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『水曜スペシャルノンフィクションどうでしょう 第1回(第3稿①、❷、③、❹、❺)』

①は2014年5月7日(水)、アップ!

❷は2014年5月8日(木)、アップ!

③は2014年5月9日(金)、アップ!

❹は2014年5月10日(土)、アップ!

❺は2014年5月11日(日)、アップ!


①2014年5月7日(水)、アップ!

【2000年1月22日(土)(『ナチュラルボーン戦場特派員が戦場童貞を捨てにいく話』より抜粋)】

 朝10時30分、起床。

 起き抜けの寝ぼけまなこ頭で、瞬間的に「さあ、ついに今日こそ、そろそろ重い腰を上げて、仕事を再開しよう!」と思ったので、すぐさま「ああ、さては今日はきっと休日だな」と思ったら、案の定土曜日でやんの。

 ま、お休みの日は特に、ナチュラルボーン戦場特派員の勘が冴えに冴え渡るタイプだから、休日占いはお任せあれ!

 あ、ついでに本日のすっごい不良行為を思いついた! もう極悪ですよ、コレは! ヒント、人身売買や違法薬物売買に核兵器売買などなどでお馴染みの「売買」系の悪いことしちゃいます。

 久方ぶりに朝の日課、朝勃ちと関係なくワクワクドキドキドクンドクン。はやる気持ちを抑え、悪さする前に普段と違うことをすると目立つゆえ、せっかくの休みなのにヤサは変えずに連泊をキメる(450B)。

 11時、鉄は熱いうちにぶっ叩けとばかりに、俺は部屋のアチコチに散らばっている、あるモノを必死に掻き集め、カバンの中に突っ込む。そして、なるべく人目につかないようコソコソとホテルを後にする。

 バンコクは休日も灼熱ビーサン天国だ。もちろん俺は熱帯のジャングルを従軍するため、アスファルトジャングルでもトレッキングシューズのならしばきだ。

 戦闘の激しい乾季の時期を中心に、カレン民族解放軍にボランティア参戦している日本人義勇兵と連絡がうまく取れていないのが気になるところではある。

 まあ、なんとかなるだろう。もしならなければ、メソトで別の伝手をさがせばいい。

 休みの日も仕事のことを忘れよう。軽やかに日陰を選びつつ、前後左右を気にしながら、もちろん例の性悪の狂犬メス犬には細心の注意を払い、最寄り駅まで汗ダラダラで急ぐ。

 滴る汗をぬぐう間もなく、切符をすばやく買って、プラットホームに駆けあがる。ちょうど発車間際のスカイトレインの雄姿が。「まあ、いいや、次の電車にしよう」という素振りを大きく見せた直後、飛び込み自殺さながら閉まりかけた扉を無理矢理、両肩でコジ開けて乗り込む。

 もし尾行者がいても、これで上手に撒けたはずだ。少しだけホッとし、車内をさりげなく見回す。そう、油断は禁物だ。尾行者は連係プレイがお好き。あらかじめ車内に先回りした仲間がいるかもしれない。

 いつでも逃げ出せるようにドアのすぐ側に立ち、流れ行く景色を車窓から眺める。小さくつぶやく。「やばい、うんこ漏れそう」(続く)


❷2014年5月8日(木)、アップ!

 おっパイナップル! いや~、昨日はヤバかった。

 ああ、3行前、「小さくつぶやく」までが2000年1月22日(土)の昔話で、「やばい、うんこ漏れそう」からが昨日、2014年5月8日(水)の現在話です。

 14年と4か月の時空を一気にぶっ飛んだのは、また宇宙を、トロピカル宇宙を見ちゃったからさ。

 ホント、この『水曜スペシャルノンフィクションどうでしょう』は呪われてるんじゃない? 

 嫌がらせの口癖みたいにナチュラルボーン戦場特派員ってしょっちゅう言ってるくせにですが、そういう非科学的なことはナチュラルボーン戦場特派員以外は一切信じてないから、マジで。

 とりま、ホントもう宇宙は勘弁してください。宇宙とか深海とかも心底興味ないんで。その手のことはナチュラルボーン戦場特派員で手いっぱい。

 ほら、そうやって人間はバカだから夕飯食うじゃないですか。そしたら、流れでデザートになりますよ。サッと出てきたのはパイナップル。まあ、俺が切って出したんですけどね。

 でも、俺は東京生まれ東京育ちの生粋の江戸っ子だから、パイナップルなんて食べないんですよ、ちょっと食べると舌とか口がヒリヒリするから。

 なのに、パイナップルを切ってあげる大人のやさしさを、クソガキが2口3口だけお上品に食べて、後はガッツリ残しやがって。

 もったいから、一切れくらい食べておくかと渋々食べてみたら、あら不思議、舌も口もヒリヒリしない。結構おいしいじゃない。恐る恐る二切れ目、三切れ目を上のお口に放り込むも全然大丈夫そう。やだ、パイナップル体質になっちゃったみたいと調子に乗って、残りのパイナップル全制覇!

