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ファーストペンギン

先日、私が所属している施設が主催しているカンファレンスが開催されました。
今回で第12回となりました。

私自身、医療者でもなんでもない人間ですが、第1回目からこのイベントの企画・運営に関わらせていただきました。12回目ともなると感慨深いものがあります。

今回は妊孕性温存の先進国として知られるDenmarkからクリステンセン先生をお招きして、開催しました。

一般の方々には意味不明かもしれませんが、このカンファレンスにはこうした海外ゲストがこれまで何人も来ていて、正直、驚き通り越して感動というレベルです。

卵巣凍結の実施が最も多いFertiPROTEKTのMontag先生、Wolff先生、卵巣凍結後に体外受精での出生報告を世界で初めて実施したMeirow先生、卵巣凍結を知っている医療者なら誰もが知っている世界初の卵巣凍結後の挙児報告をしたDonnez先生、Dolman先生。
国内でも多くの著名な方々をこれまで12回にわたってお呼びして、開催しています。

しかも参加費無料、ハイブリッド開催、です。
普通に考えて、大盤振る舞いが過ぎるなと思うのです。

私は、広告等の仕事も多くしているため、どうしても投資対効果がどうかなという思考がつよくあります。ときに反対をしたこともあります。

それでも、このスタンスを貫き、今回も開催しました。
会場は概ね満員となり、オンライン参加者も100名ほどいらっしゃいました。

最先端の話はもちろんですが、今の日本の卵巣凍結の現在地と課題を確認しながら議論しあうという素晴らしい場となったものと思います。

最後のセッションで、座長をお務めいただいた山王病院の名誉病院長の堤治先生から、
「京野先生はね、ファーストペンギンなんです。
誰もが批判を恐れたり、リスクを感じて足がすくんでしまうところを、躊躇なく、志に従って行動している。周りには突飛な行動に見えるかもしれないけれど、気がつけばこれだけ多くの活動をして、これだけ多くの人を巻き込んでいる。これは大変素晴らしいことなんです」

というお言葉をいただきました。

自画自賛のようで恐縮ではありますが、そういった志に従い、信じて行動してきたことを誇りに感じた瞬間でした。

日本全国、地域格差のない、最高水準の妊孕性温存を実現する。

この理想を実現できるように、これからもサポートができればと思います。

よろしければサポートをお願いします! 主に、不妊治療や若年がん患者の方の妊孕性温存に関する情報収集の書籍代や活動費用に充てさせていただきます。