2023年坂道楽曲ソート
明けましておめでとうございます。おふとんと申します。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
ということで2023年坂道楽曲ソート、年内に間に合いませんでした。
もはや10割自己満足の記事ですが、
もし気になるところが少しでもあればちょろっと目を通してもらえると嬉しいです。
17位 ロッククライミング
平尾帆夏センターの、4つ目の4期生曲。
アルバムに収録されがちな急ごしらえ感は正直否めないのですが、あまりに真っすぐな歌詞と平尾帆夏がとてもマッチしていて、それだけで好きです。
今は具体的な計画を立てられる段階でなく、がむしゃらに頂上を目指してもがくしかないという歌詞が、
「そこに山(エベレスト)があるから」というマロリーの名言と重なって思えます。
16位 僕たちのサヨナラ
まなったんの卒業ソングですね。
意外とロックテイストなミディアムナンバー。
頃安監督の手がけたMVが素敵です。
乃木坂の卒業ソングは表題じゃない限り本人のソロ曲が多い印象がありますが、この曲は全員歌唱。
彼女が支えてきた乃木坂46の大きさが伝わってきます。
ちゃんと乃木坂の声だなって、わかります。
15位 おひとりさま天国
ある意味で大人に寄り添ったぼっち肯定ソング。
これをキラキラしたアイドルが歌うのか?そのセンターは井上和でよいのか?という気持ちは今の乃木坂素人である私にはあるものの、歌詞も曲も芯が通っていて清々しさのある楽曲だなと思います。
サウンド自体はEDMなんですが、きちんとアイドルポップとしてイメージをまとめているのが結構好きなんですよね。乃木坂の楽曲としてこれまでなかったタイプで面白いし、ライブで映えそうだなと思います。
14位 承認欲求
ニューカマーの3期生をフロント両ウィングに据えた、新時代を感じさせるフォーメーションに最初驚きました。
シンセベースを基調としたサウンドとDJプレイを彷彿とさせるライブ感あふれる楽曲も、好みは分かれそうですがアレンジャーのこだわりが出ているなと思います。
SNS上で「いいね」を求める承認欲求を歌っているわけですが、詩を読んでいくともっと陰鬱とした、社会の底の掲示板のようなプラットフォームが舞台になっているように思えます。
13位 コンビナート
増本綺良センターの、初の2期生曲。それだけでアツい。
3rd Year Anniversaryライブで観たオレンジの海に臨むコンビナートは、キラキラと輝いていました。
跳ねるようなベースとギターのカッティングを土台に、高いところで鳴るブラス、間奏で急に顔出してくるピアノとアコギソロが、
雑多な集合体見えて美しいコンビナートという題材にあっていて好きです。
12位 桜月
守屋麗奈センターの5th表題曲。
坂道G通じて、合同オーディション組から初の表題センターは同期にとっては刺激になったのかなと思ったりします。
正直最初のころはあまり好きな曲じゃなかったです。
なんなら『"櫻"月』だったら無条件で嫌いになっていたかもしれない。
アルバム『As you know?』に収録された『条件反射で泣けてくる』に続く櫻坂2曲目のナスカ曲で、
『条件反射』や欅坂時代の楽曲に対して王道によりつつも、ピアノを中心としたメロディアスさはナスカを感じさせます。
卒業お別れソングなわけですが、康が書いてきたこれまでの卒業お別れソングとは一線を画した情景・心情描写に富んだ歌詞だなと思います。
なんならバックグラウンドは『ずっと 春だったらなあ』と同じなんですが、桜のように美しい君の影が、記憶が、春の別れとともに散っていく様が楽曲にあっているなと思います。
絶対、この曲のピアノを聴いて桜の散る音なのだと思ったと、想像してます。
11位 ドローン旋回中
ストーカーソング、ですよね?