 約10分後、強烈な胸ヤケというか、胃カメラが胸のあたりをグルグル旋回し、グイグイ内部圧迫されるパイナポォーな感じに。額に脂汗がにじむのが分かる。呼吸も若干苦しい。

 でも大丈夫だ。俺は元々ナチュラルボーン戦場特派員体質な上に、人生のすべてを戦場特派員用にカスタマイズし、緊急事態こそ冷静沈着に事にあたるよう厳しいイメトレ訓練を積んできている。

 なんとかパソコンの前に座り、「パイナップルアレルギー」と検索しようとして、「パイナップル、パイナップル、おっパイナップル! おっパイナップルアレルギー」と打ち込み、検索結果を読み始めてしまう職業病が憎い。

 ようやく正しく打ち直そうとする頃には、すっかりお腹がギュルギュルギュル~。後はもうトイレまっしぐらの一目散でございます。

 まず健全なチーターを産んだ後、くの字に体を折り曲げ、胸と腹を抑えながら、フル稼働で不健全なチーターの出来上がりを待つ。幸い吐き気はないからチーター作成に集中できる。

 パイナップルは新鮮そのものでどこも傷んでなかった。近所のスーパーで偶然会ったママ友が「このパイナップルおいしかったから、今日も買うの」とかヌカしてたから、「どうせ夜のバイナップル代わりに使うんだろ、このパイナップルアーミーめ! ギリセーフ!」と思いつつマネして買ったのに! まさかあの女、宇宙人の手先だったのか?

 その後、できたてホカホカの新鮮な産直モノ、まさに生鮮ピカイチ水曜市にふさわしい水チーターを垂れ流すこと、小3時間はトイレ籠城。

 合間合間になんとか抜け出しては水チーターの記念撮影や、夕食前に「やっぱ好きな子をズリネタにオナニーするのは、テンション半勃ちだわ。そのうち慣れるかしら。はぁ~、どうでもいい女がズリネタならどんなオナニーだって何度だってできるのに…」とリライトした部分だけ、切り貼りアップ(「①」の部分)。

 今日の毎日5分間スピーチは以上です。もちろん今日も合間合間にチーターを何度も挟んでます。ちょっと行間嗅いでみ、ほのかなパイナッポー臭がしない?

 うん、こりゃ、昼飯も抜いた方が無難だな。ちなみに水チーターの証拠写真アップは自重します。あのね、水チーターの色、最後の方はうっすいグレーっぽかったよ。

 後、3スピーチか。ていうか、コレは毎週水曜に、毎回毎回、手を変え品は変えずに第1回だけ量産するのは知ってましたが、更に、その第1回を5つに小分けし、1日1スピーチペースで、5日間かけてチョビチョビ書き足していく感じってことでいいのかしら。

 いいよいいよ、とある第1回の、とある1スピーチくらいなら、うんこちんちんもチーターも出てこない、真っ白なキレイ系スピーチ原稿でもいいよね、いいよいいよ。


③2014年5月9日(金)、アップ!

 長年謎だったわけ、なんでおっさんはホースで水を撒くのか。今日、分かりましたよ、その答えが。

 まず玄関の内側から掃除を始めるんですよ。ホウキ片手に「面倒臭えなあ、来んなよ」って嫌々ね。だって今日はもうすぐ家庭訪問だからね。

 玄関の外側もザッとはき終った頃には、なんか玄関あたりが埃っぽいんですよ。しょうがねえなって庭からホースをひっぱってきて、軽く打ち水することに。

 もちろん最初は埃が舞わない程度にするつもりだったんですよ、もうすぐ先生がいらっしゃるから。でもね、なぜか止まらない、逆にホースが「いったらんかい」って誘う。

 玄関の内側、さっきは靴を適当にどかして、パッパッとホウキではいて終わらせましたけど、もう靴全部どかして、ホースで水まきすることに。

 どう考えても、家庭訪問本番に乾くわけがないくらいビチャビチャ状態ね。「そういや、庭にデッキブラシがあったなあ」って、デッキブラシを右手、ホースを左手にゴシゴシとなんか本格的なのが始まっちゃったわけです、もう変なヤル気スイッチオンですよ。

