途中中だるみしながらも、地道にワンピースを見続けています。
『ワノ国編』に突入して、俄然面白くなってきました。

『ワンピース』のワノ国編では侍達（赤鞘九人男）と同盟を結んだルフィ達が、四皇の一人である"百獣のカイドウ"とワノ国の将軍である"黒炭オロチ"によって支配され、鎖国状態が続いているワノ国の開国を目指し、ルフィたちはその助っ人としてカイドウを倒しに行くストーリー。

赤鞘九人男とは、光月おでんという将軍の家来で強い絆で結ばれていた。
おでんは白ひげの弟分で、海賊王のゴール・D・ロジャーと航海をしてグランドラインの最終地点である「ラフテル」に到達している。
強さも半端なかったが、オロチとカイドウの罠にはまり釜ゆでの刑に処せらる。
おでんのワノ国の開国という遺志と、おでんの敵討ちを誓う赤鞘九人男。
その助っ人にルフィ一味と、最悪の世代の海賊であるユースタス・キャプテン・キッド、同じくトラファルガー・ローが加わる。

ワノ国編は日本の任侠とか敵討ちとか、時代劇をモチーフにしたところが随所にあって、さながら黒澤明監督作品の『7人の侍』や赤穂浪士、石川五右衛門や鼠小僧など、日本人なら誰もが一度は見知ったエピソードを盛り込んでいる。

私がちょっと痺れたのが、海峡のジンベェが登場した場面。
カイドウたちが年に一度の火祭りを鬼が島で繰り広げる最中、討ち入りを決行するのだが、ぎりぎりで出発に間に合うジンベェ。
ジンベエが麦わらの一味に操舵手として正式加入する歴史的瞬間で、口上を述べる名シーンだ。

「お控えなすって！」
手前生国と発しますは海底の国リュウグウ王国「魚人街」
方々のお兄いさんとお姐えさん方に厄介をかけながら
この度”麦わら”の親分さんに盃を頂く
駆け出し者にござんす！
人呼んで“海峡のジンベエ”！
以後面体お見知りおきの上、よろしくお頼み申します！


まだ討ち入り前のところまでしか観ていないし、ここから長い戦いが繰り広げられるんだろうけど、もうこの口上を観れただけで満足だったりする。
どうせ最終的にはオロチとカイドウと、カイドウと同盟を組んだビッグマムも倒して、ワノ国の開国という光月おでんの遺志を遂げるのだろうから。

ところで、
週刊ジャンプの最新号まで読み続けている長男が、かなり遅れてワノ国編で盛り上がっている私を見て、「ふんっ」と鼻で笑うところが気に障る。
「ジョイボーイって誰だ？」と、私の独り言を聞いて「まだわかってないよ」と上から目線で指摘をしてくる。
まぁいい。
そのうち追いつくだろうし、記憶は私の方が新しいのだから、いつか長男の記憶違いを指摘できる日がやって来るだろうから！