舞台「幕が上がる」を観てきました





劇場へ向かうまでの個人的な話


千秋楽前日の今日7月16日、
池袋サンシャイン劇場まで、舞台「幕が上がる」を観てきました。



事前予約のチケットは完売していたので当日券の抽選に並ぶことに。

幸い抽選にはならず、座席だけくじを引いて決める形になったのですが、
ここで引いたのが1階席2列目7番。


まさかの下手はけ口の目の前という席を引くことができました。










物語自体は知っていました。
平田オリザさん原作のもと、ももクロちゃんが演じていたことも。


というのも、高校1年の夏休み、
課題図書として「幕が上がる」の小説版を出されたんです。


ただ、実際の舞台を見たわけでもないし、
正直なところ小説版はあまり面白いと感じなかったのだと思います。

(今思い返すと、同時に出た課題図書が重松清の「とんび」という名作だったのも悪かった気がします)




それに加えてこれは自分の恥なんですが、正直ちょっと舐めていたんですね。



母が観劇好きで自分が合唱をしていたこともあり、割といろいろな舞台を観させてもらっていて、
なんとなく「アイドル100%ホームの舞台」にわざわざ行くことをためらっていました。



アホらしいですね。



そういった経緯もあって、興味はあったものの申し込みをするかを悩んでいたらいつの間にか完売していました。





そんな自分がなぜ当日券の列に並んでまで観劇に行ったのかというと、
一つは間違いなく溝口先生役のなだぎ武さんの愛あるツイートが影響してると思います。




溝口先生のアドリブも凄いらしい、みたいな噂もちょくちょく耳にしたり。


そんなこんなで、なんとか病み上がりの体をおして本日観劇して来ました。







感想



観に行って本当に良かったです。


舞台の中の舞台という入れ子の劇。

これがまさに「幕が上がる」の面白いところであり、見せ所であるのだと感じました。


そして、おひさまである自分には更にその裏に

「日向坂46の森本茉莉と山口陽世」

が存在するので、三重の世界です。


これが本当に良かった。




ゆっことさおりが描くメインのストーリー。

溝口先生に振り回されるときに出てくる、森本茉莉と山口陽世。

そして、劇中劇である「銀河鉄道の夜」でゆっこが演じるジョバンニ。

がある訳です。


舞台のクライマックス。

さおりが急遽アレンジしたラストでは誰に感情移入しているのか段々分からなくなってきて、

山口陽世なのか、ゆっこなのか、ジョバンニなのか、


そのマーブル色をした存在と物語、そして演技に涙を流していました。






それにしても、1か月弱でここまでの劇が出来上がるんですね…



ほとんど板の上に居続けたさおりの一挙手一投足やセリフ暗記。

フラれて悲しい気持ちや、中西さんに対する複雑な気持ちを抱えるゆっこの表情や声。



みーぱんがヨルを演じたSPY&FAMILYを観た時にも思ったんですが、

その人が多面体であること見せつけられると、本当に凄い人たちなんだなと思います。






改めて、諦めずに当日券をゲットしに行って本当に良かったです。

心に残る、素晴らしい舞台を観させていただきました。









え、この後天才相関図ってマジ? (2023/07/16 22:43)




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