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ポケモンSV ボルトブリジュラス 構築メモ(S15 ダブル)

レギュレーションFで新たに使えるようになった「ブリジュラス」を軸にした構築を組みました。

構築の経緯

ジュラルドン解禁

剣盾で1番好きなポケモンだったジュラルドンが進化した姿が発表された時から、ブリジュラスで構築を組むことを決めていました。解禁されたブリジュラスを見ると、シングルでも使えそうですが、ダブル適性の方が高いように思えたのでダブルで組みました。

このポケモンですが、結構色々な使い方ができます。まず思いつくのが専用技エレクトロビームを生かした雨パ型。次に特性じきゅうりょくからふくろだたきを受けてボディプレスで戦う耐久型。また、がんじょうやすじがねいりなどの他の特性も優秀で単純にCSに振ってりゅうせいぐんを押し付けたり、ジュラルドンのように補助技を使わせたりすることもできます。いろんな型のジュラルドンを試した結果、戦い方の幅が広く対応力がある雨ブリジュラスを使うことに決めました。

天候役は誰が相応しいか

次に、雨を降らせる役割を誰に持たせるかを考えます。ぱっと思いつくのはペリッパーとニョロトノです。ただ、ポケモンホームの採用率から見てもわかるとおり、ペリッパーが圧倒的で、実際に私もいろんなブリジュラスを試している時はペリッパーを使用していました。ペリッパーはエレクトロビームを半減する草タイプに対して暴風が刺さる点や、ブリジュラスをサポートする追い風を使える点で優れていて、ペリジュラスという言葉もあるように定番の組み合わせと言えます。

というわけで、まずはペリジュラスを組みました。ペリジュラスを先発固定して、それなりに簡単にマスターに到達しました。PJCSの第1回予選もペリジュラスで参加し、10戦しかできなかったもののそれなりに手応えがありましたが、その後マスターボール級で対戦を重ねるうちに、弱点が気になってきました。

まずパーティコンセプト的な弱点ですが、技で天候を始動するポケモンがきついです。具体的にいうと、最も厳しかったのはトルネロスの日本晴れでした。日本晴れを使われてしまうとトルネロスにエレクトロビームが打ちづらくなる上に活性ハバカミにごり押されてしまい、ブリジュラスの展開が難しくなります。トルネロスの日本晴れは採用率自体は3割程度なので、警戒し過ぎてこっちが勝手に深読みしてしまう危険性もあり、トルネロス対面の動かし方がかなり難しかったです。

ポケモン的な弱点でいうと、PJCS第1回予選で急速に評価されたタケルライコに対してペリッパーが本当に無力です。ブリジュラスもタケルライコに勝てるかどうかは状況によるので、タケルライコの数が増えるに従ってペリジュラスが選びにくい環境になっていきました。

もちろん残りの4匹でこれらに対処するということもできるはずですが、ブリジュラスを強く使って勝つのが私の今回のコンセプトなので、残念ですがここでペリッパーとの別れを決意しました。

ペリッパーとの別れ

ニョロトノを使っても状況が改善するとは思えなかったので、あまごいを使えるポケモンでトルネロス、タケルライコに対して仕事ができるポケモンを探しました。結果としてたどり着いたのが化身ボルトロスです。トルネロスに対してタイプで強く、タケルライコやハバカミに対してかいでんぱを使えるので、ブリジュラスの展開をサポートできます。こわいかおでペリッパーの追い風に近い動きもできます。草タイプに対する打点が薄くなるのが短所で、特にモロバレルは重いですが、環境で支配的な草タイプの水オーガポンには電気は通ります。

というわけで、ここまで長々と構築経緯を書きましたが、以降でボルトジュラスの現在地点を紹介します。

使用ポケモン

性格: しんちょう
努力値: H252 D204 S44

雨ブリジュラスではよくあるチョッキ型ですが、かなり耐久方面に厚くしました。努力値はSをこわいかお後準速スカーフウーラオス抜きまで振って、後はHDです。場に残れば残るほど強くなれるポケモンなので、そこを強く意識しての耐久振りです。結構信じられないくらいなんでも耐えます。りゅうのはどうとりゅうせいぐんは選択ですが、ここまで耐久に回しているとりゅうのはどうでは火力が出にくいのでりゅうせいぐんです。りゅうせいぐんで火力が下がってもエレクトロビームで回収できますし、そもそも持久力でボディプレスが勝手に強くなってくれるので火力にはそこまで困らなかったです。テラスタルは格闘に強い(というかウーラオスに強い)フェアリー。

