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花束みたいな恋を観た

もう見る前からめっちゃ感想回ってくる映画。
私はもうawesome city clubがインスパイアソング(?)を担当するって聞いてからずっと楽しみにしてたのー!やっと観に行けました。

一人で見に行ったけど誰かに感想を話したくて、でもなんかまとまりきらないくらい言いたいことがあるので書いてみようとおもう、めちゃめちゃネタバレしますしめっちゃメモみたいなもんなので超洗練されていてかつ繊細な文章みたいなのをお求めの方はご遠慮ください。


まず初っ端からテンションが上がったのが、冒頭の2020年のシーンでイヤホン片耳ずつで聴いてるカップルがフレンズのアルバム聴いてたとこ!劇中でNIGHTTOWN歌ってるのは知ってたけど、不意打ちで好きなバンド出てくると嬉しいねえ。

イヤホンを片耳ずつしてるところに文句をいうところから始まるんだけど、まあ最近は道ゆくカップルがワイヤレスのイヤホンを片っぽずつしてるらしいしな、、、と思った。ミキサーの人が弁当投げちゃうよ!のとこはめっちゃ笑った。わかる。

冒頭から絹ちゃんの格好は時代あらわしてんなーって思った。ダッフルだもん。あと、そんなに洋服とかに執着ない子なのかなあって思った。ちょっと芋っぽいというか、、可愛い顔だから許される組み合わせというか、、、でもあのとき大学生だったら私もあんな感じの格好してたかな。いやーどうだろ。

麦くんと出会った時に同じ場にいた男女にめちゃくちゃ笑った。魔女の宅急便の実写版のとこ。

ただ私も麦くん達と一緒にあの二人に突っ込んでたのに自分が押井守を知らなくて悲しくなった。ごめん。押井守は世界に広く知られて然るべきらしいです。勉強します。

絹ちゃんがカラオケらしいカラオケに誘って一緒に歌ってたけど、よく初対面でカラオケ誘って普通に歌えるな。クロノ〜スタシスって知ってる?の絹ちゃん可愛すぎてガン見した。知ってる?

絹ちゃんの実家が結構おおって感じだったな。あんな奔放だからお母さんとか放任主義なんだと思ってたよ。てか今更だけど道端で会った一年前の人と焼肉食べてたらその人の知り合いの女?きて掻っ攫われる光景にはびっくりした。あんなこと現実であるんですかね?

絹ちゃん以外はめかしこんで出掛けてったよね。家族関係割と3対1なのかな。妹がお母さんたちに合わせてるというかそんな感じもするけど。きっと奔放な姉に辟易しつつも羨ましいみたいな感じがする。しらんけど。
そして部屋に戻った絹ちゃんがアウターのままベットに飛び込んだのが衝撃的だった。清潔な環境を好む役の有村架純しか見たことなかったので。

あとは麦ちゃん、次会う時に絶対告白する!って言ってるあたりもう自分にも恋愛にも自信がある気持ちのいい女の子だなってすごく思った。

バスの入り口でミイラ展の約束するの良かったな。あんな風に思いつきで行動してみたい。

ミイラ展の帰り、ファミレスで二人がもぞもぞするシーン良かったな。なんといってもここでporin様登場なんだもんね。porinちゃんって実家お金持ちだからあんまりそういうイメージないけど、バイトしてたときもあるのかな?ファミレス店員の服装似合ってた、可愛くて。

そんなporinお姉さんにラブソング的なものを!って注文して出てきたのがLessonだったのが衝撃でした。この映画イチの衝撃かも。Lessonってラブソングなの?????
あのころのおーさむだと確かに他にあんまりラブソングなさそうだけど、まさかここで全部英語の曲出してくるとは。英語力試してるのかな?でもLessonはめちゃくちゃ良い曲なんでみんな聴いてください。Childrenとかも良い曲ですよ。あとAction!めっちゃいいですよ。ユキエちゃんのワンツーがカッコ良いんですよね。よろしくお願いします^_^


話が逸れましたね。


二人が付き合って、それからずーーーーーっとふたりで家にいて、なんやかんやあって一緒に住み始めちゃう。私的にはここでもうどこにでもいる学生とは全く別のものだなって捉え始めた。例えば『愛がなんだ』は最初から最後まで友達の話かもな?と思いながら観てたけど、まさか大学生二人が一緒に部屋借りて住むか。私が知らないだけでいるのかな。でも私の中ではここでもう完全にフィクションになった。

