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『1万円均一ショップ 【1品目・サウンドノートで糸電話インタビュー権】』

 ホ~ラ、高い高い高い~。

 高くない! だって、あの糸電話だよ。糸が金玉みたいにブランブランしてるんだぞ。

 そりゃ、せめて購入者の最寄駅くらいまで出向かないと糸電話インタビューのひとつもできないじゃん。

 弊『1万円均一ショップ』は関東地方の某所にあるわけですが、あ、ご紹介が遅れましたが私、『1万円均一ショップ』の店長でございます。ああ、店長キャラなら、照れずに商売できそうだわ。気にしないで、コッチの話だから。

 でまあ、もし万が一、北海道のお客さんがとち狂って、コレを1万円で購入したとするじゃん。さすが屯田兵の末裔!

 諸々の事前電話打ち合せ後(普通の電話ですよ、関東と北海道で糸電話じゃ、糸代の方が高くつくからね。ちゃんとコスパも考えてますよ、なんてったって店長ですから)、「じゃあ、札幌駅でお待ちします。目印はノーパンパイパンで」なんて約束した日には、アータ、往復の飛行機代だけで1万円なんて軽く吹っ飛びますよ!

 しかも、札幌といえば、ススキノで豪遊せざるを得ない。ほら、店長だから、雇ったJKに手出すとかいけないじゃん。ガス抜きヌキヌキです。

 なのに『note』の課金上限が1万円ポッキリのせいで、帰りの飛行機で「アイツ、ススキノ行ったのに、ホテルでススキノオナニー店長」ってスッチーに陰口叩かれるんだぞ、どうしてくれるんだ!

 まあ、そういうスッチープレイも嫌いじゃないが、『note』の課金上限がせめて10万になるまで、店長裁量で北海道や沖縄は大事に取っておきます。

 とりあえず、課金上限が1万円の内は断腸の思いで、都内近郊在住のお客様のみと販売制限をさせて頂きますので、あらかじめご了承くださいませ。

 まあ、いくら都内近郊の購入者の最寄駅までとは言え、往復の交通費はかかるわけですし、店長だから見栄はって在来線だってグリーン車に乗らざるを得ないし、持ち物の紙コップ2コだって、いくらサウンドノートで見えないからって、そこは店長とお客様、二人の初めての共同作業なわけですからね、糸電話作りが。安い紙コップじゃダメじゃん、やっぱブランドモノの紙コップは音の響きが違うから。もちろん糸だって糸職人が一本一本こだわって作った高級糸じゃないとカッコがつかないから、1万円なんてすぐに消えてなくなります。店長さんだから、行きと帰りで駅弁2つは食べるしね。

 当然、じゃあ別に普通の電話インタビューでいいじゃんという意見もございましょうが、ホント糸電話インタビュー素人さんなんだから。ああ、どうしてもココで「いとおかし」って書きたいのですが、「糸電話だけに」とも。しかし、立場ある店長として、そういうのはどうしたものでしょうか。

 ここまで糸電話にこだわるには当然理由がございます。だってさ、普通の電話インタビューだといい感じになってきたとき、英語で言うとせっかくテレホンセックスインタビューに発展しても、その場でメイクファックは無理じゃん。

 でもねえ、糸電話ならデキる! 店長が断言します! もうね、紙コップだって、その場でお医者さんゴッコの聴診器に早変わり!「下の心臓がクチュクチュ言ってますねえ、ぶっといお注射しましょうね」ってその場で発展できる距離感が魅力的! そう思いません、お客様?

 もう最初はピーンと張っていたふたりの糸電話の糸が、親密さを増すたびにダラ~ンとたるんできて、まあ、サウンドノートにその様をアップするわけですから、歌を交えて説明すると「糸まきまき~、糸まきまき~、引いて~引いて~、トン・トン・トン!」が次第に、「ほ~ら、もうこんなに糸引いてんじゃん、スパン・スパン・スパン!」と…だって仕方ないじゃん、一応『1万円均一ショップ』を謳っているんだから、これくらい店長ハッスルサービスしとかないといけないかなあって。

 じゃあ、まあ、都内近郊在住の方で、アナタの最寄駅周辺で糸電話インタビューされちゃった上に、後日サウンドノートにてその一部始終が公開されてもいいっていうお客様、今ならスパンスパン無料サービスが付いて、お値段そのまま1万円ジャスト! なんなら店長特権を悪用して、スパンスパン無料サービスだけでもいい!

 でも、ホントはね、純粋に君とふたりで糸電話インタビューがしたいだけなんだ。もちろん僕たちを結ぶ糸は、運命の赤い色さ。もう二人の糸電話の電波は、バリ3です! あ、最近はバリ3って言わない系?

 ハイ、残りのキモい話は購入者だけ、以下の糸電話インタビューの段取りだ、インタビュー内容だ、『1万円均一ショップ』店長のブログ、『なんてったって店長日記 第1夜』だを含めて読めますよ。

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