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歯科における専門医の仕事


次に、そもそも専門医とは、具体的にどのような治療を行なっているのか、「歯内療法」を例に、ご紹介したいと思います。

歯内療法では、歯の内部を治療する根管治療が中心になっています。この治療を受ける患者さんは非常に多いのですが、自分がどのような治療を受けているのか、十分に理解されていない方が多いようです。

歯内療法における治療の分類

①歯の神経を残す治療(歯髄温存療法) 

深い虫歯の場合でも、今まで痛みの経験がなく、冷たいものや熱いもので沁みることがあっても一瞬でおさまる場合には、この治療によって歯が残せるだけでなく、内部の神経も残せる可能性があります。

②歯の内部の治療(根管治療)

歯の内部(根管内)に細菌が感染した場合は、根管内
(根管治療) を洗浄し、薬を詰める治療によって高い確率で歯を保存できます。

③外科的なアプローチによる治療(外科的な歯内療法)

通常の根管治療では症状が改善しない場合は、外科
的な治療が行なわれます。

歯の根の先を数ミリ切除し、切断面を特殊なセメントでふさぎ、根管内から顎の骨のほうに細菌が出て行くことを防ぎます。

これにより、高い確率で歯を残すことができます。

参考文献
「あなたの歯の寿命、大丈夫ですか?歯医者さんとの賢い付き合い方」
著・石井宏
発行・コスモ21

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