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ポケモンSV イエッサンフワライド 構築メモ(S2ダブル)

剣盾時代から使用していたイエッサンとフワライドを軸にしたダブルバトルのパーティを、SV環境でもう一度組み直しました。シーズン2のランクバトルでマスターランクに到達したので、構築の考え方と使用ポケモンを備忘録として記載します。

シーズン2のレギュレーション

シーズン1と同様で、パルデア図鑑に登場するポケモンのうち、パラドックスポケモンと厄災ポケモンを除いたポケモンが参加可能です。このレギュレーションでランクバトルがスタートしてから1か月以上が経ち、新しいポケモンやテラスタルのシステムに慣れたことでシーズン1とはまた少し変わった環境になりました。

パーティのコンセプト

イエッサンとフワライドを先発で出し、サイコシードを使うことでフワライドの特性かるわざを発動させ、場を荒らした後に後続で殴り勝つ構築です。この構築自体は剣盾の頃から使っていたのですが、後に続くアタッカーに乏しく、結局イエッサン+ブリムオンでトリルする構築の方が役者が揃っている(コータスやドサイドンなどがいて、そもそもブリムオンも高火力アタッカーになる)こともあり、日の目を見ませんでした。

しかし、SV環境でついにイエッサン+フワライドに追い風が吹きました。それがSVで唯一ワイドフォースを習得するポケモン、グレンアルマです。このポケモンの登場により、イエッサンでサイコフィールド、フワライドで追い風を展開し、後続で殴り勝つ動きが現実的になりました。また、今回の構築ではトリルスイッチを偽装しており、この一連の動きをより通しやすくしています。ランクマッチで微調整を繰り返しながら実戦で通用する構築になり、マスターランクに到達しました。以下で使用ポケモンと現在の型を紹介します。

使用ポケモン

フワライド
 性格:いじっぱり
 特性:かるわざ
 テラスタイプ:ゴースト
 持ち物:サイコシード
 努力値配分:B220 A252 S40
 技構成:アクロバット 追い風 鬼火 道連れ

フワライドが好きかと言われるとそうでもないんですけど、この型がめちゃくちゃ好きです。この型を思いついたのはBWの頃でしたが、当時はジュエルが使えたため、ジュエルアクロバットからかるわざを発動でき、非常に使い勝手が良かったものです。しかし、ジュエルは廃止されてしまい、かるわざはかなり限定的な状況でしか使えなくなりました。フワライドは現在も小さくなるバトンというしょうもない型でたまに見かけますが、いまだにこの古の型に固執してる人間もなかなかいないかもしれません。とはいえ、かるわざさえ発動すれば実質素早さは追い風なしでも環境最速クラスになります。あとは上から補助技を押し付けつつ、状況次第でそれなりに火力が出るアクロバットで殴れるという、非常にテクニカルでめちゃくちゃ面白いポケモンになります。追い風とアクロバット以外の技構成ですが、鬼火は炎テラスする前のコノヨザルや合体ヘイラッシャに使います。道連れは全体技を読んで使うとサーフゴーやいわなだれ持ちと相打ちできるため採用しています。努力値振りはまず火力が足りてないのでAに極振りです。次に、Sは実数値107になるようにしていて、これはかるわざ発動で実質214(最速ドラパルト抜き)の調整にしてます。Dはサイコシードで上がるため、残りはBに降りました。追い風下だと実質素早さは428となり、相手が例え追い風下の高速アタッカーだとしても先手を取ることができます。元々のタイプが猫騙し、しんそく、地震などを無効にできる優秀なタイプなので、テラスタルは基本しません。

イエッサン♀
 性格:ひかえめ
 特性:サイコメイカー
 テラスタイプ:エスパー
 持ち物:達人の帯
 努力値:H252 C244 S12
 技構成:サイコキネシス マジカルシャイン シャドーボール このゆびとまれ

初手でフワライドの横に並ぶイエッサンはアタッカーにしています。シーズン開始当初はよくいるHBずぶといイエッサンで運用していましたが、こっちの型に変えてから一気に勝てるようになりました。というのも、耐久振りイエッサンだと横のフワライドと合わせても火力不足になり、相手に好きなように動かれやすかったためです。努力値はほぼHC振りですが、Sに若干振り、素早さの実数値がフワライドと同じ107になるようにしています。つまり、かるわざフワライドのS=追い風イエッサンのSとなり、1ターン目にフワライドが追い風を決めた場合、確実にイエッサンが次に行動できます。この絶妙な素早さコントロールを最大限に生かすため、火力を上げて殴りまくるイエッサンになりました。同じ動きならイエッサン♂の方が強いんですが、やはりダブルの最強技このゆびとまれを覚えるので♀を選びました。このゆびはフワライドと組んでいる時はあまり使いませんが、イエッサングレンアルマの並びになった時に非常に重宝します。技構成はメインウェポンのサイコキネシスと悪にささるマジカルシャインは確定です。ここまで火力に降るとマジカルシャインでマスカーニャやカイリュー、サザンドラに上から手痛い削りを入れることができます。当初採用していた手助けはマジで使わないことがわかったので削り、対サーフゴー用にシャドボを選択しました。サーフゴーが耐久に厚めに振ってる場合乱数2発(50%くらい)になりますが、2割でDが下がることも考慮すると十分な確率になります。持ち物は帯とタスキの選択になります。この持ち物選択はかなり悩ましいところで、帯に短しタスキに長しみたいなアイテムがないかなと思ったものです。テラスタルしないのでテラスタイプはなんでもいいです。

