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『俺のベトナム戦記 第1回(第8稿)』

 そうなのよねえ~、あくまで俺ってば、ボランティアの露出狂タイプだから、どうしても職業ストリッパーにはちょっと抵抗があるのよねえ。

 あ、でも、ボランティア素人だけどゲリラ露出狂だから、ナマ板本番ショーのジャンケンに勝ち上がって、ストリップ劇場のステージに客として出没するって回路だか、経路だか、迷路だかはあるんだけどね。

 まあ、昔、5年間ばかし副業というかバイト感覚で、職業ストリッパーも卒なくこなしていたんだけど、あくまでナマ板本番ショーはナシのプロ踊り子さんだったからね。

 そんなヌルい職業ストリッパーの5年間でも、やはり慣れない職業ストリッパーのストレスからか、絶対に手を出してはいけない禁断のクスリに身も心も売り渡した過去があることを、なぜかココで懺悔します。

 でも、しょうがなかったんだよ。自然ともう、まるで「布団がふっとんだ、クスリ」って感じで病みつきになり、やみたくない、クスリ、だって。

 ほら、「覚せい剤」のことを隠語で「S」とか「冷たいの」とか呼ぶように、この「クスリ」のことを通は「ダジャレ」とか「親父ギャグ」とか呼んでマスカキ、クスリ。ああ、やめられないとまらない、クスリ。クスリじゃなくてもクスリ、イラリでもクスリ、クスコ

 ぶっちゃけ、このクスリをやってセックスすると結構ヤバいよ。おフランス名産のラ・ビアーで乾杯、チ~ンって、ラビアとラビアを合わせ貝してチ~ンコをブスリ、クスリ。じゃねえか、さすがにコレは。

 ああ、ココは生まれつきベトナム戦争の戦場特派員の話をするところでしたよね。まあ、生まれつきベトナム戦争の戦場特派員が話してさえいれば、親父ギャグでもエロ話でも何の話でもいいじゃねえかって気がしないでもないですが、どっちやねん! クスリ。

 クスリやめますか? それとも人間やめますか? SAY YES! どっちやねん! クスリ。分かった、もうクスリはやめるとまるカルビー♪ クスリ。

 さて、この『俺のベトナム戦記』は1999年12月15日~2000年2月5日の初海外取材を中心に、俺がナチュラルボーン戦場特派員に目覚めた1989年~初海外取材から帰国した2000年2月末までの約10年間を綴った、今現在、もっとも新しいベトナム戦争のルポルタージュである。もしかしたら、最後のベトナム戦争のルポルタージュになるかもしれない。

 今回が記念すべき第1回なのになんですが、前回前々回前々々回は中学時代のことをそれはもう気分よく露出オナニーしてやりましたよ、3回連続で。ホント気持ちよかったなあ~。

 その勢いのまま、中学時代の続きとイキたいところですが、せっかく本日(2014年6月4日(水))、『note』のマガジン機能が遂にリリースされたので予定を変更し、記念に「このメス犬がっ!」って話でもします。

 それに先立ち、前々回あたりに、「オラは絶対、『未亡人マガジン(仮)』を出す!」と言った手前もあるし、さすが『note』という感じでハイテクオンチの俺でも何とかマガジンがイケそうな雰囲気だったので、

戦争未亡人マガジン(仮) vol.時系列順

戦争未亡人マガジン(仮) vol.書いたもん順

 という2冊のマガジンをリリース!

 そのうち、『戦争未亡人マガジン(仮) vol.好きなもん順』、『戦争未亡人マガジン(仮) vol.一般受けしそうな順』、『戦争未亡人マガジン(仮) vol.エロい順』などを順次リリースしていく予定です。

 そしていつの日か、キュレーション自慢の人がいい感じにキュキュっとキュレーションした新メディア、『戦争未亡人マガジン(仮) vol.これなら何とか1000万部イクでしょ順』とかできたらいいですね、そうですね、誰やねん、クスリ。

 おクスリのフラッシュバックしてないで、それまでにいろんな素材をたくさんご用意しておきます、もちろん第1回ばかりですが。

 というわけで、ようやく「このメス犬がっ!」って話ですが、見ての通り、今回の読者ターゲットは犬好きだワン、クスリ!

