見出し画像

ファシリテーターの背中

このブログは「ファシリテーター」をテーマにしたアドベントカレンダー19日目への投稿となります。

背中を見て育つという言い方があります。ファシリテーターの学び方にはいろんな方法があると思いますが、背中を見て育つのが、独りで学ぶよりも効果的かも知れないと最近思うようになりました。

以前は今もやってますが、ファシリテーターの学びは実践にあると考えて、ファシリテーションする場を持てるようにと、場所の鍵を貸すのと、必要ならファシリテーションの場づくりを手伝ったり、私のサブファシリをお願いして場づくりを体験してもらったりするファシリテーターの弟子制度を作りました。だいたい1年に3、4名取っていました。もちろん弟子制度で自分なりのファシリテーションを見つけて学びになっていました。
最近は顧問ファシリテーターや、中長期的にお客さんの会議のファシリテーションをやらせてもらっていますが、副次的な効果として、参加していた人たちのファシリテーション力があがって、あのチームはファシリテーションがうまいと評価を得るまでになっていました。聞けば、私のファシリテーションを受けていて、効果があると感じた真似できそうなことを試してみているとのことでした。確かに私のファシリテーションは割と簡単にできることを意識してしているだけだったりするので、真似しやすかったのだろうなぁと。誰でもできるファシリテーションって、私に取ってはうれしいことで、ファシリテーション研修をする時も「普段使いのファシリテーション」といって言って教えています。

つまりファシリテーションは学習するという行為的な学び方だけではなく、ファシリテーターの居る会議に参加することで、見て真似るという学びの原点が使えるものであり、なにより「良い」と実感しているものを試してみるのは学びたいものを学ぶという理にかなった学びの場になっていると思いました。

みなさんも「この人のファシリテーションはなんか良いなぁ…」ということがあれば、その人がどんなタイミング、どんな状況で、どんなふるまいをしているかを見て、似たような状況で試してみてください。無理やりにではなくて、何度か見てから試してみると良いと思います。万が一うまくいかなかった場合でも、実践にはうまくいかない時に学べる気付きがありますから。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?