 玄関の内側終わったら、外側にも水まきしながらゴシゴシ、ついでだって玄関の扉を閉めて、扉の外側にジャ~ジャ~水かけ。

 水まきするつもりじゃなかったから、真っ白なズボンはいてて、足元は泥はねだらけ、だからどうしたって表札に水かけてたら、案の定ですよ、時間通りに来やがってさ。ちょっとは気を利かせや。なんで水まきが佳境に迫って後ちょっとというときに来るんだよ。遠目からおっさんが必死にホースで水まいてるの見えてただろうよ。ちょっと順番代えれば済むだろ。

 まあ、まだ若い女の先生だから、ホースおじさんの機微が分からなくても、仕方ねえかと「どうも、先生。玄関ビチャビチャだから、ココで立ち話でもいいですか?」って水まきながら聞いたら、「はい」ってなかなか素直でね。

 確かに後ちょっとで終わるけど、「ちょっとホース持ってて」って先生様にホース持たせて、庭の蛇口ひねりにいくのも失礼じゃん。

 一応、失礼ないようにお茶菓子とお茶も用意しておいたけど、ほら、うちの玄関、ビチャビチャじゃん。俺、今、ホース持ってるし、そもそもホースおじさんの用意したもんなんか食いたかねえだろうしさ。

 その旨をモンスターペアレンツこと、モンペと思われない感じで遠回りに伝える。そんな水まいてるだけでモンペ扱いされちゃたまりませんから、ちょっとギアあげて、「あ、水なら飲めますよ、ホラ」ってホース差し出してみたら、ああ、もちろんホースの水流は飲みやすく、「ストレート」から「ジョロ」に切り替えてね。

 でも先生まだ場数を踏んでないから、ホースを受け取るかどうか、ハウツー家庭訪問でも思い出しながら固まっているわけ、「まあ、家庭訪問は水モンですからね」って適当にフォローして、ホースひっこめてあげたわけよ。

 ようやく先生が気を取り直して、カバンからノートとペンを取り出して、「最近の学校での様子は」って話し出したけど、もちろん俺は話なんて聞いてませんからね、また水まいてるからね。

「先生見て、虹」って、「あ、キレイですね」ってつられた先生がノートになんかメモってるから、なんて書いたか俺は職業病で気になってひょいと覗きこんだら、カタカナで「ニジ、キレイ」だって。

「なんだよ、コイツ、税金泥棒かよ」ってよっぽど「うちの子の生徒情報欄にニジ、キレイってどういうことだ」って校長あたりにねじこんでやろうかと思ったけど、ほら、ホース持ってるから。後、ニジ、キレイだしね。

 そろそろ水まきの気も済んだから、先生に「今度の家庭訪問は水まいてないときにきてくださいよ」って水をむけたら、「はい、すいません、気をつけます」ってうれしそうな先生、明らかにまだ「ニジ、キレイ」って書いたこと気づいてないわ。

 ビチョビチョの玄関から家に入ったら、子供に「先生はまだ?」って水を差されて、「水商売は難しい」ってホースおじさんはまた水をまく。

 ハイ、お清めも無理矢理終わったところで、ようやく始まりますよ、ホースおじさんも待望の真っ白な『カレン民族解放軍従軍希望記』! 

 ○→●ときたら、○に決まっとる!

 じゃあ、①の「いつでも逃げ出せるようにドアのすぐ側に立ち、流れ行く景色を車窓から眺める。小さくつぶやく。」の続き、14年以上前、2000年1月22日(土)のナチュラルボーン戦場特派員(24歳)のツイートを聞き逃すな!

「もう日本帰ろうかな」。思わず大きな本音が出ちゃって、慌てて周りをキョロキョロ。こんなことをするために、タイに来て今日で39日目。こんなスパイ不良ゴッコには別れを告げて、モノホンのワルになるときが近づく。現状打破するにはもはやコレしかないんだ。

 気を引き締めて、車内の様子を油断なく見張る。スカイトレインが開通してまだ1ヶ月ちょい。路線バスに比べ、かなり運賃が高いから乗客は少ない。

 スカイトレインが目的の駅に滑り込む。降りる素振りは一切見せない。閉まりかけたドアの隙間から飛び出す。プラットフォームの左右を見やる。誰も降りたものはいない。俺の勝ちだ。

 もはや迷いは一切ない。駅を後にし、しばらく歩く。とある店の前に立ち、扉に手をかける。引き返すならもう今しかない。フッ、土壇場の迷いを鼻で笑いながら、思いっきり扉を開けた。

 むせ返るような古本屋の匂いがした。そりゃ、そうだ、だってココは古本屋だからね、日本書籍専門の。ほら、バンコクには駐在員とかなんとなく棲みついている日本人が多いから。

 さてと、ついにいけないモノの売買に手を染めますか。そうさ、観光ビザなのに商行為、経済活動、資本主義万歳だ! どうせ、観光ビザで取材活動とタイからビルマへ不法入国するんだから、練習練習。

 カウンターにいるタイ人のネエちゃんにツカツカと歩み寄る。物も言わず、カバンから俺のコレクションを取り出しながら、積み上げて、ドーーーン!!!