どういう指示があったのかはわかりませんが、ちょっと不穏だけど不思議で気を引くMVがこの曲に「読めなさ」を付与していて、面白いです。
おひ天と似たようなこと書いちゃうんですが、楽曲はメロコアを質高くアイドルポップに落とし込んでいて、ピアノのグリッサンドとかウィンドチャイムみたいな細かい味付けがうまくハマっているのが僕の好みです。
ライブでは(ドローンの羽のように?)サビでタオルを回すことになっていて、流れを良い意味でぶち壊せる良い曲だなあと思います。
10位 Never say never
野球好き組(?)による応援歌。
坂道Gでこういうちょっと重めのサウンドを使うと(個人的に)はずれだなと思うことが多いのですが、この曲は爽やかさをキープしていて良いなと思います。
最初、いわゆる「歌うま」メンの曲なんだと思ってたんです。
そのくらいみんなの声質がマッチしていて最初リトグリの曲なのかと思ってしまいました笑
乃木坂をちゃんと追ってたらもっとアツい曲なのかなと思うと、今年はちゃんと追ってみようと思えます。
9位 Cool
桜月のカップリング曲。
この曲も研修生組の大園玲がセンターですね。
作曲は『断絶』や『どうする?どうする?どうする?』、『滑走路』を作ったCHOCOLATE MIXさんで、力のこもったアコギのストロークが軸だったのが、サビになるとシンセに軸が移るという場面展開が好きです。
歌詞については正直考えたことがないのですが、ある意味で曲を邪魔しない、一つの楽器のように歌える歌詞がこの曲らしさを作っているのかもしれません。
ダイナーズカフェを舞台に、ワンカット撮影のシーンやTikTokのような合成シーン、アニメーションなどふんだんに盛り込まれているのが面白いです。
8位 最初の白夜
潮紗理菜の卒業ソング。
坂道Gは卒業ソングで外すことってあんまりない印象ですが、この曲は特に当たったなと思いました。2ndアルバム新録曲の中で音のクオリティが圧倒的に良い気がしますし、気合い入ってます。
楽曲は、乃木坂の『アナスターシャ』のように無駄のない壮大さがあって、リズム隊が音を充実させてるように思います。
1期生の歌声も全員良くて、この子たちがひらがなけやきからここまで大きくしたのは必然だと思いました。
ただ、なっちょの声って本当に唯一無二なので、僕の中では1期生曲が成立しなくなってしまうような気がして本当に寂しいです。
この曲の歌詞ってどういう意味なのか分かりにくいなと思っていたんですが、
「アイドルという世界に入りたい、その背中を押す歌」
なのだと思います。
「大人たちの監視」とは、アイドルを無謀な職だとして認めない親のことを指しています。
「アイドル」の世界に入った潮紗理菜を待っていたのは辛く厳しい世界で、冷たい視線やバラエティの難しさに悩んでいたことは時折語られていました。
それでも彼女が持ち前の優しさで回りを包み、包まれながらバラエティやラジオ、ライブなどを通じてアイドルとして活躍してきた軌跡が
「希望のように太陽は沈まない」
「どんなに夜が来ても 夢見ること諦めるな」
という歌詞を力強くしていると思います。
7位 心にもないこと
『人は夢を二度見る』に収録された、4つ目の5期生曲。
こういう杉山楽曲が僕は一番好きです。杉山節(メロディー)が最高です。
5期生曲いい曲集まりすぎじゃない?と思いました。
友達でも恋人でも、境界線がぼやけた時にお互いどれだけ腹を割れるのか。
これ以上近づきたいのに、その境界線が怖くて踏み出せない。
だから「少し距離を置かないか?」「僕たちは付き合うべきじゃなかったと思う」と心にもないことを言ってしまう。
人それぞれシチュエーションがありそうな歌詞ですが、コロナ禍が一応明けた今、他人との距離の詰め方を掴み損ねている若者のことを歌っているように思えました。
6位 黄昏はいつも
遠藤さくらと井上和のデュオソング。
二人ともとっっっても素敵な歌声しててびっくりしちゃいました。
ドンドンドチャドチャのリズムに終始丸く柔らかい音色に二人の歌声のドンピシャに合っていて、正直自分好みの曲すぎて6位まで持ってきました。
『やさしさが邪魔をする』みたいに必要十分ど真ん中を貫いていて、レトロ感をダサくならないように(ダサさをうまく利用して)令和に持ってきた印象があります。やっぱ歌声が良いんだろうな。
カラオケで女の子が歌ってたら好きになっちゃうタイプの曲ですし、ずっと聞き続けられる優しい歌だなと思います。
5位 僕たちの La vie en rose
山﨑天大爆発ソング。
『五月雨よ』の時と同じく天ちゃんのソロから始まるこの曲は、山﨑天というアイドルの異常な成長曲線を物語っているように思います。
楽曲はまさに「バラ色の人生」を体現したような、浮足立った明るいポップスで、真っ赤なバラが咲いているように派手に色んな音が心地よく鳴ってて最高です。いいタイトル振ったなと思います。
(Tomolow・中村泰輔コンビはやはり正義なのか、、)
これは余談ですが、最近の秋元康のキモめの歌詞って意外とメンバー人気高いし曲が良いですよね。
最近僕もちょっとくらいキモくないと物足りなくなってきました。
なんなんだこの現象。
4位 見たことない魔物
日向坂を追っている人ならこの曲はもう外せないでしょうか。
