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ポケモンSV 追い風サンダー軸 構築メモ(S12 ダブル)

ランクバトルのシーズン12(レギュレーションE)で使用した追い風サンダーを軸とした構築を記録します。

構築の経緯

私がダブルバトルに取り組むようになったのはBWの時期、つまり第5世代の環境でした。その時に組んだパーティのうち、最も完成度と勝率が高かったパーティが追い風サンダーを軸としたパーティです。いいイメージがあるこのパーティをもう一度使ってみたいと思ったのと、追い風サンダー軸はこの環境でも十分戦えるんじゃないかと考え、もう一度組んでみることに決めました。

ひとまず、その時使っていたサンダーやその取り巻きを思い出すために当時のメモを探したところ、奇跡的に前のスマホに残っていました。構築を記録する習慣が身についていた高校生の自分に感謝したいです。メモによると並びは以下のとおりです。クレセリアは絶対いたと思っていたのにいないあたり、人間の記憶力がいかに曖昧か思い知らされます。

サンダー
カポエラー
メタグロス
サザンドラ
トリトドン
バンギラス

サンダー+カポエラーを軸に追い風を展開して後続で殴り勝つのを基本的な戦術としています。バンギラスにスカーフを持たせているのがオシャレポイントで、天候パ全盛期のBW時代において天候の奪い合いに勝ちつつ、上から岩雪崩や冷凍パンチで圧力をかけていく重要な役どころを担っています。

とはいえこのままのパーティでは使えないポケモンもいますし、そのまま今の環境で通用するとも思えないので、追い風サンダーを軸とすることだけを残して、他は1から考えてみましょう。パーティを再構築するにあたって、まずはカポエラーと同様の仕事ができるポケモンを探します。カポエラーはダブルで非常に優秀な性能を発揮できるポケモンで、BWの頃はかなり使われていました。カポエラーの持つ要素を箇条書きすると以下の通りです。

  • 特性いかく

  • サンダーの追い風展開をサポートするねこだましが使える

  • ワイドガードで味方のサンダーのほうでんを防ぐ

  • てだすけが使える

  • BWでサンダーの天敵だったバンギラスに対応するための格闘火力(ジュエル込み)

これを全て持ったポケモンは現時点ではSVにはいませんが、サンダーの天敵であるバンギラスも今の環境ではあまり見かけないことを踏まえると、この中のすべての要素を持つ必要はないと感じます。そこで、ひとまずこの中から追い風の展開をサポートするねこだましを持つことと、サンダーのほうでんを防ぐ手段があることを優先して探しました。結果的に、私がダブルで最も信頼するポケモンであるテツノカイナを採用してみることにしました。いかくは使えませんがそれを補う耐久力と格闘打点があり、チョッキを持たせるとサンダーのほうでんをほとんど無視しながら行動することができます。残りのポケモンは今の環境やサンダー、カイナとの相性を考慮しつつ色々試しながら決定していきました。以下の個別解説で採用理由も含めて紹介します。

使用ポケモン

サンダー

性格: おくびょう
努力値: H180 C108 D30 S192

パーティの軸となるポケモンでほぼ全ての試合で選出しています。BW当時は性格をひかえめにしていましたが、Sは最速のウーラオスを抜いておきたかったので臆病にしてここまで振っています。初手で追い風を使ってあとは放電を連打する動きを理想とします。持ち物は場持ちのいいオボンを採用。テラスタルはイーユイやコータスの炎高火力が厳しかったので水にしています。水テラスは相手の氷技を受けるときにも使いました。

テツノカイナ

性格: いじっぱり
努力値: A252 B4 D252

またしてもカイナを使ってしまいました。カイナの性能が好きすぎて、ランクバトルで使えるようになってから、結果的にダブルをやった全てのシーズンで使用しています。基本的にサンダーと合わせて先発で出してねこだましでサポートします。技構成以外は普通のADチョッキカイナですが、電気技を切って代わりに冷凍パンチを入れています。サンダーがかなりランドロスを呼ぶので、それに対する打点です。ランドロスはカイナに対して無警戒な場合が多いのでかなり打つ機会はありました。逆に電気技を打ちたい場面はほとんどなかったので、サンダーと組ませる場合はこの技構成で正解だと思います。テラスタルは地面半減でほうでんも半減できる草を選択。

ランドロス

性格: いじっぱり
努力値: H252 D252 S4

いかく持ちでほうでんが効かないポケモンということでサンダーのお供候補に挙がったポケモンです。お供の座はねこだましが使えるカイナに譲りましたが、流石に相性がいいので採用しました。状況によっては先発で出すこともあります。テツノカイナに飛んでくる地面技を無効にできる点も優れています。受けだすことを前提に考えているので、耐久にガッツリ振ってゴツメを持たせました。反面、火力は出ませんが、放電やマジカルシャインなどの全体技で削って攻めていくパーティなので許容範囲です。テラスタルはサンダーと同様の理由で水にしていますがフリーズドライだけはどうしようもないです。