 この山の大半はここ最近、この店で俺が合計870Bの大枚をはたいて、せっせと買い集めた大事なコレクションだ。

 手振り身振りで「コレを全部売りたい。なるべく高く買い取ってくれ。買い叩いたら承知しないぞ」などと営業トーク。よもや買い取れないとは言わせねえぞ、つい最近までてめえの店に並んでいた商品ばかりだ。さあ、まなじりひん剥いて、とくと見やがれ。

 俺のコレクション山をチラ見後、あのね、「俺のお宝山もチラリ」とか「標高30センチ!」とか書かないからね、今日は白い日、そう、ホワイトデーだから。

 待つこと3秒、ネエちゃんが電卓を叩いて、俺に見せる。どれどれ~。 …105B! 一昨日の両替で、10000円で3444Bだったから、1Bが約3円、つまり105Bは315円!

 最近買ったばかりの870B(2610円)の株券が約9分の1に大暴落です。学生時代、外資系証券会社のINGベアリング証券でバイトしていた俺にしてこの始末。やっぱ本はギャンブルだわ。

 チキショー、人の足元見やがって。見るならチンコ見てミソとかも今日は書きません。

 せめて半額を提示してきたら、太っ腹にもニコリと笑う用意をしてあったのに。逆にニコリと微笑まれる始末。

 あ、まさか、この姉ちゃん、俺のことを「タイまで初取材にきたのに、簡単に行き詰り、さてどうしたもんかの一つも思いつかず、とりあえず不良の真似事でもして現実逃避しますかと、バンコクの古本屋で新宿鮫とか買ってはの読書三昧、益々ドツボにハマって行くも地獄引くも地獄でニッチもサッチも行かないけど、とりあえず読み終わった古本を後生大事に抱えていてもホテル替えのときに重くて邪魔なだけだから、読み終わった本でも売るかって類のナチュラルボーン戦場特派員のサイドビジネスする日本人」と見抜かれたのかしらん。

 くわばらくわばら。まあ、買い取り価格は買い集めた値段の約9分の1だが、870B分は十分楽しんで読んでしゃぶりつくした。そんな食いカスが105Bになるなら余は満足じゃ。ちょっとしたマネーロンダリング気分も味わえたし。相手の気が変わらぬうちに、105Bを引っつかんで、店を飛び出す。

 タイくんだりまできて苦節39日。ようやく金を稼げた。どんな手段で稼ごうが、金に貴賎なし。収支決算はまだまだ大赤字だが、うちの決算は3月だし、千里の道もまず一歩から。さあ、ココから始まるぜ、一流古本屋への道! 

 12時、軽くなった荷と肩の荷、重くなった財布と足腰を交互に確かめつつ歩を進め、スカイトレイン(25B)に乗り込む。

 途中下車して、ランチを取りにいく。昼マック? そんなクソジャンクフードなんて、どこのお大尽様が食うんだ! ホント金は怖いですねぇ~、小銭で気分が大きくなるし、簡単に人が変わる。

 古本が105Bで売れたお祝いということで、古本屋に転職したって宵越しの銭は持たねえぜの有言実行で、大奮発して日本食(226B)。いいのいいの、必要経費必要経費。

 今のとこ、交通費が片道25Bで往復50B、社食代わりが226Bで合計276B。

 105B稼ぐのに、必要経費が276Bだから、ちょっとコスパがアレかな。やっぱ商売って難しいやね。

 異国の地で久方ぶり、例の美人局以来だから、5日ぶりに食べる故郷の味。特に感慨なし。特に郷愁も誘われず。特に里心も刺激されない。ただただ食い足りず。

 なんか詐欺に合った気分で、デザートに近くのミスタードーナツ(43B、必要経費合計316B)。

 ま、日本食もミスドも全部俺の社食っすわ。バンコク中の食いもの屋がうちの会社の社食さ。

 つまり社内だからホテルまで歩こうかと思ったが、そんなビンボー自称プロ戦場特派員じゃあるまいし、と優雅に社内通勤電車(10B)に乗り、ホテルの最寄り駅まで。

 16時30分、肩で風を切り、敏腕古本屋としてホテルに戻る。いっぱしの古本屋気分で昼寝を決め込む。久しぶりにいい夢が見れそうだ。

 18時30分、悪夢から目醒めても、古本屋気分のまま。あえて夕飯は夜マック(107B)へ。ジャンクフードを一口一口噛み締めながら、昼間はひどいこと言ってごめんねと感謝の念をしめす。ホント、ケチャップつけ放題でケチャまみれじゃなきゃ、とても食えた代物じゃねえな、相変わらず。

