリートファイターVワールドウォリアー日本大会#1まとめ※#2#3#4#5追記あり(CAPCOM Pro Tour World Warrior Japan)

CAPCOM Pro Tour 2022 ワールドウォリアー日本大会(CAPCOM Pro Tour World Warrior Japan)は、2022年から開催される新しい大会です。

ここでは、ワールドウォリアー日本大会の概要とレギュレーション、結果等を中心に記しています。

ワールドウォリアー日本大会概要

■主催
株式会社NTTe-Sports

■配信チャンネル

NTTe-Sport公式Youtube

■ゲームストリートファイターV チャンピオンエディション

■ワールドウォリアー日本大会の位置付け
ワールドウォリアー日本大会とは、CAPCOM CUP IX(カプコンカップ9)への出場資格となる大会の一つです。

カプコンカップ9への出場には、CAPCOM Pro Tour 2022にて、以下の3つのルート(オンラインプレミア/オフラインプレミア/ワールドウォリアー)の何れかで優勝などの結果を出し、出場資格を得る必要があります。

【カプコンカップへ至る3つのルート】

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(出展:CAPCOM Capcom Pro Tour 2022)

■オンラインプレミア
世界19地域で1回ずつ実施される個人戦。
優勝者がカプコンカップ9出場資格を得る。
日本大会は2022年6月11-12日に行われ、ももち選手が優勝しカプコンカップⅨ出場を決定。

■オフラインプレミア
オフラインで実施されるトーナメントの大型イベントが対象。
優勝者がカプコンカップ9出場資格を得る。
2022年8月7-8日に行われたEVO 2022でカワノ選手が優勝しカプコンカップⅨ出場を決定。

■ワールドウォリアー(以下WW)
後述するように8月から12月まで5回の大会があり、12月の決勝大会でポイントの高い上位8人でトーナメントを行う。
優勝者がカプコンカップ9出場資格を得る。

WWは、5回の大会でのポイント累計に加えて最後のトーナメントで勝ち抜いた1人だけが出場者となるため、3つのルートの中では最も難易度が高い大会と言えます。

日本国内では、9月から始まるチーム戦「SFL2022」に目が移りがちですが、WWはカプコンカップにつながる大型の個人大会として注目していきたい大会です。

日程・レギュレーション

■WWのレギュレーション
・8月から12月まで計5回開催される大会での順位に応じて、ポイントを付与。
・累積ポイント上位8名が12月25日の決勝大会に参加し、優勝者はカプコンカップ9出場が決定する。

ポイントは1位が50PT、2位が40PT等となっており、13位タイまでは10PTのポイントが入る。よって、毎回トップ16までに入れば、50PT以上の累計ポイントとなり、決勝大会進出が見えてくる。

今回はWW前の時点で既にももち選手、カワノ選手はカプコンカップⅨ参加資格を有しており、残り1枠を決める大会がWWとなります。

なお、WWには、ももち選手、カワノ選手とも参加が可能です。
(既にカプコンカップ参加資格を得ている選手の場合、順位が繰り下げになり、彼等の大会結果は直接影響しない。)
※第1回大会にはももち選手は不参加でしたが、カワノ選手は参加していました。

■WWの日程
・第1回大会 2022年8月21日(日)※オンライン
・第2回大会 2022年9月11日(日)※オンライン
・第3回大会 2022年10月22日(土)※オンライン
・第4回大会 2022年11月27日(日)※オンライン
・第5回大会 2022年12月3日(土)※オンライン
・決勝大会 2022年12月25日(日)※オフライン

第1回大会結果

★はSFL2022出場選手

■WW第1回大会結果
優勝 竹内ジョン★(コーディー):50PT
2位 大谷(ルーク):40PT
3位 ふ~ど★(ポイズン):35PT
4位 ガチくん★(ラシード):30PT
5位タイ クラッシャー★(バーディー):25PT
5位タイ もると(ダン):25PT
7位タイ YHC-餅★(ダルシム):20PT
7位タイ なおーん(豪鬼/ルーク):20PT
9位タイ ゆーさま(ネカリ):15PT
9位タイ ひぐち★(ガイル):15PT
9位タイ マゴ★(ルーク/キャミィ):15PT
9位タイ 立川(ポイズン/ダルシム):15PT
13位タイ 鶏めし★(ダルシム):10PT
13位タイ もけ★(ファルケ/ラシード):10PT
13位タイ ときど★(ルーク):10PT
13位タイ ぷげら★(バイソン):10PT