 見た? 要はコレ、1999年11月&12月の俺がお注射した狂犬病の予防接種なわけです。

 まず2014年6月の俺が、当時の俺に対して思ったことからね。

「あのさあ、2回目の狂犬病の予防接種の翌日から、一応2ヶ月間(~無期限)の予定で、ビルマのカレン民族解放軍の従軍取材及び、ビルマと国境を接する隣国タイにある国境の町、メソト周辺に点在するカレン民族の難民キャンプ取材に行くのは決まっていたわけじゃん。

 1回目と2回目の狂犬病の予防接種って4週間開けなきゃいけないのに、なんで1回目の狂犬病の予防接種を11月30日に行ってんだ? 結局、2週間開けただけで、『もっと早く打っとかなきゃ、ダメでしょ』ってナースに叱られながら、無理矢理2回目を打つハメになったじゃん。

 ビルマのジャングルの奥地で、カレン民族解放軍の従軍取材中に狂犬病の犬に噛まれたとき、ちゃんと予防接種が効いてなきゃ、超困るじゃん。

 しかもビルマにはタイから密入国するつもりだったから、後から『この国の狂犬病の犬の躾はなっとらん!』とビルマの外務大臣あたりに怒るわけにもいかないんだからさあ」。

 そういえば、狂犬病の予防接種をしに行った『日本検疫衛生協会』に、たまたまTIMのゴルゴとレッドがいて、テレビの海外ロケでアフリカだかに行くらしく、「クスリ打てばホントに大丈夫ですか?」と大声で騒いでたなあ。「ああ、やっぱ芸能人って、ホントにクスリ打つんだ」と思った次第であります! クスリ。

 尚、狂犬病の予防接種2回で、お値段は1万3000円也。健康保険が使えないから高いんだよね。

 そう、実は狂犬病(2回)の予防接種だけじゃなく、A型肝炎(2回)と破傷風と日本脳炎も出発前の2週間でバタバタと、東京は八重洲にある『日本検疫衛生協会』で打ちまくったんですよ、1999年11月&12月の俺は。

 一応、予防接種証明書は全部取ってあるので、いちいちアップしてもいいんですけど、なんか15年前の予防接種自慢野郎みたいで恥ずかしいじゃん。

 ちなみに、1999年の俺(24歳)はこの頃まだ習字を習ってなかったので、頭ワルそうなヘタクソな字ですいません。ま、2014年時点でもまだ習字なんて女々しいもん習ってないんですけどね。

 さて、たまには、犬好き読者にして、生まれつきベトナム戦争の戦場特派員希望の後進のためにお役立ち情報でも披露するか。

 マラリアの予防薬はザッと調べたところ、俺のいきつけだった東京は麻布台にある『インターナショナルクリニック』で今も処方して貰えるみたい。もちろん健康保険はきかないぜ。

 最初、マラリアの薬は『都立駒込病院』で処方して貰えると先輩ジャーナリストに聞いて、足を延ばしたがもう取り扱ってなかった。そのまま手ブラで帰るのもシャクだし、ココは健康保険が使えたから、風邪や腹痛、怪我などの各種抗生物質を処方して貰った記憶あり。

 1999年当時はまだ前世記、20世紀だったので、パソコンとか普及してなくて(少なくとも俺には)、マラリアの予防薬ひとつ探すにも、タウンページを見てはアチコチの病院に電話して、大変でした。

 ま、犬好き読者兼生まれつきベトナム戦争の戦場特派員希望者の中で、マラリアが猛威を振う、医者のいない地域に密入国で長期渡航する方がいらっしゃったら、参考にしてください。

 狂犬病とA型肝炎と破傷風と日本脳炎は例の『日本検疫衛生協会』で今も打てますが、渡航1ヶ月前に計画的に打ちましょう。ただし、TIMに会えるかどうかは分かりかねます。