ハバタクカミ

性格: ひかえめ
努力値: H100 B140 C68 D4 S196

この枠は最初はサンダーやカイナをサポートできるヤバソチャをしばらく使っていましたが、元々の構築が、追い風展開で全体技を絡めて攻めていく攻撃的な構築なので、上から全体技を押し付けられるより攻撃的なポケモンを求めて、同じゴーストタイプのカミにしました。努力値はSを最速トルネロス抜きまで振って、Cの実数値がSと同じになるまで振り、ブーストエナジーがとくこうで発動するようにしています。あまりをHBに適当に振っています。攻撃技はマジカルシャイン、ムーンフォース、シャドーボールで完結しているので、最後の枠には無難にまもるをいれています。基本的には後発で選出し、追い風下で殴るエースポジションです。このポケモンを採用してから一気に勝ちやすくなったので、やはり高速高火力がこのパーティにあっているのだと再認識しました。

ウインディ

性格: いじっぱり
努力値: H252 A252 S4

サンダーのほうでんを半減してくるモロバレルなどの草タイプや、ここまでの並びで一貫している炎オーガポンに対する対策として採用しました。これらの相手に十分な打点を持つために、A特化にして珠を持たせています。いかく2体はサンダーやカイナの寿命を延ばす一方で、まけんきドドゲザンがきつくなるので、ふいうちをスカせる鬼火を持たせています。

ドドゲザン

性格: いじっぱり
努力値: H252 A252 S4

最後の枠には現時点ではドドゲザンを採用していますが、ここはまだ確定ではないと思っています。当初はランドロスやウインディに一貫する水対策であり、元々のパーティにも採用していたトリトドンを使っていましたが、フリーズドライが一貫し、ランドロスの交代先としては使いにくいところがありました。そこで数値受けとしてクレセリアを採用しましたが、追い風下ではクレセリアで粘るよりも、上からどんどん殴っていく方が勝率が高くなり、選出率がどんどん下がっていきました。最終的に実質5体でマスターランクに到達し、ある程度勝ててしまったためクレセリアは切ることにしました。まけんきドドゲザンの採用理由としては、相手に使われてかなり嫌だったことと、鋼タイプで悪技、先制技を持っていることがパーティバランス的に優れていると感じたからです。型は考察不足ですが、考察するほど選出する機会もありませんでした(たまに選出したら活躍します)。

選出と立ち回り

基本選出
先発: サンダー+テツノカイナ 後発::ハバタクカミ+いかく

8割くらいこれです。こちらのやりたいことを通す動き(ねこだまし+追い風)をします。ただし、相手の先発にカミかコータスがいた場合は対応する動きになります。カミの場合はノータイムでヘビーボンバーを選択します。コータスの場合はトリル展開があり得る場合は追い風は使わず、ふんかを水テラスで受けます。

ランド先発
先発: サンダー+ランドロス 後発::テツノカイナ+ささってるやつ

2割くらいこれです。相手にトリル展開があまりなさそうかつこちらの素早さが相手よりも全体的に勝っている場合に選択し、初手から放電+地震で攻めていきます。この選出をする時点で構築単位で有利な場合が多いのでパワー勝ちしやすいです。ねこだましが通らないイエアルマ系にもこれでいきます。

サンダー非先発
先発: ハバタクカミ+テツノカイナ 後発::いかく+ささってるやつ

どうしてもサンダーが使えないときのパターンとして、カミ+カイナでねこだまし+攻撃技のような展開をしていました。

どうしてもサンダーに頼りすぎてしまうので、サンダーが通らないor通りにくい場合の選出は考察の余地があると思います。今後の課題です。

追い風サンダーのこれまでとこれから

今回使用した構築は、6体目や選出パターンに考察の余地が残りますが、この6体になってからはいい勝率をキープし、一時は3桁順位まで上がりました。しかし、そのタイミングで風邪をひいてしまい、モチベーションが途切れてしまいました。このまま続けていたらもう少し深みが出ていたのかなとも思いましたが、このレギュレーションも12月で終わりなので、ひとまずは次に目を向けていきたいと思っています。

次のレギュレーションではDLC後編のポケモンが使用可能になります。特にカポエラーが解禁されるとのことで、オリジナルの構築に寄せた運用ができそうです。カポエラーは今作でも通用するのでしょうか、それとも結局カイナが最強なのか、そのあたりも含めて、今後も追い風サンダー軸を使っていきたいです。

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