■WW第1回トーナメント表

※通常CPT等を配信しているCapcom Fighters JPチャンネルではWWが配信されない模様のため注意

■WW第1回大会配信

WW#1大会所感

簡単にまとめ。
コーディーの強化以降、波に乗っている若手の竹内ジョン(DNG)が優勝の結果を出す。
ジョンは先日の第4期 TOPANGA CHAMPIONSHIPファイナルも進出しており、まず順当な結果と言える。
日本大会に限れば、CPTのももち、WWのジョンとコーディーが2大会連続で優勝した事になる。

2位は若手の大谷(SNB)。リュウを使っていた時は中々結果が出なかったが、ルークが登場して使い続け、練度をかなり高めた成果が出た。
今後の躍進を期待させる内容。
SFL2022に出ないのが惜しまれる。

3位ふ~ど(MBST)4位ガチくん(G8S)は国内トップ層で順当な結果。
とは言え、ふ~どは第4期TOPANGA CHAMPIONSHIP優勝、ガチくんはEVO 2022で3位と、この二人の安定感は凄い。

5位以降は波乱。

クラッシャー(広島iXA)、もると(還PRO)は、使用キャラが現バージョンでは決して楽ではないトーナメントで高順位を残す。
特にもるとは、ダンというレアキャラを使って大会優勝候補のときどに勝つ活躍で、波乱を起こしたのは今大会の象徴的なハイライトだろう。

ときど(ROHTO Z!)はその結果13位に沈み、今後は厳しい戦いを強いられる。次回での巻き返しは必須。

ときどのライヴァルのマゴ(魚群)は、ルーザーズでそのときどに対し、相性の良さを発揮して勝ち、9位に滑り込み。格ゲーよりもFPSに多大なプレイ時間を割いていると思われていたが、最小限の労力でポイントを稼ぐ事に成功した。

7位のなおーんはJeSUライセンスを持っていないものの、元々胴着勢の強豪として知られ高順位に着く。弱体化され、現在はプロ勢含め使い手が少ない豪鬼を使って大会を勝ちあがった。
※WWは優勝者のみ、JeSUライセンス未保有者に対してライセンスが付与される。

他、ウメハラ(MBST)、sako(FAV)、ボンちゃん(RB)、板ザン(DNG)等のプロベテラン勢は下位に沈む。

全体的に、SFL大会前の調整期間中という事もあり、SFLにいないキャラ(例:ダン、是空、豪鬼等)の対策が漏れがちな環境下で、波乱含みの大会だったように思う。
今後もSFL期間中はこの傾向は続くだろう。
SFLリーガーはSFLに振り切るか、ある程度WW側の対策もするかで方針が分かれそうだ。

また、現バージョン最強と言われるルークだが、この大会でもルーク使いは多かったものの、上位では2位に大谷のルークが入ったとはいえ、一番マークされるキャラという事もあり、ルークが上位で占められるという事はなかった。

キャラティアー最上に位置するという事はそれだけ個体数が多くなるが、ルークも同キャラ戦が非常に多い大会になった。
大谷vsボンちゃん、マゴvs水派、マゴvsときどを始め、ルーク同キャラ戦が多数行われた。ルーク同キャラを制する事が、トーナメント上位への近道かもしれない。

なお、昨年猛威を振るったユリアンとキャミィの2キャラは、アップデートによる弱体化で、今大会では上位から完全に姿を消した。
(マゴ選手は大会をルークで通していたが、対ダルシム戦での経験値の少なさから、キャミィを苦肉の策的にピックした。)

第2回大会結果

★はSFL2022出場選手

■WW第2回大会結果
優勝 Shuto★(ユリアン):50PT
2位 竹内ジョン★(コーディー):40PT
3位 ひぐち★(ガイル):35PT
4位 藤村★(ルーク):30PT
5位タイ 板ザン★(アビゲイル/G):25PT
5位タイ あきら★(キャミィ):25PT
7位タイ ヤマグチ★(ルーク):20PT
7位タイ ウメハラ★(ガイル):20PT
9位タイ sako★(メナト):15PT
9位タイ ガチくん★(ラシード):15PT
9位タイ ときど★(ユリアン/ルーク):15PT
9位タイ もけ★(ラシード):15PT
13位タイ 稲葉★(ベガ):10PT
13位タイ YHC-餅★(ダルシム):10PT
13位タイ うりょ★(ローズ):10PT
13位タイ 水派★(ルーク):10PT

