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伊藤幸祐の短歌&コラム 『いつかはおれも』第19回

わかったよ おれも身体に気をつけるよ
鼻にチューブで じいちゃん笑う

「コメント」
こんばんワッショイワッショイ!広島東洋カープ、今日で十一連勝ですよ~!ゴイスー!!高校の時体育の授業で野球をやって、セカンドかなんか知らんけど真ん中あたりを守ってたらゴロが来て、よっしゃバシッと捕って一塁に投げて女子にええとこ見せるで!と思ったらゴロが伸ばした僕の腕をつたってきて僕はゴロにアッパーカットされ軽い脳震盪となり、男子はため息、女子からは笑い声、高校三年間彼女ができなかったのはその「ゴロ・アッパーカット事件」のせいだとして野球を心から憎んでいる。そんな僕でも、カープのこの連勝はほんとにうれしいのです!今日(六月二十九日)の時点で二位の巨人となんと九ゲーム差!十一連勝は三十二年ぶりだそうですで。広島の友達と飲んだ時、「おれらが生きとるうちにカープは優勝するんかのう」ってちょっと前まで言ってたけど、こりゃーまじで優勝するかもですね!がんばれカープ!てなわけで僕も張り切っていきましょう!短歌をまた作ったので見てやって下さいこれがなんと十九回目の短歌!次でなななんと二十回目!!ありがとうございますありがとうございます!!

毎年、年末と正月は広島の実家に帰ることにしております。去年の年末に実家に帰った時、入院していた母方のじいちゃんの見舞いに行った。じいちゃんは若者が好む、ハンバーガーやらお菓子のような食べ物が大好きで、好き嫌いは多いけど食欲旺盛、腰や膝が悪いばあちゃんとは対照的であんまり悪いとこがなくて、よく歩くし、車の運転が大好きでバリバリ運転してた。昔はタクシーの運転手をしてて、小学生の頃僕は「おれのじいちゃん、タクシー(運転手)じゃけん、タクシーただで乗れるんでー」と友達に自慢していた。たまに学校の帰りに迎えに来てくれて、ガム買ってくれたり、スーパーの屋上の小さいゲームセンターで、自分はぷかぷかたばこ吸って、僕には二百円くれて遊ばせてくれたりした。声がでかくていつも笑ってて、あれは長生きするじゃろう、と周りから言われてた。そのじいちゃんが九十を超えて、目が悪くなって車の運転を辞めた。どうやら運転を辞めたくないから目が悪くなったことを最初は周囲に隠してたらしいが、母親や父親がじいちゃんの運転する車に乗った時、赤信号なのに進んだりすることがあり、みんなで説得して辞めさせたらしい。今回は腸閉塞で入院していた。会うと全然元気そうで、おお幸祐よう来てくれた、とチューブ鼻にささったまま笑いながらばしばし僕の背中を叩いて、ほいじゃがお前、身体にだけは気を付けよ、と何回も言った。じいちゃんこそ身体に気をつけんさいよ、と言っても、おおありがとう気をつける、と言うものの、まるで自分の身体のことは全く気にしていないかのように、僕に身体にだけは気をつけろよ、と何度何度も言った。

じいちゃんはその後退院して元気でやっているようです。なんや生きとんかーい!とつっこまれそうな文章の流れだったかもしれませんね!いやしかし長生きしてほしい!今度釣りに行こう、と言ってから二十年ぐらい経つので、そろそろ行こうかな!まー今日のところはおなにーでもして寝ますね!そんな僕のことは「自慰ちゃん」と呼んでください!ちゃんちゃん!そんだらばまた来週!!

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