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10月4日(水)

昨日から、奈良の鹿愛護会に関するニュースを見ます。
一応お金払って会員になっている身としては、何が起きているのか知りたい気持ちもあります。

うまく貼れるかな?鹿愛護会のサイト。

このトップページから「スタッフ」のリンクをたどると、

スタッフ紹介、のところに、告発をした丸子獣医師(右)と、鹿愛護会側の人としてニュースでお話なさっていた山崎さんという方が並んで掲載されています。つまりこのお二人は同僚というか、同じ組織の方で、医師の「内部告発」という形のようです。

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今回問題になっている、鹿愛護会の「鹿苑」とは。

その前に、「奈良の鹿」はすべて「野生」である、というのが大前提です。鹿せんべいなどはあくまでも「おやつ」であり、普段は芝や草、木の葉、木の皮などを食べて生きています。誰かが飼育しているのではありません。
が、たとえば春から夏にかけてのおなかに赤ちゃんを持つ母鹿は気が荒くなって観光客に危害を与えかねない、という観点で鹿苑に保護されます。産後赤ちゃんもある程度大きくなるまではここにいて、その後解放されます。また、交通事故などケガをした鹿も鹿苑で保護され、治療されているようです。これも元気になったら外に出されます。
が、奈良公園のエリアから外の民家や農場などに出て行って危害を与えるなどして「野生に戻してはいけない」と判断された鹿もいます。これらは、外に出ることは許されず一生を鹿苑の中で暮らすことになるのだそうです。
今回問題になっているのは、この終身鹿苑で暮らす鹿に対する「ネグレクト」が行われている、と、獣医師の方が判断した、ということのようです。

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問題は全然簡単ではないと思います。

この、「野生に戻せない鹿」という立ち位置そのものが、個人的には厳しいなあ、と。もしかして昔ならそのまま殺処分出来ていたのかとか。餌を与えないことでゆるやかな死刑のような淘汰を狙っているのかな、とか。まったくの推測です。
なんとなく「宮島の鹿」について調べてみたら、あちらは「一切の餌やりをしない」ことで個体数を減らし、野生の環境に戻すのが目標のようです(ざっとした解釈ですみません)。やはり「数を減らす」ことは必要になってくるのでしょうか。

そもそも、観光地における目玉であり「神の遣い」としてありがたがられた歴史を持つ奈良の鹿と、農地や住宅を荒らす害獣としてのその他地域の鹿、本来同じ生き物であるはずなのに矛盾に満ち溢れた解釈が存在します。そんなこんな奇跡的なバランスを保って「人類と共存している」のが奈良、と思い込もうとしていました。

やっぱり難しい。

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でも、鹿が好きです。

猫が好きな人とか犬が好きな人とか、くまのぬいぐるみが好きな人、…こんなに悩むことってありますか?

その辺も含めて、…その奇妙な立ち位置込みで、それでも鹿が好きなんだよなー。
リアルな鹿も、絵面というか概念としての鹿も、愛おしい。

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今日は鹿アカウントで語るには中途半端な感想なので、こちらで書きました。

↑の見出し写真の鹿はフィギュア。ライブラリから借りました(自分の)。
パソコン壊れたのでかなりの数の写真も飛んだことが判明。じわじわと被害が増えてます。

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