加藤渓のバンドエッセイ『バンドだって立派な社会』18回

しかし、最近めっきり暇である。

というのも、昨年は夏くらいからCDをリリースの準備して年末はそのおかげで非常に慌ただしかった。その後、すぐに鳥取県琴浦町との仕事があり、4月にはセンチメンタル岡田誕生日&『Seaside Suicide』リリースイベントと忙しかったのである。

その上、4月から介護の仕事の残業がなくなり(収入が減りました)、バイトしていたバッティングセンターがビルの建替のためなくなった。

喉から手が出るほど欲しかった時間が棚ぼた式に落ちてきた。

そうなるとどうなるか。

朝、猫がご飯をよこせと騒ぐので与えてしばらくぼんやりしてると2度寝。昼頃起き出し、TSUTAYAで漫画を借りた漫画を一気に読む。近所を回って野菜や魚を買い、ヘルシーな常備菜を作り昼ごはんに食べ、これで痩せると安心して外に出る。しばらくするとヘルシーな食事が物足りなかったようで、腹が減っているところに美味そうなラーメン屋を見つけ入る。お腹いっぱいになり家で猫と昼寝をすると18時。誘われていた飲み会に顔を出し、終電近くに帰ってきてぼんやりしてると1時。深夜のTBSラジオを聞いて、そのまま寝られず3時過ぎ。今日も聞ききってしまったか。まぁ、明日も朝からで用事があるわけでもないしとぼんやり読書を始め、途中、そうだ、今日はブルーチーズを買ったのだと思い立ち、クックパッドでどんな調理法があるか調べ、明日の昼食を楽しみに寝る。

これが昨日です。

大学生の夏休みくらい怠惰な生活。

それまでは時間さえあれば今までやりたかったことが出来る!と思っていたのだが、こうもなると今までやりたかったこととは一体何だったであろうかと考えることに時間を使う始末。

というわけで、明日からはやらなければならないことを手帳に書き込み時間を区切ってこなす生活にしたい。

ん。これ先週も同じことを思ったな。

そういえば、今日親父から電話が来た。
「今の仕事を続けていくつもりなのか?」
「公務員にはなれないのか?」
「これからどうするつもりなのか?」
と聞かれる。

どうやら、親父は自分の人生に不安になっているようで、そうならないよう息子に忠告したいらしい。

そろそろ親のことも考えていかないとならないのかもなぁ。もうそんな歳なのだ。

センチメンタル岡田とがんばれ根本くんバンドの「も」はもうそんな歳なのだ」でした。

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