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話す相手によって態度を変える

血液型による性格の分類を
これまでの人生で聞いたことがない人は
相当稀ではなかろうか

A型は几帳面で
B型は自己中心的
O型は大雑把で
AB型は二面性がある

奇妙な説得力のあるこの理論だが
こんな大雑把な四つの類型に
そもそも当てはめられるはずはなく
きっとこの理論を考えた人はO型で
B型の人に強い恨みがあるのだろう

それはさておき
奇しくもこの記事
「話す相手によって態度を変える」は
AB型に生まれた人間が書いている

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あなたの親族や友人の中に
人によって態度を変える人はいるだろうか
また、あなた自身はどうだろうか

人によって態度を変えるというのは
ネガティブな文脈で語られがちで
「信用が置けない」
「裏表がある」
「八方美人」
「何を考えているのか分からない」
などに読み替えられ
良い印象はほとんどない

仕事の場面においても同様で
上司に対して態度を変える人は
「媚を売っている」
「ゴマを擦っている」
「イエスマン」
などと揶揄され
一般的には忌避される対象である

しかしながら
相手や環境に合わせて
語り口や物腰を変えることは
別段悪くない"戦略"だと
私個人としては考える

仕事の場面で考えてみる

上にヘコヘコ、下に横柄
はNGである
これは私も同意する

一方で
上に横柄かつ下に横柄というのも
人によって態度は変えていないけれども
NGであろう

また、あっちではAと言っていたのに
こっちではBと言うといったように
内容そのものに矛盾が生じる場合も
概ねOUTである

結局
人によって態度を変えることが悪い
というよりは
人を傷つけたり不快にさせたりする態度
もしくは
言っている内容に矛盾が生じること
が良くないのではないかと思う

そこをクリアしているのであれば
話す相手や場面によって態度が変わるのは
むしろ自然な反応ではなかろうかと思う

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目の前の人と楽しい時間を過ごすことを
優先順位の上位に置き
その人と対立しない立場から
発言する場合がある

片思い中の相手に対して
自分が強い関心があるわけではないが
相手が興味のある話題を振り
自分もなけなしの知識で話を合わせる
という涙ぐましい努力()
をしたことがある方であれば
この辺りは同意を得られやすいかもしれない

就活の場合も概ねそうである
相手の求める人物像に
自分をアジャストさせていく

また逆に
その人の考えや心の内をより引き出すために
あえてその人と対立する立場から
コミュニケーションをスタートさせる
なんてことをする場合もある

これは前の記事で触れた「逆張り」
に近い感情が働いている

もっとも、この態度をある友人に対して
無意識のうちにしていたようで
「がみさんってすぐ議論したがるよな」
と呆れ顔で言われた経験がある
多用しすぎると人間関係の悪化を
招きかねないので注意が必要である

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態度やスタンスを話し相手に合わせて
(矛盾しない程度に)ある程度柔軟である方が
コミュニケーションは円滑に進む

コミュニケーションに苦手意識を持ちながらも(その苦手意識を持っているが故に)
そう言ったことをひっそりと考えている

きっとそんなことを考えず
何でも自分が思うままにズバズバ言って
それでも憎まれないような
立ち回りができるのが一番いい

また、異なる意見をぶつけ合うことで
信頼関係を強固にできる、もしくは
もともと強い信頼関係が成り立っている
友人関係においては
この限りではない

しかしながら
人によって態度を変えることで
結果うまくいく人間関係も
あるのではなかろうか

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