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Zoomで見える化を活かす方法 グラフィック系について考察してみた

リモートでの見える化を考えるのにグラフィックレコーディングやグラフィックファシリテーションなどのグラフィック系は外せない。ということで、場を描きとるといえば思い浮かぶファシリテーター仲間の「るこさん」に相談。

実際にリモート(Zoom)を使って、るこさん側で模造紙を壁に張って描いてもらいました。るこさんの書く文字は普段から大きめに書いているということで、リモートで見る側の私でも視認性が高い状態でした。私の方はiPadで描いているのを見てもらったりと、リモートで見える化することについて、イロイロお互いに書き取りながら語り合いました。
(下の画像は描いている様子、リモート側の見え方と描いてもらったもの)

スクリーンショット 2020-03-05 0.01.01

るこさん書き取り

以下、グラフィックについて話して考えたこと

イベントで描くよりも参加者の意識を向けることができる可能性がある
るこさんはオフラインの場ではいつも参加者の正面というよりは、横で描いていることが多く、参加者の視線に入り込むことは少ないという話があり、リモートだと描いて動いている人自体に視線がいってしまうことがありそうだねと。書いているのが見えるから参加者が「書き終わるのを待つ」が発生しそうで、それは描き手からは本意ではないとのこと。

ファシリテーターとグラフィッカーの連携がチャットで取りやすい
オフラインの場の場合、ファシリテーターとグラフィッカーの人は別の位置で自分の役割を実施していることが多く、ファシリテーターは参加者に意識を向けていて、グラフィッカーも参加者に意識を向けているとリアルタイムで連携が取りづらい状態になりやすい。それがZoomの場合、ファシリテーター側の画面にチャットを表示させていれば、グラフィッカー側の共有したい時にコンタクトが取りやすい。もちろんオフラインでもコンタクトは取れますが、るこさん曰く、参加者に影響がでないようにファシリテーターとコンタクトを取ったり、相談するのは難しいと。おそらくですが、タイミングが悪いと中断させてしまうという懸念があるようでした。

事前の情報や関係性がより大事になってきそう
画面越しだと場の雰囲気を描きとったり、誰が話したかを明確に書き分けるのが難しくなりそうだという話に。画面だと口元が見えなかったりすることもあるので、画面からだけではなく、声で判断できるくらいの関係性になっていればやりやすそうと。

会議室でホワイトボードに書いているのと、Zoomで自宅で模造紙に書いていることの違いについて
その違いは「ある」というのが結論で、見えているもの、聴こえてくるものに違いはあり、受け取ったもので描いているので、違いがある以上、書き取れるものも変わるであろうと。では、リモートならではの描き方、場への影響の仕方はどうかと言うと、これから経験していくのだろうと…。リモートだとオンラインにしか存在しないものにだけしか反応できないから、ルール的に形式的に名前を名乗って発言するなどのファシリテーター側の工夫が必要という話にもなりました。

オフラインでのファシリテーショングラフィックでは、ホワイトボードに書きながらもファシリテーションをしているが、オンラインだとそれがしづらく感じるのはなぜか?
仮説ですが、オフラインでは目の端に映っているものも、ファシリテーションの判断材料に使っているが、オンラインでは、焦点を合わせて映像の位置のみしかまだ認識できないから、判断材料が足りなくて、場に適応した丁寧なファシリテーションができないという考えがでました。また書き取るのを待つのは、グラフィッカーの姿が映像で目にはいるからということだろうと。資格情報が絞られる分、反応がでやすいだろうと。では、書く姿は見せず。つまりはグラフィッカーの人のビデオカメラはオフにすれば良さそうですが、これはやってみないと分かりませんが、私がファシリテーターならば、できればグラフィッカーの方の描いたものからもフィードバックを受けて、全体的なファシリテーションをしたいので、見える方がうれしかったりしますが、参加者のためを考えたら、どちらがよいかは都度、イベントの目的と、参加者によるところが大きいと。

最後に描く話とは別になりますが、視線の話から「リモートだと視線は合わない」という話になり、実際には画面の向こうから目を合わせて話しても相手側では合ってなくて、ファシリテーターとして私が使っている「アイコンタクト」というような身体性を用いたファシリテーションはできないという話にもなりました。

(下の画像は私のメモです。画面内で書くと視線が追ってしまうを実感)


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