グレンアルマ
 性格:ひかえめ
 特性:もらいび
 テラスタイプ:草
 持ち物:いのちのたま
 努力値:H158 C252 S100
 技構成:ワイドフォース 熱風 エナジーボール まもる

いわゆるイエッサン+グレンアルマで定番の草テラスグレンアルマです。追い風運用なのでSの実数値は108になるようにSに振り、最速ドラパルト抜きを抜けるようにしています(107にしなかったのはなんとなくです)。後は火力に極振りして残りはHとしています。フワライド、イエッサン、グレンアルマの並びに悪技の通りがめちゃくちゃいいので、こいつにテラスタルを切る場合が1番多いです。

バンギラス
 性格:いじっぱり
 特性:すなおこし
 テラスタイプ:飛行
 持ち物:弱点保険
 努力値:H252 A252 S6
 技構成:いわなだれ かみくだく 冷凍パンチ まもる

グレンアルマの技範囲だとどうにもならない相手のためにも、アタッカーがもう1体必要です。物理アタッカー、悪技に強い、天候パに強いなどの条件を挙げていった結果バンギラスに決まりました。追い風下で上から岩雪崩を押し付けるもう1人のエースです。技構成はけたぐりがめちゃくちゃ欲しいところですが、カイリューが重すぎるので冷凍パンチを選択。ただカイリューは案外ノーマルテラスしてくるのでけたぐりでも良かったかもしれません。2倍弱点程度ならまず耐えるので、弱保を持たせています。テラスタルは地面と格闘に強い飛行を選択。

ドドゲザン
 性格:いじっぱり
 特性:まけんき
 テラスタイプ:鋼
 持ち物:オボン
 努力値:H252 A252 S6
 技構成:ドゲザン ふいうち アイアンヘッド まもる

ここまでドラゴンやフェアリーの一貫がヤバいので鋼タイプを採用したいです。グレンアルマと並ぶことを想定して物理火力も欲しかったのでドドゲザンにしました。バンギラスと4倍弱点が被りますが、テラスタル環境で弱点が被るのはそこまで気にしなくてもいいような気がしています。技構成はドゲザンとアイアンヘッドは確定です。残りはサイコフィールドと相性が悪いですが終盤で活きてくるふいうち、ワイドフォースの通らない悪に強いかわらわり、安定のまもるから選ぶことになります。全てのパターンを試しましたが、どのパターンでも採用しなかった技のせいで負ける試合があったので選択が非常に難しかったです。これはいまだに正解がわかりませんし、正直環境次第だと思います。テラスタイプは鋼で使っていましたが、これはタイプを変えるのをサボっただけです。フェアリーとか水とかの方が良さそうですよね?

モロバレル
 性格:ずぶとい
 特性:さいせいりょく
 テラスタイプ:炎
 持ち物:くろいヘドロ
 努力値:H252 B252
 技構成:ギガドレイン きのこのほうし 怒りの粉 クリアスモッグ

ここまででトリパが重めなので安直にモロバレルを採用しました。イエッサンやフワライドを選出しない時のサポート枠でもあります。クリアスモッグはヘイラッシャ対策で採用しましたが、そもそもヘイラッシャシャリタツ入りに対してモロバレルを選出しないことの方が多かったので他の技でも全然いいと思います。テラレイド個体なのでテラスタイプは成り行きで炎ですが、正直なんでもいいです。

選出と立ち回り

相手にS操作技がないor追い風をしそうな場合
先発はイエッサン+フワライドです。後続はグレンアルマがほぼ確定で、あとはバンギラスとドドゲザンで刺さってそうな方を選びます。これが基本の形です。

相手がトリルしそうな場合
パターンは2つあり、グレンアルマの刺さり具合で判断します。1つ目は先発がバンギラス+モロバレル、後続はフワライド以外で適当に選びます。2つ目は先発がイエッサン+グレンアルマ、後続はモロバレルとバンギラスorドドゲザンです。どちらの場合も基本的に交代やまもるを繰り返してトリルの5ターン凌ぐ立ち回りを意識します。

相手にイエッサンがいる場合
イエッサンを出さずにフワライドを出してもいいです。

意識した方がいい相手

基本的にワイドフォースが通りにくいポケモンは出てくると思った方がいいです。具体的にはマスカーニャ、サザンドラ、バンギラス、ドドゲザンあたりです。特に熱風も通らないサザンドラ、バンギラスはイエッサンやフワライドでちょっかいをかけておくことがかなり重要です。サザンドラはマジカルシャイン+アクロバットで落とせます。炎テラスやら鋼テラスの場合はグレンアルマでも対処可能です。バンギラスはマジカルシャインで削っておくと草テラスエナジーボールで落とせます。

あと、環境で流行っているアイススピナー持ちのカイリューがめちゃくちゃ重いです。カイリューの単体性能も高いのでうまく鬼火を入れてテラスタルを読みつつ殴り倒すしかありません。体感ですが、初手で出てくることが多かったので、初手フワライド+バンギラスでイエッサンを温存してもいいかもしれません。

マスターランクでもしばらく対戦を回しましたが、マスターレベルになると、初手からめちゃくちゃ考えて行動しないとあっさり負けます。特にフワライドの技選択がかなり重要です。追い風やサイコフィールドがないと力負けするケースが多いので、勝負が長引きそうだと予想できる場合はキョジオーンのようなワイドガード持ちは急いで倒すようにしましょう。


今回このパーティでマスターランクに到達したことで、一旦フワライドには満足しています。次のシーズンではパラドックスポケモンが解禁されるとのことなので、また新しいパーティを考えていきたいです。

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