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「井の中の蛙大海を知らず、されど空の青さを知る」の意味|映画「空の青さを知る人よ」【ネタバレ&感想】

こんにちはGamin(がみん)です。

先日、「空の青さを知る人よ」を観てきました。劇中に出てきた、「井の中の蛙大海を知らず、されど空の青さを知る者」ということわざに私の気持ちがハックされてしまったので、noteにしてみました。

1.本作について

アニメファンであれば、「あの花」、「ここさけ」と聞けばピンとくるのではないでしょうか。

二作を手掛けた脚本:岡田麿里、総作画監督・田中将賀が紡ぐ新作。
ミュージシャンになることを夢みる高校生「あおい」を主人公に据えた物語。幼い頃に両親を亡くし、姉である「あかね」と二人暮らし。ある日、高校を卒業してから上京して、音信不通であったあかねの元恋人「慎之介」が地元に戻った。それと同時に、高校時代の姿の慎之介「しんの」が、まるでタイムスリップしてきたかのように、あおいの前に現れる。あおい、あかね、慎之介、しんの、四角関係の切ないストーリー。

といった話です。


2.主要な登場人物

あおい

高校3年生。進路未定。幼い頃、慎之介に憧れを抱きます。ミュージシャンになることを夢見て、上京することを決意。幼い頃に両親を亡くし、あかねにずっと面倒を見てもらいながら育つ。そのせいで、あかねの自由を奪ってしまったという罪悪感を抱いく。

ミュージシャンになる真の原動力は、「早く独立して、あかねに自由になって欲しい」であったかもです。頑固でまっすぐなJKです。

あかね

市役所で働く31歳の公務員。あおいの姉。慎之介の元恋人。高校卒業後、慎之介と上京して専門学校に通うと計画。しかし、両親を失い、幼いあおいを残して上京する訳にもいかず、断念。その後はあおいの母親代わりとなって、あおいの面倒をみる。


常におだやかで、表情が読めないお姉さん。

慎之介

あかねの元恋人。上京してミュージシャンとして活動。活動の一環として地元に舞い戻り、13年ぶりにあかねと再会。抱いていた夢は寂れてしまい、「現実の厳しさ」にコテンパンにされ、冷めた大人に。


再会早々あかねを抱こうとし、あかねと視聴者をがっかりさせる男。

しんの

高校時代の慎之介。どういうわけか、高校時代からタイムスリップし、現代のあおいの前に姿を現す。あかねと音楽が大好きで、まっすぐな男子高校生。なぜタイムスリップしてきたのか、本人もわからない様子。


昆布よりツナマヨのおにぎりが好き。

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余談ですが、世界で一番美味しいおにぎりの具ランキング(2017年コンビニ調べ)では、各コンビニによって、多少差はあるものの、ツナマヨが堂々の1位です。ツンマヨうまい。

3.昆布とツナマヨのおにぎり

13年前、慎之介たちバンドメンバーは、夜遅く、山奥の古屋で演奏を練習する。あかねは、毎日おにぎりを差し入れていた。

おにぎりの中身は大体昆布。慎之介はツナマヨが好きなので、いつもガッカリ。

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余談ですが、ツナマヨには、油が多く含まれているので、エネルギーになります。食べ盛りの男子高校生にとって、嬉しい具ですね。なんといっても、世界で一番美味しいおにぎりの具ランキング(コンビニ調べ)では、各コンビニによって、多少差はあるものの、ツナマヨが堂々の1位です。慎之介言わずもがなですね。

一方で、あおいは昆布が好きでした。昆布には疲労回復の効果があります。あおいは慢性的な疲労に悩まされるあまり、本能的に昆布を欲していたのでしょうか。

なお、おにぎりで人気な具は「ツナマヨ、鮭、昆布」が国民の総意ですが、鮭は登場しないので、鮭好きの人は少々ガッカリするかもしれません。
がっかりした人は、映画を見終わった後、コンビニで鮭おにぎりを買って帰ると良いかもですね。自尊心を多少回復できるのでオススメです。

4.あかねは昆布

あかねと慎之介の卒業後。あかねは上京することを諦めましたね。慎之介と一緒に過ごすのではなく、地元に残りあおいと過ごすことを選択しました。あかねが差し入れるおにぎりの具に、あおいが好きな昆布を選んでいたように。


5.「井の中の蛙大海を知らず、されど空の青さを知る者」

あかねの卒業文集で書いた”ことわざ”です。劇中で急にこの”ことわざ”がでてきて「?」となりました。「井の中の蛙大海を知らず」はよく耳にしますが、「されど空の青さを知る」は初耳でした。

「井の中の蛙大海を知らず、されど空の蒼さを知る」という言葉は、確かに井戸の中の蛙は広い海があることを知らないが、井戸から見える空の蒼さなど、井戸の中の世界に長くいたからこそ見えるものを知っているという意味です。
引用元:https://biz.trans-suite.jp/20675#i-7

という意味らしいですね。まさにあかねは「空の青さ」を大切する人です。

6.空の青さを知る者

あおいは、早く地元を離れたがっていました。山に囲まれた盆地を出て、知らない外の世界、東京を夢見てました。一方で、高校時代のあかねは、地元に残ることを納得し、この田舎の中でも、大切なものがある、ということを理解していのかもです。なによりも、あおいとの暮らしがあかねにとっての幸せであると。健気すぎですね。劇中のヒロインはあか姉だとこっそり思います。

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ところで、

されど空の青さを知る

この考えって、仕事でもとても重要です。

仕事がつまらない。楽しくない。と思い、もんもんとしている人は多いと思います。つまらないものはつまらないですもんね。とはいえ、人が幸せになる秘訣は、

目の前のことに、没頭し、集中し、のめりこむことである

と、多くの論文で記述されています。

つまり、井の中で大海を夢見る前に、空の青さを知り、好きになることが重要です。それを心得ているあかねは、有能なお姉さんです。

7.おわり

あおいが姉と'しんの'を両天秤にかける葛藤をスポットに当てた作品ではありますが、どうしてもあかねのコトを思わずにはいられませんでした。

「井の中の蛙大海を知らず、されど空の青さを知る者」

良い言葉ですね。


ということで以上です。

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