 いや~、それにしても、よく「取材サイテー、文章サイコー」なんて言われる俺ですが、予防接種ひとつ取ってみても、ちゃんといろいろと取材準備をしていたことが分かりますよね、アウトのタイミングがありつつも。

 だから、正しくは「取材準備サイコー、取材サイテー、文章サイコー」と訂正しておきます。

 まあ、取材サイテーの分かりやすい例として、初の海外取材2ヶ月間で「カメラのフィルム60本を持っていき、フィルム1本も、1枚すらも撮らなかった」、「ビデオカメラのテープ40本を持っていき、テープ1本も、1秒すら撮らなかった」というW快挙あたりをあげるのがいいかしら。

 しかも、15年後の今も、60本の未使用フィルムを全部取ってあるというね。こんな15年前のフィルムなんてとっくに使えないのに。仮に使えたとしても、フィルムの入れ方なんて完全に忘れたし~。

 いつか先着60名様の読者プレゼントにでもします。このフイルム60本でおいくら万円だったけなあ。

 ああ、フィルム(ダイナEX)60本で3万3600円ね。フィルム1本あたり560円だから、なかなか太っ腹の読者プレゼントですよ。

 それにしても、俺ってキッチリしてるよね、採算ド無視だけど。そして、ちゃんと合計のところで1999年当時の消費税込みの値段もちゃんと記載する公文式っぷり。

 更に、先輩ジャーナリストおすすめの『現場監督28HG』とかいう予備カメラにいたっては一切触ってもいないからね、ガハハって豪快っぷり。もちろん大事に取ってあるけどね。もち使う予定も使う気もないよ。

 ちなみに、他に35mmのレンズも持っているけど、コレは大先輩のジャーナリストに貰ったのでタダでした。

 その分ね、ちゃんとタダほど高いものはないってノリで今もやってますよ、15年かけてね、チビチビと、俺のヤリ方、つまり生まれつきベトナム戦争の戦場特派員のヤリ口でコツコツ。

 あ、いけないいけない。そうそう、後はビデオカメラのテープ40本ね。

 今はもう、封すら開けていない新品未使用テープは10本しかありません。

 もちろん、俺にだって、商才のひとつやふたつくらいはございますので、初海外取材後にビデオテープの半分は売り飛ばしましたよ、当時バイトしていたビデオ撮影会社のタザワさんに、無理矢理、買い値で、押し売り!

 んで、最初40本あったテープが今10本残っていて、売ったのが20本となると使途不明なのが10本かあ。

 まあ、ハメ撮りとかに使ったんじゃないかしら。だって多少は元を取らないと、割に合わないっしょ。いくらマネーゲームに不参加の戦場特派員業界の一員と言えど、たまにはコスパも考えないといけないからね。

 まあ、テープ10本分のハメ撮りが35万3251円也(税込)というのが、安いのか高いのか金銭感覚ナッシングの俺には分かりませんが、さすがに高いよ! ハメ撮り1本あたりホ別の3万5325円計算じゃん、クスリ!

 そして、初の海外取材2ヶ月間で「カメラのフィルム60本を持っていき、フィルム1本も、1枚すらも撮らなかった」、「ビデオカメラのテープ40本を持っていき、テープ1本も、1秒すら撮らなかった」というW快挙からフツフツと俺の本気っぷりが伝わるってくるでしょ、心底カメラもビデオカメラも絶対やりたくねえ! ってのが。

 だってさ、例えば戦場カメラマンなら(軍事オタク系や軍人上がり系の戦場特派員以外)、どんな戦場でもいくら最前線でも武器は持たない、なぜならばカメラの邪魔になるからさ。

 同じように、生まれつきベトナム戦争の戦場特派員系の俺は武器もカメラも持たない、なぜならば見聞の邪魔になるからさ。まあ、たまになら武器やカメラも持ってもいいけどね、見聞を広める目的で。

 だからって、カメラやビデオカメラをないがしろにしてたわけじゃないぜ。初海外取材の2ヶ月間、毎日毎日、炎天下のタイで、上記のカメラ関係一式とビデオカメラ関係一式を詰め込んだクソ重いカメラバックを常に背負って行動してましたから。

