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クロストークと書き手がこれから真似したいコミュニティ運営のヒケツ~「長く続くコミュニティ」のヒケツとは? #CMCHUB 極私的イベントレポート vol.4

さて、ゲストによるトークは以上で終わり。

続いて、ゲスト全員でクロストークとなりました。

最初に、司会の最所さんから、参加者に対して属性のアンケートがありました。

参加者が運営するコミュニティの種類を以下のように分けて質問したところ、それぞれに挙手する人がちらほら。全て合わせると、ほぼ参加者全員くらいになりました。

・ビジネスコミュニティ
・地域
・趣味
・勉強会、読書会
・テック

会場のほぼ全てがコミュニティ運営に携わる人であることが分かり、イベントのハードルが上がったところで、クロストークのモデレーター日比谷尚武さんにバトンタッチ。

まずは、日比谷さんの自己紹介から。

今回、イベントの中でも行った付箋によるフィードバックとハッシュタグの強制を前回、やったのが日比谷さん。

「試してみよう!真似してみよう!小さなことから。」
試すこと、真似すること、大事ですね。

所属するSansan株式会社では「コネクタ」という仕事に就かれているそうです。
人脈を活かして社外の人に協力お願いをするお仕事とか。

他にもプライベートを含めて様々な顔を持って活動をされています。

いろいろな活動の支援も行っていらっしゃるとか。

登壇数もメディア露出も勉強会も半端ない数です。

趣味ではじめたアナログレコードロックバー「ShhGarage」の実店舗をオープンするに当ってクラウドファンディングを行ったそうなのですが、すぐに達成。


設備など必要なものは、すべてコミュニティのメンバーで運営もまかなわれたそうです。
人望が半端ない…!


ということで、日比谷さんが聴き手となり、ゲストの方に対し、質問をぶつける形でクロストークは進みました。

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◯日比谷
事業に直結するコミュニティをやられているモリさん、コミュニティと事業とのギャップについてはどう考えている?

◯モリ
ギャップができないことを目指して、コミュニティ運営を優先して、それに事業をあわせる形で進めている。
事業によって、コミュニティを曲げることはしない。事業の方がコントロールしやすい。連動することは増えている。

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◯日比谷
地元を意識してコミュニティを運営している保崎さん、場に縛られている足枷は感じない?

◯保崎
自分が悪いことしないようには意識している。
いろいろな事情があってコミュニティを離れた人とまちで会った時は、大人の挨拶で。敢えて、フォローはしないように。

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◯日比谷
コミュニティ内でケンカや不和はない?

◯モリ
今のところ、起きていない。
それは参加のハードルを高めにしてるから。申込みに当ってフォーム書いてもらったり。
あとは、やってることへの共感前提なので。
今後は、応相談になる。摩擦が起きそうな時は、放置でなく仲介していく方向に。

◯武者
基本はウェブ上だが、イベントで顔を合わすことはある。
自分で主催したり、他の人が東京で勝手にやったりもするが問題が起きたことはない。
ウェブ上でも、基本は、全ての対話がソーシャルに晒されてるから、あまり突っかかってくる人は居ない。
「マツコの知らない世界」に出たことによって、自分自身が権威化したところも。それで今は保たれている。
あと、女の子にワンチャン狙わないことが大事。

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◯日比谷
日本グミ協会で何を目指してる?

◯武者
新卒でスターバックスに入社した。美味しいコーヒーを勧めることに興味があった。心理経済とマーケティングと学んでいたり。
今は、グミの心理経済を変えてあげることで市場を変えられるのではと思っている。
コミュニティのモチベーションとしては、グミットを通して9/3のグミの日が作れれば。一生残ることなので。
野心はない。お金儲けはしてないし。

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◯日比谷
コミュニティの運営として、イベント参加者への対応で苦労や工夫はあった?

◯武者
継続しなければならない、という義務感はある。
継続しないと、いつかは尽きるもの。
その意味で「マツコの知らない世界」後は怖かった。一気に引くリスクもあったので。

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◯日比谷
コミュニティ運営のKPIはどうしてる?