新参者を通じて4期生が欠かせない曲に作り上げたライブチューンだと思います。
この曲はスピーカー映えと言いますか、とにかく爆音で鳴ってればいい感じに聞こえるのが良いです。
作曲は野村陽一郎さんで、こちらも外さないですね…
歌詞のことを考えると、やはり「見たことない魔物」って何なんだというところがこの曲の面白さだと思います。僕も色んな人の解釈を読ませてもらったのですが、やはり「魔物」は「不安」「雑念」「幻覚」だと思いました。
新参者以前の彼女たちと被って見えるんです。
「この街を見下ろす丘で会おう」という約束は4期生とファンの約束だと思います。新参者を通じて彼女たちが追い求めていた「一体感」が丘の上にあるのだと。
そして、間奏で藤嶌果歩が煽るんですね。
「日向四期についてこい!!」
って。
そりゃついて行きますよ。
3位 恋は逃げ足が早い
丹生明里センターの全体曲。
MVと歌詞についてはこちらの記事に書いてしまったので、ダブるところはご了承ください。
アイドルの卒業とファンを歌った曲だと思います。
この曲の主人公はファンである私たち。
坂道系アイドルというのは期間限定の仕事(夏が過ぎればなくなる市営プールのバイト)であり、
そこで出会った僕たちも、夏が終われば会うことはなくなってしまう。
卒業を発表するときは、大体が何か月も前から決めたもので本人は振り向きません。
すぐにお別れムードになってしまい、あれよあれよという間にセレモニーやコンサートをしてバイバイ。
多分、卒業発表してからでは遅いんです。
タイミングをうまく読もうとして"推し"に会える機会を逃したりしてはいけなくて、君と出会える目の前の夏を全力で楽しむしかない。
そういったアイドルの儚さを歌った曲のように思えてきて、
それを笑顔で歌い踊る日向坂の姿に、アイドルという職業の信念を感じています。
ハマスタで撮影されたMVのラスサビはどこかキュンを彷彿とさせて、
そこからいろんなものを積み上げてきたみんなのキラキラした顔がどこまでも眩しいです。
2位 Start Over!!
『条件反射で泣けてくる』『桜月』に続く、ナスカ三部作の集大成であり、現時点での最高傑作だと思います。
欅坂時代にキーとなる曲を提供してきたナスカが、櫻坂46と共に楽曲のアイデンティティ対して藻掻き、苦しみ、辿り着いた曲だと感じました。
ただ、正直あまり説明ができない、、、3位にしてるのに。
楽曲だけじゃないんです。歌詞、パフォーマンスすべてがうまく嚙み合って人の心を動かしているように思えます。
「やり直し」が主題となるこの曲は、彼女たちの叫びのようにも聞こえて。
人生は相対評価だけで語れないのだと、生身の自身と向き合わなければならないのだと、待っていてはいけないのだと。
でも、やり直しは効かないんです。
だから、今しかない。
過去の自分を振り切って自動ドアを出る、その大きな一歩を後押ししてくれる力のこもった楽曲なのだと思います。
正直僕は『黒い羊』が発表されたとき、
「これを超える曲はもうこの子たちから出てこないな」
と思ってしまったんですね。
櫻坂のこれまでの曲も、正直欅時代の曲には及ばないなと思っていました。
でもこの曲は、それらに並んだと思います。
まだ追い越してはいないかもしれないけど、でもが楽曲が、メンバーがあの時のパワーに追いついたと思ったんです。
何かを使いつぶすことなく。
凄いことだと思います。
歌詞についてはもう少し書けることもなくはないのですが、
「これに尽きる」というツイートを発見してから何も考えられなくなってしまったので、その時の引用ツイート( @skt4060 さん)だけ置かせていただきます。
1位 シーラカンス
正源司陽子センターの、日向坂4期生2つ目の楽曲。
文句なしダントツ1位です。
今年すべての楽曲の中で一番聴いたし、MV見ました。
アコギのストロークを軸に軽快に進んでいく中で、Bメロで重心の低さにドキッとさせられ、サビのメロディーの気持ちよさにつながる。
1番と2番でBメロが全く異なるところが本当に良くて、
1番では水面を打つようなハープの音、2番では低く響くベースが印象的です。
一方サビになると上でシンフォニックな音色が鳴り始めるところや、間奏のシンプルで曲になじむ綺麗に歪んだギターソロも好きです。
全部好きなんですよね。はい。
歌詞のことはほとんどここに書いてしまったのですが、「エモい」って、やっぱ当時の記憶が思い起こされた結果の感情だと思います。
「このドキドキは何?」みたいな言い回しと同じなのかなと。
あとやっぱサムネが良い!!
おわりに
最後の方は特に好きな曲故、過去記事への誘導が多く申し訳ございません。
ここで私の自己満足を終わりにしたいと思います。
昨年目を通していただいたことのある方、今年も何卒よろしくお願いいたしますm(__)m
この記事で初めて私の記事を読んでくださった方、今年も坂道系noteは書いていくつもりですので、何か気になるものがあればまたクリックしてもらえると嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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