 辛口グルメ評論家ゴッコにも飽き、古本屋の店番の練習気分でマックの入口から客が入ってくるたびに、また野良犬どもが残飯漁りにきやがったって視線を投げつつ、のんびり読書。

 21時30分、ホテルに戻る。洗濯、シャワー、読書。

 1時、就寝(は~い、2012年の俺だけど、後2日、後2日だよ、ビックな事件が起きるのは! どうも、2014年の俺ですが、ずっと欲しかったツッコミ役を2012年に画期的な方法でゲットしたんです。

 長年ナチュラルボーン戦場特派員をやってるおかげで自然発生した、未来の自分がツッコミ役さ。だからもう毎年毎年、2012年の俺、2013年の俺、2014年の俺と増えていく、ツッコミ役。

 問題は全員ボケ役で、ツッコミ役には慣れてないことで、まあノリツッコミには慣れてるけど、ってどっちやねん! 

 とまあ、こんな感じのノリツッコミ技しかないんですよ、2012年の俺も、2014年の俺もまだ。

 でも、ツッコミ役を開発できたことは、偉大なる第一歩だったことがそのうち判明するんじゃねえ)。

○本日の出費、「計算するのが面倒臭いから、各々で適当にしといてよ」B。ついでに一日の流れも「いちいちうっとうしいから誰か簡単にまとめといて」ジャ~。


❹2014年5月10日(土)、アップ!

 昨日アップした③の最後のあたりに、「ツッコミ役を開発できたことは、偉大なる第一歩だったことがそのうち判明するんじゃねえ」と書いてあるので、さっそく判明するってことで、①と③の2000年1月22日(土)の部分を、ツッコミ役ありバージョンでお届けします。

【2000年1月22日(土)(『ナチュラルボーン戦場特派員が戦場童貞を捨てにいく話』より抜粋)】

 朝10時30分、起床(「遅いよ、早寝早起き三文の徳!」(2014年の俺)、「最近、長時間睡眠ができなくなっただけだろ、じじい」(2004年の俺)、「まあまあ、二人とも仲良く、自分同士なんだから」(2000年の俺)、「2000年の俺が言うな! お前がツッコミ役で登場するのはおかしいだろ!」(2014年の俺&2004年の俺)、「おちんち~ん!」(2024年の俺)、「いやいや、10年後の未来の俺が、2014年に出てくるのもおかしいし、48歳になっても『おちんち~ん』かよ!」(2014年の俺)、「おちんち~ん」(2000年~2024年の俺))。

 やめやめやめ~、ツッコミやめ~! ね、ツッコミヘタでしょ(「ちょい上のはそもそもツッコミじゃねえだろ、単なるツッコミボケじゃねえか」(2003年の俺)、「ふん、未来のツッコミも知らない、小僧っコの俺が! 28歳にもなって、うんこ漏らしたの知ってるぞ!」(2013年の俺)、「な、なぜ、そのトップシークレットを!」(2003年の俺)、「おちんち~ん」(2000年~2024年の俺))。

 やっぱツッコミ役はひとりに絞るほうがいいかなあ、う~ん。とりあえず今回はラジオ風5分スピーチっぽくないし、ちょっと短いけど、昨日無意味に長かったのでそろそろこの辺で。

 後、5本に小分けするアイデアは、今回(第1回(第3稿))でやめようかしら。う~ん。

 とりま明日の俺がバシッと諸々決めてくれるはずです(「ナイスキラーパス!」(2014年5月10日(土)の俺))。


❺2014年5月11日(日)、アップ!

 俺だ、2014年5月11日(日)の俺だよ。お前ら揃いも揃って、好き勝手言うだけ言いやがって、なにが、ナイスキラーパスだ!

 でもなあ、よ~く分かった、もうすべてひっくるめて、俺に全部任せとけや! 目にもの見せてやるぜ。

2014年5月11日(日)の俺(以下、俺):「で、おい、1999年1月24日(金)の俺、お前、ちょっとコッチ来いや!」

1999年12月24日(金)の俺(以下、お前):「へい、おやびん、なにかご用でげすか?」

俺:「お前、タイはチェンマイでうんこ漏らしたときの話、嘘ついてるよな?」

お前:「そんな滅相もない、嘘なんてついてないですよ~。ま、あえて書いてないことはちょっとくらいはあるけど、プライバシーの問題なんで」

俺:「プライバシーってアレか、初取材の最初の2週間、女連れて行ったことか?」

お前:「……な、なぜ、そのトップシークレットを? 今までどこにもメルマガにも電子書籍にも書いてないどころか、誰にも言ってなかったのに!」

俺:「それはホントだから、証拠代わりに『水曜スペシャルノンフィクションどうでしょう 第1回(第4稿)』として、1999年12月24(金)のことアップしといてやったぜ」

