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自分に諦めないことで見えてくること

かなり久しぶりのnote。
最近は本職であるフローレンスの仕事に、他のNPOの手伝いに大規模フェスにコミュニティ運営・支援と、色々やってる中で自分のnoteを書く時間もなかったなぁ。

色々やっている中で、沢山の人と出会ったり、繋がったり、関わったりする。そこで言われること、相談されること。

「NPOで働いてるって意識高いね」
「自分もNPOで働きたいけど、自分には無理だな」
「NPOで働いてるって自分たちとは違う世界の人だね」

「何かしたいけど、何をしていいか分からない」
「自分に出来ることは何もない」
「一歩踏み出したいけど、不安や心配があって踏み出せない」
「自分には価値がない」
「同じ毎日でつまらない」
「変わりたいけど、変われない」
「上手くいかなかったらどうしよう」

本当に色々な声を、思いを聞く。

でも、一つだけ言えることは、価値のない人なんていないし、誰でも変わることは出来る。

だって、自分が変わることができたんだからね。

いま自分はフローレンスという日本の中でも最大規模のNPOで、広報・社内コミュニケーション・外部連携など、本当に素敵な人たちに囲まれて、本当にやりたいことができている。

それに心の底から大切と想える人がいて、本当に最高の仲間たちとやりたいことができている。

でも、子どもの頃の自分からは想像もできなかったし、まさか自分が今こうして毎日が楽しいと自信を持って言えるようになるとは、自信を持って人生を生きていれるとは思っていなかった。

だってあの頃の自分は底辺を生きていたし、夢も希望も何もなかったし、周りの人のことなんて考えてもいなかったし、ただ毎日を何となく生きていた。


小学校・中学校の9年間。自分はほぼまともに学校に通っていなかった。

小学校のときは家庭環境が良くなくて学校に通えなかった。

中学校では学校がひどいくらいに荒れていて、自分も荒れていて、周りの大人からは「なんで生きてるの?」「生きてる価値がない」「頼むから死んでくれないか」と普通に言われていた。

ひどい言葉だけど、自分もそれほどひどいことをしていたんだよね。
平気で周りの人を傷つけていたし、悲しませていたしね。

そんなだったから、高校に行くことすら考えていなかったし、行けるとも思っていなかった。とりあえず仲間と楽しめればいいやとしか思っていなかった。

夢もないし、特にしたいこともないし。
そんな風にして、自分の人生は過ぎていくんだと思っていた。

そんな時に。ある出来事があって。

「自分はこのままじゃダメだ。」
「思いを持っているのに、やりたいことがあるのに、それが二度と出来ない人がいる」
「生きているんだから、ちゃんと生きよう」
こんなどうしようもない自分のことを本気で信じてくれてる人がいて、戻る場所を、機会を作ってくれていた。

中学3年の12月。
9年間まともに勉強もしていなかったのに、高校に行こうと決めて、今までつるんでいた仲間との関係を絶って、勉強を始めた。必死に勉強をした。

一般受験には当然のように落ちた。

その報告を担任の先生にしに行ったら、目の前で泣かれて。
「おまえなら行けると信じてたのに。」

そして家に帰って、母親に報告したら、同じように泣かれて。

「ああ、自分は本当に最低だな。ずっと自分を信じてくれて人たちに対して、何もできないのか」

それでも何とか併願を使って、高校に行くことが出来た。

それからは毎日を一生懸命生きた。
自分がしたいこと、自分に出来ることを考えた。

中学の時につるんでいた仲間とは別れて。

ひたすらに行動した。

たまたま見た紛争地の子どもたちの様子に衝撃を受けて。
なんでこんなことが起こるんだろう。
もっと知りたいと思った。

それで自分なりに調べて、ピースウィンズ・ジャパンを見つけて、とりあえず話を聞きたいと思い、新潟から一人、東京にあるピースウィンズ・ジャパンのオフィスに話を聞きに行った。

そこから国際協力、とくに子どもに関わることに興味を持って、大学は国際協力をひたすらやっていた。ひたすら紛争国・途上国に行った。

そして、自分がやりたいことを見つけて。

何もなかった自分が。
夢も希望もなかった自分が。
底辺を生きていた自分が。

そんな自分が今こうしてNPOで働いて、やりたいことが出来ている。

それはたぶん自分に諦めなかったから。

しんどいことも沢山あったし、お前には無理だと言われたことも沢山あった。生きてる価値がないと言われてきた。

それでも絶対に諦めなかったし、やらないで後悔するよりはやって後悔しようと思って、常に行動した。

もちろん自分の力だけでは絶対に無理だった。
支えてくれる人、思っている人がいたらここまで来ることが出来た。

3年前にフローレンスに転職するとき。

その時にフローレンスが求めていた人材がWEBディレクター。
対して自分はWEBの実務経験も、スキルも一切なかった。

普通だったら、そこで諦めるんだろうけど、自分は諦めなかった。

ひたすら思いを伝えて、自分に出来ることをやっていきたいと伝えた。

そして今こうしてフローレンスで働いている。

もちろん諦めずにやっても上手くいかないこともあるし、しんどいこともある。

それでも諦めないことで出来ること、見えてくることがある。

あの時、諦めていたら、今こんなに楽しい毎日が送れていなかったと思うし、本当に素敵な人たちとも出会えていなかったと思う。

だからこそ、迷っている人は、一歩踏み出したいけど踏み出せないでいる人は、自分には何もないと思っている人は。

それでも諦めないでほしいし、一歩踏み出してほしい。

必ずそんなあなたを見てくれている人がいるから。


いま自分は人がかわるきっかけを作りたいと本気で思っている。
一歩踏み出すために寄り添いたいと思っている。

その一つが5月11日に大阪で行う「かわるフェス」。

そして、その先に。

人の可能性や選択肢を広げていくためのコミュニティやプラットフォームを作っていきたいと思っている。

一歩踏み出すきっかけ、やりたいことと繋がることが出来る、人と人、人と団体をつなげる。

今はまだ抽象的なものでしかないけれど、それでも本気でやっていきたいと思っている。

あの頃の自分に伝えたいこと。

諦めないことで見えてくることがあるよ。

文章:がんちゃん





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