性格: ずぶとい
努力値: H252 B176 S80

ブリジュラスと共に並べる雨役としてのボルトロスです。採用理由や技の説明はほぼ構築経緯のところで説明しているので省略します。Sの配分はあんまりはっきりと根拠は覚えてないんですけど、これくらい振ったら遅めのトルネロスは大抵抜けるなと思って決めました。トルネロスに先制で挑発されるとやや面倒くさいのでHS振りとかにしてみてもいいかもしれません。残りはHBに振っていますが、パオジアンのアイススピナーみたいな技はさすがに耐えないのでタスキを持たせています。テラスタルは本当は氷や岩意識で鋼とかにしといた方がいいと思いますが、こいつにテラスタル切るくらいなら雑にブリジュラスやハバカミに切った方が強いと思っているのでサボってます。

性格: いじっぱり
努力値: H4 A252 S252

絶対に強いことはわかりきっていたので、結構何も考えずに採用しました。努力値配分とかもあまり深く考えてません。ボルトロスともに先発で出すか、ボルトジュラスの展開から後発で出して、守る無視のスカーフ雨水流で上から処理するかの役割です。雨で水流が十分強化されると思ったのでブーストカミ受けの毒テラス。

性格: おくびょう
努力値: H20 B44 C184 S252

ウーラオス同様に後発からのスイープ役として採用しない意味がありませんでした。ブーストエナジー型じゃないカミに対してSで負けるのは避けたかったので最速にしています。耐久は252パオジアンふいうちを耐えるようにHBを振って、残りをCに振っています。マジカルシャイン、ムーンフォース、シャドーボールは確定でいいとして、エレクトロビームやかみなりあらしを半減してくる炎オーガポンに対する打点としてパワージェムを採用。

性格: いじっぱり
努力値: H252 A252 S4

Sがそこまで速くないブリジュラスを軸に据えている都合、相手を上から安全に処理できる先制技持ちは必然だと考えていて、その中で無効にされず、タイプ的にもバランスが取れるゴリランダーを採用しました。先発で展開する役回りではないので猫騙しを切って、代わりにタケルライコに対する打点として10万馬力を採用しました。

性格: ずぶとい
努力値: H252 B252 D4

主にトリックルーム対策と、寿司対策として採用しています。ゴリランダーと草が被りますが、飛行技持ちのトルネロスにはボルトロスやブリジュラスが強い点、炎技は雨が抑えてくれる点からそこまで気にはなりません。寿司対策なのでクリアスモッグを採用、かふんだんごは消耗したブリジュラスに打てるとトリル下の撃ち合いで強く出れると感じたため採用しています。テラスタルはフェアリー耐性を維持したまま弱点を変えられる炎。

選出と立ち回り

選出パターン

ほぼ全ての試合でブリジュラスとボルトロスは選出します。先発は基本的に2パターンです。

パターン1
ブリジュラス+ボルトロス
基本選出です。ボルトロスはあまごいを優先しつつ、ブリジュラスが生き残れるようにサポートします。

パターン2
ウーラオス+ボルトロス
相手にランドロスがいる場合はこちらを選ぶことが多いです。対面不利なら蜻蛉返りからスタートします。

後発はハバカミ+ウーラオスかゴリランダーの刺さってる方を選ぶ場合がほとんどでした。ボルトロスを出さないと雨展開も素早さ操作もなくなる上、雨パミラーにはボルトロスが刺さるのでボルトロスを出さない選出はほぼないです。

モロバレルを選出する場合
相手が明らかにトリルを軸にしている場合に主に後発で選出します。ガチキリン、ガチクレセ、サマヨールあたりです。コータス系のトリパは雨乞いで解決する場合も多いので明らかなトリルでもない限り選出しません。また、寿司に対しても後発で選出します。

改善点

エレクトロビームとかみなりあらしを振る機会が多い都合、それらを受けられるタイプのポケモンの処理は意識しておく必要があります。環境にいる地面タイプはウーラオスが対処できますし、ランドロス以外はボディプレスの通りが良いのでまだ大丈夫ですが、電気技を半減してくる草タイプの処理が重めでした。特にモロバレルがきつくて、雨役としてペリッパーやトルネロスではなくボルトロスを選んだ欠点だと思います。

また、私がこれまで構築した(好んで使っていた)パーティはイエアルマやノオーツツミ、放電サンダーなど、全体技を軸とした構築だったため、今回のように展開にある程度時間をかける天候系構築の私自身のプレイング経験が不足しているというのも感じました。これは数をこなして練度を高めていくしかないです。

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