■WW第2回トーナメント表

■WW第2回大会配信

WW#2大会所感

あきら、Shuto、ヤマグチがトップ8初。
ももちの後継者と言われるヤマグチは今期SFLでお披露目となったが、レッドブル5Gで優勝。頭角を現してきた感がある。
ウメハラ、ひぐちのガイル2体は堅実にトップ8。ウメハラはガチくんに1ドット体力有利で薄氷の勝利。
メインキャラを変えたベテランの藤村と板ザンも久しぶりの上位。
竹内ジョンは前回の優勝に続きトップ8。

トップ8ウィナーズ
竹内ジョンとあきらの対戦は、優勝候補ジョンがあきらキャミィを完封。
ひぐちとShutoの熊本同門対決は、Shutoがガイル狩りで勝利。

トップ8ルーザーズ
板ザンとヤマグチの対戦は、久々にアビゲイルを出した板zがヤマグチを退け駒を進める。
藤村とウメハラの対戦は、藤村がコンボ判断等上手さを見せてウメハラに勝利。ヤマグチとウメハラは7位タイで敗退。

ルーザーズQF
ひぐちと板ザンの対戦は、フルセットフルラウンドにもつれ込むがひぐちガイルが板zのGを下す。板zは5位タイで敗退。
藤村とあきらの対戦は、ラストキャミィのあきらを封殺した藤村が勝利。あきらは5位タイで敗退。キャミィの体力の低さが目立ち、2試合連続で0-3と苦しい試合が続いた。

ベスト4
ウィナーズ:ジョン、Shuto。
ルーザーズ:ひぐち、藤村。

ウィナーズF
ジョンとShutoの対戦は、元シェアハウス仲間の身内読みが回るが、Shutoが落ち着いた対応を見せて勝利。グランドFへ進む。

ルーザーズセミF
藤村とひぐちの元同門対決は、藤村を下してひぐちが勝利。藤村は4位で敗退。
トップ3はShuto・ジョン・ひぐちと20代の若手が揃った。

ルーザーズF
ジョンとひぐちの対戦は、ひぐちが神懸り的な凌ぎを見せてフルセット。しかし最後はコーディーのゾンクナックルの暴力でガイルを破壊。ジョンがグランドF進出。ひぐちは3位で敗退。

グランドF
グランドFはShutoとジョンの若手頂上決戦。ジョンは2連覇がかかる。
フルセットになるが、Shutoが終始落ち着いてジョンの攻めを凌ぎ切った。
Shutoはこの規模の大会では初の優勝か。
Shutoは以前は攻め一辺倒だったが、ユリアンの弱体化から逆に立ち回りのバランスが改善された結果が出た。
キャラ的にも、最近は影が薄かったユリアンの復権を思わせる優勝。
ジョンは負けたとはいえ前回と合わせて90PT。ポイントレースではほぼファイナルを手中にした。

第3回大会結果

★はSFL2022出場選手

■WW第3回大会結果
優勝 ひぐち★(ガイル):50PT
2位 Shuto★(ユリアン):40PT
3位 ぷげら★(バイソン):35PT
4位 ヤマグチ★(ルーク/ケン):30PT
5位タイ ときど★(ルーク):25PT
5位タイ マゴ★(ルーク/キャミィ):25PT
7位タイ 藤村★(春麗/ルーク):20PT
7位タイ ウメハラ★(ガイル):20PT
9位タイ 大分人(春麗):15PT
9位タイ ボンちゃん★(ルーク/サガット):15PT
9位タイ ふ~ど★(ミカ):15PT
9位タイ もると(ダン):15PT
13位タイ Noble(コーリン):10PT
13位タイ チャド(ファン):10PT
13位タイ YHC-餅★(ダルシム):10PT
13位タイ sako★(メナト):10PT

■WW第3回トーナメント表

■WW第3回大会配信

WW#3大会所感

前回3位のひぐちが圧倒的な強さで優勝。SFLでも一人全勝をキープしており、ストVラストシーズンにして最強と言っていい強さを示す。
前回優勝のShutoは2位で、優勝がフロックではなく実力である事を再認識。
4位は急速に存在感を増しているシノビズムのヤマグチ。
令和の「格ゲー若手五神」を挙げるとすると、「カワノ・ひぐち・Shuto・竹内ジョン・ヤマグチ」となるだろうか。
カワノはEVO2022優勝で、既にカプコンカップⅨ出場は決定している。
(カプコンカップⅨ出場の日本人枠3人はEVO優勝カワノ、CPT優勝ももちの二人は確定。後1名はWWのポイントランキングで上位の8名から、決勝大会の優勝者となる。)
ひぐちはWWポイントランキングでトップ。ジョンとShutoは2位、ヤマグチも4位グループの好位置に付ける。