お前:「あ、いけないんだいけないんだ~、水曜じゃないのに『水曜スペシャルノンフィクションどうでしょう』をアップしちゃ」

俺:「黙れ、うんこ漏らし! で、チェンマイへの飛行機代も女に出させたよな、『電車とかバス、かったるいじゃん。飛行機乗りたいでちゅ』って」

お前:「イヤ~」

俺:「そうやって、『いや~』って両耳押さえながら、心の中で『イヤーだけに』って思ってるよな」

お前:「は、反則じゃないですか!」

俺:「うるせえ、反則はお前だろ! チェンマイでうんこ漏らしている間、女がイタリア男3人組と同じイカダで川下りしていたことを後から知って、散々『イタリアンビッチ!』呼ばわりし、ホテルに帰ってからも『ナニ、イタリアじゃ、俺にパンツ一丁姿でうんこズボン洗わせる気?』と、うんこつきズボンを洗って貰ったくせに、『なんか臭いから寄るな、うんこビッチ!』って悪態ついてたよな」

お前:「エスパー…?」

俺:「今、まみってどういう漢字だっけって思ってるよな?」

お前:「高畑さん!」

俺:「誰がムッツリ童貞やねん! 先に女が帰国する日に『たくさんお土産買ってけよ』と5万円両替させて、お土産をほとんど買わせず、最終的に『日本じゃ、バーツは使えねえから選別代わりに貰っといてやるよ』ってカツアゲもしてたよな?」

お前:「小銭までね。でも、その後は男一匹だったもん! 男の子のジャーナリストの最後の良心で、今までそういうことは書かなかったのに…俺は別にいいけど、でも愛した女を傷つけたくないからさ」

