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日本の歯科治療の課題


1.日本には専門医制度が確立していない
2.先進国のなかには専門医制度が確立している国があり、そこでは専門医を養成する公的なプログラムや制度が確立されている
3.そうした国の専門医と、日本の一般医の間には知識と技術に大きな差がある


先進国の中には、歯科治療をさらに細かい専門分野に分け、それぞれの臨床専門医を養成している国がありますが、日本にはそのような制度がなく、専門知識や技術において後れを取っている。

根管治療は、もちろん日本の一般的な歯科医院でも行なわれています。
ところが、
「以前、治療してもらったのに、なぜかまた痛くなってきた」
「治療後も鈍い痛みが続いている」
などと訴える患者さんがかなりいるという事実があります。
「日本の根管治療の半分以上は失敗している」という調査データもあるほどです。

日本において専門医制度が広がるメリットは、治療レベルが上がることだけではありません。患者さんが。最善の治療を選択できる可能性が広がるということでもあるのです。専門医がいることを知っていれば、かかりつけ医にすべてを任せるのではなく、治療内容によっては専門医を紹介してもらって、より確かな治療を選ぶこともできるからです。
本人が気づいている・いないにかかわらず、歯の治療で不利益を被っている患者さんはたくさんいます。

この記事の最重要なキーワードは「患者利益」です。患者さんに間違った治療を選択してほしくない、せっかく治療したのにと後悔をしてほしくない。少しでも歯の寿命を延ばせるように歯医者さんと賢く付き合ってほしいです。

参考文献
「あなたの歯の寿命、大丈夫ですか?歯医者さんとの賢い付き合い方」
著・石井宏
発行・コスモ21

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