ベテラン勢のウメハラ、ときど、マゴ、ボンちゃんもしぶとくポイントを稼ぐ。ウメハラは風邪で体調不良の中参加したが、思いのほか好順位に付けた。
ときど、マゴは5位と健闘。特にマゴはルーク移行組の中で独自の仕上がりを見せている。
反対にルーク移行組の中でフィット仕切れないボンちゃんはSFLで大不振をかこうが、WWでは9位と復調の兆しを見せた。ボンちゃんは当初ルーク一本で行く宣言をしていたが、ここに来てサガットを連採。ルーク一本には拘らない方針になったようだ。

第4回大会結果

★はSFL2022出場選手

■WW第4回大会結果
優勝 ときど★(ルーク/ユリアン):50PT
2位 ぷげら★(バイソン):40PT
3位 ガチくん★(ラシード):35PT
4位 クラッシャー★(バーディー):30PT
5位タイ うりょ★(ローズ):25PT
5位タイ りゅうせい(ユリアン):25PT
7位タイ ササモ(バイソン):20PT
7位タイ Noble(コーリン):20PT
9位タイ 水派★(コーディー):15PT
9位タイ 藤村★(ルーク):15PT
9位タイ キチパ(アレックス):15PT
9位タイ ヤマグチ★(ルーク):15PT
13位タイ Shuto★(ユリアン):10PT
13位タイ 翔(うずら)(ルーク):10PT
13位タイ ヤナイ(G):10PT
13位タイ マゴ★(ルーク/キャミィ):10PT

■WW第4回トーナメント表

■WW第4回大会配信

WW#4大会所感

カタールワールドカップ日本対コスタリカ戦に時間帯が諸被りしておりほとんど見れませんでしたが、ときど選手が磐石な仕上がりで上位間違いなしと見ていたところ、見事ときど選手が優勝しました。
これでときど選手は12月のファイナル進出を確定しています。

第5回大会結果

★はSFL2022出場選手

■WW第5回大会結果
優勝 ぷげら★(バイソン):50PT
2位 ガチくん★(ラシード):40PT
3位 水派★(コーディー):35PT
4位 NISHIKIN(ブランカ):30PT
5位タイ YHC-餅★(ダルシム):25PT
5位タイ アンノウン(ガイル):25PT
7位タイ ときど★(ルーク/ユリアン):20PT
7位タイ あくあ(ローズ):20PT
9位タイ ひぐち★(ガイル):15PT
9位タイ どんぱち(オロ):15PT
9位タイ 藤村★(ルーク):15PT
9位タイ りゅうせい(ユリアン):15PT
13位タイ ウメハラ★(ガイル):10PT
13位タイ ふ~ど★(ポイズン):10PT
13位タイ あいぐー(ルシア):10PT
13位タイ ヤマグチ★(ルーク):10PT

■WW第5回トーナメント表

■WW第5回大会配信

WW#5大会所感

第4回と間を置かずに開かれた5回目の大会で、優勝争いは同じチーム同士のガチくんとぷげらになり、ぷげらがルーザーズからの6タテでガチくんを粉砕して初優勝。
ガチくんは屈指の安定感を誇るプレイヤーですが、対バイソンでワールウインド・ショットを封殺されて攻める手段がなくなり、ラシードの悪いところが出た試合だった印象です。

これでファイナル進出の8人が決まりました。
若手のShuto、ひぐち、ジョン、ヤマグチ等が進出した一方、ベテランのウメハラ、ふ~どといった選手はファイナル進出を逃し、過酷な大会を思わせる結果でした。
なお、ファイナル進出は全員SFLリーグ参加選手となっています。

【World Warrior Japan ファイナル進出者】
1位 ぷげら 136pt
2位 ガチくん 121pt
3位 ときど 120pt
4位 ひぐち 116pt
5位 Shuto 102pt
6位 竹内ジョン 93pt
7位 藤村 81pt
8位 ヤマグチ 76pt

合計ポイント順位

優勝予想

以下で優勝予想をしています。

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