俺:「とりあえず、最後も最初も良心なんてないし、そもそもジャーナリストじゃないだろ」

お前:「いやいや、それにしてもよく調べてらっしゃる、さすがスタージャーナリスト!」

俺:「お、そうか。なんて言うか! 言ったよ! そういうことも含めて、そろそろ全部ちゃんと書けよ」

お前:「え~、だってさ、せっかく童貞気取ってるのに、女の話とか書くと、童貞読者層を逃がすかなあと」

俺:「いらねえよ、そんなD層! まっとうな一般読者層向けに時系列順に軽いうんこちんちん挟みながら書くとかさあ」

お前:「う~ん、でも、女にうんこズボン洗わせたとか、取材の本筋と関係なくね?」

俺:「古本買ったり売ったりする話の方がもっと関係なくね、だろ! そもそも、全部関係なくね、ばっかだろ!」

お前:「まあまあ、落ち着いて、ゆっくりボチボチいきまっしょい!」

俺:「まっしょい! ってするか! したよ! 今までそうやってのんびり15年だろ」

お前:「う~ん、じゃあ、後5年追加!」

俺:「おっ、20周年記念か、ってちょっとキリがよくなるだけだろ!」

お前:「でも、大菩…」

俺:「『大菩薩峠』は関係ないし、読んだことないよな?」

お前:「じゃあ、『富士に立つ影』とか」

俺:「ああ、それはまあまあだった、って、女子供の小説なんかじゃなくて、お前のは男のノンフィクションなんだろ!」

お前:「だから、いつかタイムマシーンが完成して、晴れてベトナム戦争の戦場特派員になったとき、黒歴史になりそうなこと書きたくないじゃん」

俺:「なんて中2病な理由! いいか、タイムマシーンは完成しない、コレ、豆な」

お前:「クリトリス! で、理系のせいで、もし万が一タイムマシーンが完成しなかったとしても、新しい運命の戦場が現れるかもしれないじゃん、そんとき黒歴史に…」

俺:「ハイハイ、15年間毎日毎日チェケラしてるけど、どの戦場もグッと来ないよな? 新しい運命の戦場に出会うのは、タイムマシーン並みに難しいからな」

お前:「じゃあ、とりあえずカレン民族解放軍の従軍取材でも」

俺:「そのとりあえず案は、15年前と同じ、堂々巡りじゃねえか! カレン族、一切興味ねえだろ!」

お前:「じゃあ、どうすりゃいいんだよ!」

俺:「そういうことも含めて、全部書けばいいだけだろ」

お前:「じゃあ、どうすりゃいいんだよ、ってニューペンネームで?」

俺:「そのおニューなペンネーム、悪くねえな」

お前:「でしょ!」

俺:「…いやいや、違う違う、そんな新しいペンネームとか小ネタはいいから」

お前:「神は細部に宿る!」

俺:「いらねえよ、そんなみみっちいビンボー神! ドデカい福の神を書けよ」

お前:「え~、恥ずかしい~」

俺:「本音か! 丸出しか! 38歳か!」

お前:「ターキー!」

俺:「もういい!」

お前:「あ、嘘嘘、ちゃんとヤルヤル」

俺:「ヤルは1回!」

お前:「今でも3回戦は軽いぜ」

俺:「嘘つき! しかも、ヤル違い!」

お前:「ヤルっきゃナイト!」

俺:「ナニを?」

お前:「え、それはアレですよ、アレ」

俺:「アレって?」

お前:「アレ~…ナチュラルボーン戦場特派員が戦場童貞を捨てにいく話です」

俺:「声が小さい!」

お前:「おちんちん!」

俺:「でけえよ!」

お前:「いや~、それほどでも」

俺:「そうやって嘘つかずに、ちゃんと女連れで初取材に来たことも書くんだな?」

お前:「や、やっぱ、ちょっと、戦場童貞界のアイドルのイメージ的にNG系かなって」

俺:「今更、戦場童貞アイドルとやらの一体どこの、なにに、どんなイメージがあんだ?」

お前:「ほら、タイム…」

俺:「さっき言ったばっかだよな、タイムマシーンも新しい運命の戦場も永遠にナッシング! だから黒歴史とかイメージダウンとか一切なし」

お前:「にんともかんとも」

俺:「ハットリくん〆か!」

お前:「本名言うな! じゃあ、どうすりゃいいんだよ、ってニューペンネームでシクヨロ!」、

俺:「シクヨロで誤魔化すな、すべて書くんだよなあ」

お前:「…でも、ホラ、水曜は子供のスイミングの送り迎えとか、スイミングの日はその後外食とかで忙しいし」

俺:「コレ、水曜関係ないじゃん」

お前:「他にもスケジュールが詰まってて、もうケツカッチン」

俺:「いや、お前、有閑ジェントルマンだろ」

お前:「そんなことないですよ~。いろいろ書くことあって忙しいし~。メルマガとか電子書籍とかいろいろ毎日シコシコしないといけないも~ん」

俺:「まだやってたのか! てか、まさに形だけだろ?」

お前:「え? 電子書籍? そうだなあ、500冊上梓までは数えてたんだけどさあ、ま、星の数ほどかな、とか言いたいじゃん」

俺:「キャバクラでか!」

お前:「俺が4年間メルマガを出し続けているのに、こんなおちんちんくわえて精子出す仕事しちゃ、もうダメだぞ、って」

俺:「発射後のお説教タイムのためか! デリヘル嬢、聞いてねえよ!」

お前:「ほら、俺ってば、プレイ中はプレイに集中したいタイプの人じゃないですか」

俺:「よく知ってるよ! ああ、もういい。そういう態度なら全部言ってやるよ。メルマガと電子書籍だけじゃなくて、一大ノンフィクション大河気分で『カレン民族解放軍従軍希望記』の後、『投稿生活物語』、『1億円ライター物語 バイトライター編』、『1億円ライター物語 フリーライター編』、『がんばれWEBメシ! mixi編』、『がんばれWEBメシ! メルマガ編』、『がんばれWEBメシ! 電子書籍編』、『がんばれWEBメシ! プラットフォーム編』、『がんばれWEBメシ! note編』、後は『中学生日記』、『高校生日記』、『大学生日記』、『社会人1年生日記』もあったよな? んで、子供ネタはアレでもう卒業でいいかなあってのもあったよな?」

