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ファシリテーターの小道具

このブログは「ファシリテーター」をテーマにしたアドベントカレンダー15日目への投稿となります。

一時期「歩くファシリテーター」と言われるぐらい、いろんな小道具を持って歩くようにしていました。いつでもどんなところでも話し合いが起きたらファシリテーションできるようにと持ち歩いてました。よく居酒屋とかでファシリテーションしてました(笑)

コロナ禍以前は、携帯可能なホワイトボードとプロッキーを数本、そして付箋。後は、大きめの落書き帳を持っていましたね。

使い方としてはホワイトボードに書いて、みんなから意見をもらうときは、付箋を使って、それを貼ったり、もしくは少し結果みたいのが見えてきたところで、落書き帳に描いて、後でフェイスブックなどで共有する。

変わった小道具としては「偶発」を生むためのサイコロや、話している人を明確にしたりするトーキングオブジェクトとして石や小さなぬいぐるみなんかも持ち歩いてました。それから毛糸。壁にものを貼ってはいけない会場とかだと、ホワイトボードや柱と柱に毛糸を結びつけて洗濯の物干し竿みたいにピンと張って、その毛糸に描いたものを貼ったり。なのでハサミとカッターも常備していましたね。

コロナ禍になってからは、Zoomは中心になったので、小道具というのはオンラインで使えるツール(サービス)になってしまうんですけど、まずホワイトボードの代わりにiPadで書きとる様になりました。付箋の代わりは結構いろいろあったので、いろいろ試しました。Miroを使ったし、Muralも使ったし、他にもそういう同時編集ツールを使っていました。
まだいろんなツールの使い方が流行ってない頃は、スプレッドシートを結構強く使いましたね。何となくエクセルは使ったことあるって人が多かったので、表計算だとカーソルで操作してセルを置いてそこに書くという処理に関しては、多くの方が普通にできていました。

面白かったのは、そういったツールやサービスを作るときの考え方にオブジェクト指向というリアルな物体(オブジェクト)を考えて設計する手法があるのですが、たぶんMiroとか特にそうですけど、リアルな付箋と同じようなものがリアルと同じ使い勝手(操作)ができるようになっていて、初めて利用する人でも直感的に使うことができて、「付箋に書いて貼ってください」と説明するとその通り操作できていました。ツール上での名前もそのまま「付箋」って名称なんですよね。

これは単純に付箋をパソコンで使えるようにっていう考え方をしたんじゃないかなと思うんです。これって昔のパソコンのツールとは違うなぁと。そうなってると何がすごいって、リアルでやってたものがオンラインの中で、そのまま認識されて使えるんです。

そういう意味ではオンラインのファシリテーションの小道具っていうのは、リアルなものの置き換えが多いです。ファシリテーターのためというより、参加者が「パソコンのツールってなんだかエラー起きそうで怖い」というのを軽減するためにリアルでの言葉で伝えられることを大事にしてました。

さらにオンラインではリアルを超えて、オンラインならではのものなんかもできてきますが、この辺りは「ファシリテーターのオンライン」とタイトルで後で書きます。(^^;

いずれにせよ、小道具ってなんか使い道想像したりしてワクワクできました。文房具屋には意味もなく通ってましたし、この道具はどんな感じで使えるだろうと想像しながら見て回るのは楽しいですよ。


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