 いつ、なんどき、シャッターチャンスが訪れるか分からないし、安ホテルに置いておいて盗まれるといけないからね。

 ちなみに、戦場特派員カスタムの一環として、学生時代、山岳部で50キロの荷物を背負って、夏山だ冬山だに登って鍛えていたので、汗ダラッダラでカメラバックがすぐシオ吹いちゃう以外は特に問題なかったけどね。

 はっきり言って、俺の一番の問題は、「10年越しで実現させた初海外取材に女を連れていく」、「1999年4月~12月の約9ヶ月間、平日は肉体労働バイト、土日祝日はビデオ撮影バイトで貯めた100万で揃えた、カメラだビデオカメラだその他諸々を思いっきりドブに捨てる勇気」、「15年間、新品未使用のまま取っておいたフィルム60本をドミノよろしく楽しく積み上げて撮影大会」などなどを、「バカだ、コイツ!」とキャッキャッ喜ぶ奴が自分の中にいることだと思うな。

 もうね、5年、10年、15年、20年、25年と体張って、命賭けて、人生捨てて、ヤレばヤルほどコイツ大喜びしてるから、マジで。「徹底的かつ圧倒的な実戦不足というか、この15年間の甘ちゃんな不手際の数々は、(ベトナム戦争の)戦後生まれの俺が、生まれつきベトナム戦争の戦場特派員になるための唯一の武器になる。ヤルなら徹底的にヤル。ヤラないなら徹底的にヤラない。中途半端が一番ダメだ」ともう超他人事ですから。

 はっきり言って、コイツがすげえ邪魔なわけ。でも、タイムマシーンが発明されるか、新しい運命の戦場があらわれるまでは、コイツがいないと生まれつきベトナム戦争の戦場特派員にはなれない、『ベトナム戦争従軍希望記』は書けない。コイツ抜きで書けるのは中途半端な『カレン民族解放軍従軍希望記』くらいだ。

 あ、ごめんなさい、なんか熱くなっちゃって、犬好き読者のことをすっかり忘れてました、ホレッ!


【2000年1月14日(金)】

 朝11時、遅起き。そうさ、三日坊主の危機を乗り越え、めでたく「今日の不良」も4日目突入! ちなみに、連泊するゆえ今日のホテル代も350B也。

 11時30分。時は金なり。すぐにお出掛けの用意をし、カメラバックを背負って、朝昼兼用の『8番ラーメン』(107B)へ。食後の一服をしながら、長居読書スタート!

 このときはまだ、あの忌まわしきチェンマイ事件をも軽く凌駕する、歴史の闇に深く埋もれし前世紀、20世紀最大の未発掘スクープ、そう、世界的陰謀事件がもうすぐ起きることを知る由もなかった。

 俺は食後の長読書を終えると、金策に走った。銀行で100ドルを両替(3712B)。

 一仕事終えたので、一旦ホテルに戻ってお昼寝でもしようと思ったのが、今思えばケチのつきはじめだった。銀行帰りにおとなしくマックでコーヒーでも啜ってさえいれば、あんなハメにならなかったのに…。

 もったいぶらずに言うが、銀行からホテルへの帰り道、いきなり政府の犬の襲撃を受けたのだ。憎っくき権力の走狗め!

 思えばタイに来てから今日で31日目。来る日も来る日もコロコロとホテル替えをし、連日真っ昼間から昼行灯よろしく、8番らーめんやマック、古本屋をウロウロし、巧妙にカモフラージュしてきたつもりだったが、ついに俺の正体が見破られたのだろう。

 さすが敵もさるもの、いや、いぬもの。そうそう、政府の犬はメス犬だったのだ。特徴は痩躯で、全身毛深く、4本足だワン!