お前:「や、やめて! まだ全部極秘計画進行中なんだから! 盗まれちゃう」

俺:「そんなもん誰も盗まねえよ、てか、もう盗んで貰え」

お前:「急いで早く全部書き上げないと」

俺:「だ~か~ら~、全部完成させてから、一気に大発表とか無理! まず一番最初の15年モノの『カレン民族解放軍従軍希望記』から書き上げるしかないだろ」

お前:「え~、いろんなのを順繰りに、チマチマとあ~でもないこ~でもない、って書いては消してまた書いてが好きなんだもん」

俺:「だもん、じゃねえよ! 素敵な奥様の趣味のクッキー作りか!」

お前:「最近ますます腕をあげて、主人も子供も大喜び」

俺:「ホントにクッキー作った方がマシだろ!」

お前:「ボッキー!」

俺:「そういうのは、もうホントいいから」

お前:「ガ~~~ン!」

俺:「はぁ~。なあ、頼むから、まず1コ完成させようぜ」

お前:「全部書き上げてから、まとめて一気にド~ンの方がよくね? ほら、こういう歌あるじゃん、ドン・ドン・ドン♪」

俺:「ドン・キホーテはお前だ! どっかで無理矢理でもキリつけて完成させるしかないだろ」

お前:「いやいや、俺は1000字を10分で書く男で有名人だぜ、いつだってなんだってすぐ完成できるぜ」

俺:「でも、1000字を10年かけてあ~でもないこ~でもないと書けなきゃダメだとも思ってるよね?」

お前:「ドッキ~ン! 大スキ!」

俺:「ああ、もう面倒臭いおっさんだなあ!」

お前:「ライフログ!」

俺:「ウィンクしても見えるか! 知ったかのライフログだかライフワークだかたって、そもそも全部完成してから一気にアップって、一大ノンフィクション大河の最後らへんは死んでから書くのか?」

お前:「プッ、そんな非科学的な!」

俺:「ナチュラルボーン戦場特派員ネタで四半世紀騒いでるお前が言うな! じゃあ、どうするんだよ?」

お前:「にんとも…」

俺:「さっき使った!」

お前:「ああ、うるせえな、もうわかった、ヤルよ、ヤレばいいんだろ!」

俺:「FA(ファイナルアンサー)?」

お前:「うわぁ~」

俺:「FA(フィストアナル)?」

お前:「Yes We Can! 武士に二言はないでござる」

俺:「オバマプレイか! 後、ござるじゃねえし、武士嫌いで百姓の末裔に誇りを持ってるだろ?」

お前:「土から離れては生きられないのよ!」

俺:「??? …マイナーなラピュタネタか!」

お前:「バルス!」

俺:「目が~」

お前:「海に捨てて~」

俺:「見ろ、人がゴミのようだ、っていっぱいやらせんな!」

お前:「でも、分かりやすいベタをやらないと、『男はつらいよ』や『こち亀』みたいな国民的一大ノンフィクション大河になれないからさ」

俺:「お前は昔から一部の玄人受けタイプじゃん」

お前:「俺はノンフィクションの王道のずっと先の未来にいるだけ!」

俺:「じゃあ、未来の裸の王様の戦い方を見せてやれ」

お前:「クション!」

俺:「古ッ!」

お前:「リバイバル! いや、でもさ、現代人は『カレン民族解放軍従軍希望記』とかあんま興味ないのかなあって」

俺:「今更か! そんなもん、最初から100も承知だろ! 22世紀人や23世紀人なんかもっと『カレン民族解放軍従軍希望記』なんかに興味ないだろ!」

お前:「逆に、まったく興味がないからこそ、普遍性を持たせるためにもカッコいいナチュラルボーン戦場特派員じゃないと感情移入しにくいかなあって」

俺:「いいか、お前以外、誰もナチュラルボーン戦場特派員なんかに感情移入しねえよ! そもそも心配の順番とか方向性とか相談相手とかいろいろおかしいだろ!」

お前:「そこで、モノは相談なんだけど、順番はパート2から始めたほうがよくね?」

俺:「なに、パート2って?」

お前:「パート2こと、『1億円ライター物語 バイトライター編』から始めた方がよくね?」

俺:「全然よくねえよ! しかもパート2関係ねえじゃん、強いて言えば、パート3だろ」

お前:「お客様の声を聴かないと」

俺:「そんなもん、まだいねえよ」

お前:「あ、コレ、売ってないじゃん、無料じゃん」

俺:「あ、ホントだ。現時点では第1回(初稿)だけだ、たった100円ぽっちの投げ売りだけど(追記:三文芝居中にすいません。2014年7月22日(火)の俺です。未来にはもう第1回(初稿)すら売ってません。漫画化計画のせいで! 助けにきて!)」

お前:「ん? 誰か来た? 気のせいか、面倒臭いから。てか、コレ、無料なのに長くない?」

俺:「長いよ! お前がのらりくらりとグダグダしてるからだろ! ま、いいさね、ラジオ風5分スピーチネタも今日で最後の5本目だから」

お前:「壊れかけのレディオ!」

俺:「完全にブッ壊れてるし、ラ・ジ・オ!」

お前:「レディオ聞かないのに無理矢理、想像でレディオ風にしたくせに!」

俺:「しっ~」

お前:「じゃあ、次回から心を入れ替えて、ちゃんと全部書くんだぞ」

俺:「ハイ…って、なんでボケ役のお前が、ツッコミ役やってんだ!」

お前:「あ、バレました。実は今までずっと、ボケ役とツッコミ役を一人二役で」

俺:「いい加減になさい! アンタとはもうやっとれんわ」

お前:「じゃあ、続きは次の水曜、2014年5月14日(水)分はもうフライングアップしたから、次の次の水曜、2014年5月21日(水)のビッグウェンズデーで! いいか、デッカい波に乗り遅れるなよ!」



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