◯モリ
今やってることが効果が出ているのかは測れるようにしている。
会員数を追わずに、今の参加者がどれだけ積極的かを重視。
投稿への反応や内部向けのイベント参加者を見たり。
時期によっては会員数の増減も踏まえている。
人数が増えれば良いコミュニティという訳ではない。

◯保崎
明確なKPIは設けず。
新規がどれくらい来てくれるかは意識している。
参加人数は追わない。増やす努力はしない。
リピーターは少しは意識しているくらい。

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◯日比谷
新規と古参のバランス問題はどうしてる?

◯保崎
あまり考えてない。
常連さんに手厚くすることもしていない。
わざわざ、おもてなしするくらいなら、会自体を回すことに時間を割きたい。
割と、古参の参加者の方が受け入れてくれている。
「新規さん2名来ますから!」みたいなことを全体に伝えていたり。
ケアはするようにしている。イベント開催時には、メールしたり一声かけたり。

◯武者
イベントに何回も来てる人が分かると新しい人が入りにくくなる。
そこは、ホスト役が大事。人数や参加者層を意識して回す。アメトークのように。
「支部長の交代をしたい!」なんて話も来るが、勝手になったので、引き継ぎもそちらで勝手にどうぞと言っている。自由に。

◯モリ
はじめて1年くらいなので、今のところ、新規、古参に分かれてはいない。
講座に来てくれて接触回数が多い人と、オンラインだけの人の密度の違い。
接触回数が多いと良い。
会員さん同士の交流をどう作るか。どう運営に参加してもらうかを考えている。

時間も限られているので、続いて、参加者からの質問タイムに。
折角なので、岩嵜も質問させていただきました。

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◯参加者A
代表だけでなく、メンバーそれぞれが自走する仕組みをどう作っている?

◯保崎
弱音を吐く。助けてもらう。

◯武者
ツイッターでハッシュタグしてる人同士で勝手に動いている。
ただ、久々の投稿をした人に対しては引用RTしたりして承認欲求を刺激するようにはしている。

◯モリ
ミッション、ビジョンを共有してる会社のメンバーで運営しており、基本的には仕事なので回っている。

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◯岩嵜
どう考えても、そのコミュニティに合わない人への対応についてはどうしてる?

◯保崎
場を乱す人がいたら、話している最中でも、話を折って次に振って、その人には話を振らず阻害していく。
冷たくあしらいスルーするように。

◯武者
Twitterで相互フォローにならない。認めない。
プロフ、投稿見て、合うかどうかを判断している。
敢えて距離を置く。

◯モリ
事前の申込フォームなどで参加ハードルを上げ、グループのルールの共有するようにしている。
ブレストで否定しちゃダメとか。
合わない人は抜けていくと思う。
運営してるメディアのイベントで、場を乱す人が出てきたら、塩対応や丁寧にケアしないようにするかもしれない。

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◯参加者B
コミュニティをやっていて理想的な状態は?

◯保崎
自分が声を出さずに盛り上がって、勝手に会が開催される状態。

◯武者
僕が居なくてもグミパが行われれば。
非公式グミパは増えてる。

◯モリ
自分は、マネージャーのつもりではなくオーガナイザー。
コミュニティマネジメントできる人をスタッフィングしていきたい。
自走できるのが理想。
ステップを設けて、進んでいけば。

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ということで、クロストークも修了しました。

この後は、懇親会…!ということで、スナック菓子とドリンクが用意されていたのですが、トークが盛り上がり、残念ながら残り時間はわずか。
それでも乾杯→集合写真撮影→フリートークと会場は大盛り上がりでした。

時間になっても、なかなか帰らず、運営の方の声掛けで、名残惜しそうに会場を後にしていきました。

個人的には、イベントに参加したらには、何らかの行動に生かさないと意味がないと思っているので、今後、自分自身がTTP(徹底的にパクる by 保崎さん)したいことをまとめました。


ということで、長々と書いてしまいましたが、非常に実のあるイベントでした。

運営の皆さん、イベントレポート執筆という貴重な機会をありがとうございました!