 実は、8番ラーメンやマック、古本屋からホテルに戻るとき、かならず通る歩道橋があった。その歩道橋の階段裏に子犬を何匹も抱えた母犬がいるのを知っていた。

 そこを通るたびに微笑ましい気分で「臭せえなあ、汚たねえな、早くどっか行けよ」と横目で睨んでいたのだが、今日はそこを通るときについ油断して、「いつの日か、チンチンで釘が打てなくなる日が来るのだろうか」などと考え事をしていたせいで、「殺気!」と気づくのが半瞬遅れて、政府の野良メス犬に俺の左足をガブリとやられてしまったのだ。

 ふ、不覚と思う前に、まず「ウワッ、トレンディドラマみたい、月9、月9で見た!」と思う。察するに、どうやら子犬に危害を加える危険人物と間違えられたみたいだ。母は強し。

 てめえ、クソババア、勘違いしてんじゃねえよ! てめえの薄汚ねえガキ犬畜生なんかに指一本触れるわけねえだろ、エンガチョだ。実際、今まで触ろうとしたことすらねえだろ!

「クソ、てめえ、ナニ中だわん!」と噛まれながらも誰何! しかし、政府の犬は無言のまま。ほら、噛んだままで忙しいみたいだから。

 仕方なく、噛まれたままの左足をブルンブルンとメス犬ごと振り回す。当時は戦場特派員カスタムの一環で、スクワット1000回も軽々とこなしていたからこれくらい全然余裕の寛一だ、許せ、お宮の松よ。

 牙が左足から外れた瞬間を逃さず、素早くもう片方の効き足で、クソメス野良犬の喉元めがけて、思いっきり蹴りをくらわすような野蛮なことはせず、ハイ、もちろんすぐさま踵を返して、「キャ~」って一目散に逃げたに決まってるじゃないですか~、ええ。

 ねえ、そんな、かわいい子犬持ちの痩せ衰えたお母さん犬相手に、黄金の右足で本気のサッカーボールキックは食らわせませんよ~、ワンダフルゴール、ワンちゃんだけに、クスリ。

 正直、常にあらゆる戦場特派員カスタムに余念のない俺に死角などなかった。オシャレは足元から感覚で、みんな裸足でサンダル履きが当たり前の常夏の国タイはバンコクで、奇異の目でジロジロ見られながらも、いつもトレッキングシューズをはいて歩き回っていたのだ。しかも靴ズレ防止のために分厚い靴下まではいて。

 もちろん熱帯のジャングルで従軍するための訓練及び、靴慣れのためだ。まずは形から、病は気からタイプですから、自分。

 だから逆に、犬に噛まれたのもまたとない絶好の練習チャンスだった。狂犬病の野良犬が突然、襲い掛かってくる場合もとっくの昔にシュミレーション済み。本番前のちょうどいい練習台だったのだ。

 俺が噛まれたのは左足のトレッキングブーツのアキレス腱あたり。仮に、牙がトレッキングシューズを突き破り、厚手の靴下をものともせず、肉にくらいついてきても、狂犬病の予防接種済みと3重のセーフティーガードがあった。

 しかし、もう一噛み分くらい上の方だったら危なかった。まさに「野良犬に噛まれたと思って諦めろ」状態で犬死にするところだった。惜しいぜ。

 確かに、この仕事に怪我はつきものだが、どんなに名誉の労災であったとしても、こちとら体が資本! 俺自身が大切な商品で、トレッキングシューズは大事な商売道具のひとつだ。

 ひとたび何かあればすぐさまオマンマの食いあげだ。まあ、何もなくても絶賛オマンマの食いあげ中なんだけどね。

 ま、もし並の戦場特派員が同じ目にあっていたら、負け犬のように尻尾を巻いて、このまま日本に逃げ帰っていただろう。しかし、生まれつきベトナム戦争の戦場特派員の俺はかろうじて踏みとどまった。だって今日のホテル代、もう払っちゃったからさ。土俵際ギリギリ、運命のメス神はまだ俺の味方だった(どうも、2014年の俺です。ふとグーグル先生のストリートビューで、15年後のこの歩道橋の階段裏を見てみたら、すっごいことになってました!

 15年前には全然なかった、なんかデッカイ犬の頭みたいな置物が飾ってあるんですけど…こ、怖い! 青い方の奥あたり、よく見ると人が座っている更に奥の方に例の母犬と子犬がいたんですが、どうやら15年後には祭られちゃった感じに…南無~)。

 13時30分。半泣きでホテルに逃げ帰り、トレッキングシューズも靴下も急いで脱いで、要チェケラ! まずはトレッキングシューズの被害状況から。クソ野良メス犬の歯形が狙い一閃、アキレス腱あたりにクッキリ。

 そして、靴下を脱いだ生足のアキレス腱あたりのお肌に、うっすらとついたようなついてないような歯の先っちょらしき跡がちらほら。サスサスしながら、バカ高いボッタクリ狂犬病の予防接種を打ってきて、ホントによかった、元は取ったぜとほろ酔い気分に。

 こんなところで、犬に噛まれて死んだら、行くぜ、ちゃんと付いてこいよ、まさに犬死に! あ、さっきもう言ったっけ? ま、いいことは何度繰り返していいもんさ。

 それにしても使えない政府の犬だなあ、もうちょい上のしかも前の方を噛んでくれたら、脛に傷を持つ男になって、「やだ、暗い過去がかっくいい~」ってモテモテになれたはずなのに。

 でも、こんな中途半端な傷モノにされたら、もうお婿さんにいけない。ちゃんと責任取ってよ、政府の野良メス犬さん!

 はぁ~、トレッキングシューズのおかげかせいかで、名誉の負傷により勇気ある撤退も叶わずか。しかし、このメス犬のおかげで、悪運の禊が済んだのか、女運だか女難の相だかが赤丸急上昇、今後の流れを絶対見逃すな!

 その後、気分が高ぶったのか、昼寝もせずに読書読書読書。読書感想文は「鮫島、後ろ後ろ!」。とあるシリーズの全読破にチャレンジ中!

 17時30分、読書を終えると突発的な禁断症状に襲われる。すわ、狂犬病発症! 慌てて狂ったようにホテルを飛び出し、迂回できない政府のクソ野良メス犬のところを恐る恐る覗きこむ。「なんだ、いねえじゃん。俺にビビって、一家総出で夜逃げしたのか」と最寄駅から堂々とスカイトレインに乗り込む(25B)。

 昨日の古本屋の扉を開けると、タイ人の女性店員が「あら、また今日もいらっしゃったわ。ホント読書家のインテリさんね。あ、まさか私にホの字なのかしら?」って顔で俺を見つめるので、ニコッと最高の笑顔をふりまく。金もあるところを見せつけるため、240Bもの本を買い込む。

 また買い出しスカイトレンに乗り込む(25B)。そのままホテルに直帰すると見せかけて、焦らしプレイへ! べ、別にあの政府のクソ野良メス犬一家が怖いわけじゃないからね。たまにはマンネリ打破のため、気分だ趣向だプレイだを変えるために、夕飯を夜マックに(102B)。あんたも好きねぇ~、この好き者め!

 21時、でも、やっぱマンネリが一番だわとセブンイレブンに立ち寄って(49B。ニーゼロイチニーこと、2012年の俺です。いつもより大人買いだけど何を買ったのかしら、でもメモに書いてないし、12年前に買ったものなんて覚えてないし、これだから24歳のガキなんてダメなのよ。古本屋で何の本を買って、それぞれいくらだったかくらい書きなさいよ。続いて、2014年の俺です。いや、特に用はねえよ)、ホテルに戻る。

 ああ、忙し忙しと洗面台で洗濯し、部屋干ししたらシャワーを浴びて、読書読書読書。

 3時過ぎ、ちょっと更生して、昨日よりは早寝。ああ、今日も一日、労災にもめげずに、よくがんばって仕事したなあ。どうか明日は犬に噛まれませんように、後タダマンできますように、クスリ。


○本日の出費、「計算するのが面倒臭いから、各々で適当にしといてよ」B。ついでに一日の流れも「いちいちうっとうしいから誰か簡単にまとめといて」ジャ~。


 ハイ、というわけで、犬好き読者の皆様におかれましては、コレ全部を読み終わるくらい、お散歩してあげてくださいね、飼いお犬様の。

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