なんかこの二人って色んな意味で現実味がないというか、まあ作り話なんだけどさ。結構ほんとにほのぼのゆたゆたしてるよね。就活を始めたのもめっちゃ遅かったし。趣味も嗜好も殆ど一緒で、二人でもう完全体だったのかな。だって仕事以外で友達と会ったりする描写全然無かったもん。特に絹ちゃん。今時あんな友達に会わない大学生あんまいないって。


なんやかんやあって絹ちゃん就職したし、そのあと麦くんも就職して、ここら辺から一気にガラガラしてくね。
ストリートビューで自分を発見したときに「これ以上のことはないかもしれない」なんて言ってた麦くんが思い出せないくらいがむしゃらに働いて、変わってったんだな。絹ちゃんと二人でいるために働いていたら、絹ちゃんと二人でいられない麦くんになっていたの切ないな。

そういえば、こないだTwitterで「パズルゲーム系ばかりハマる人は疲れている人」みたいなのが回ってきてだから麦くんパズドラだったの?!と思った。

絹ちゃんが仕事を辞めて転職した時の麦くんがもう完全に違う人だったけど、結局いつも二人で完結していたはずなのに絹ちゃんが知らない人の名前や知らない人の話をたくさん出してきたから尚更ああなったんだね。でもそうなったのは麦くんの仕事の忙しさが原因の一つなんだもんね。本当は、本当に二人で一緒にいたかっただけなのに。ここら辺はかなり観ていて辛かったな。


オーサムが絹ちゃんのイベントに出るところ、久々にユキエちゃんの姿見れてめっちゃ感動した。マツザカタクミは別の人がやってるよね?そこもガン見してしまった。
めっちゃテンション上がったけど、最近のオーサムの活躍にユキエちゃんもいて欲しかったなあってすごく思った。あまりにも脱退が急だったし最近のことなので。売れれば売れるだけ複雑だけど、そういう選択をしたからには必ず売れてもらいたいと思う。

すいませんこれ花束〜の感想でしたね。


友人の結婚式で二人とも別れようと思うって言ってて、なんか最初のころを思い出したな。ここまで息ぴったりならやっぱまた一緒に歩めるんじゃないかなって思っちゃったけど、そうはいかないんだよな。

そしてここでNIGHTTOWNカラオケ挟んでくるのズルすぎるでしょう!ここばかりは真剣にはろせひろせパート歌ってる菅田将暉を目に焼き付けました。でももう別れることが決まってる二人のNIGHTTOWNは切なかったな。


そのあと行った付き合った時と同じファミレス、同じ席には座れなくて、その席には自分たちとそっくりな二人がいて。羊文学、長谷川白紙、、って言っててああ現代だなあって思った。時が流れてるんやなあ。あの二人って別の映画で恋人役とかなの?それとも友情出演?やけに豪華なキャスティングやなと思った。



やっぱ名残惜しくて結婚しようって言ってるの、その言い方じゃっていうかもう今言っても無理だよ!ってわかりすぎて麦くん観てるの辛かったなー。麦くんの考えが短略的というか、結婚が妥協案みたいになっちゃってるところがもう無理の真骨頂すぎて切なかった。絹ちゃんは変わらなすぎたのかもしれないけど、麦くんはすごく変わったんだなって思ったよ。

最後、二人が別の相手と歩いていて、でも二人の思い出はしっかり二人で仕舞い込んでいて上書きされてなさそうなところが良かったな。最後お互いが手を振ったのがすごく気持ちよかった。あれでどっちかが振り向いてしまっていたら終われないもの。

でもやっぱりあの二人には、porinちゃんの髪が青くなるまで、いや青くなってもずっと二人一緒にいて欲しかったな。


個人的にはすごく印象に残る映画でしたし、もし家で見たとしても一回も止めずに観ていたと思う。それくらい、観ていると思うところがたくさんあって、小ネタに笑えて大事なところで悲しくなって、感情の振り幅がリアルと全く同じだった。フィクションなのに。おすすめです!と言える映画ではないんだけど、観てほしいと思う映画。これ違い難しいな。


そういえばやっぱり話題作だからか見る前からたくさんの人の意見を目にしてきて、誰かが
「色んなカルチャーの話をしているけどどんなところが好きという会話が一切なかった」と言っていた人がいて、そうなのかと思いながら観たけど全然そう思えなかったな。というかあの二人、同じもの好きすぎてどんなところがとかいう必要もなくどういうところが好きなのかも自分と同じだと思ったんじゃないかな。でもそれって多分ほんとうは微妙に違くて、その確認というか、そこのコミュニケーションがうまくいかなくなってちぐはぐになっていった気がする。


あとはヤマトパンクスが「(観てないけど)文化の盗用」と言っていてそうなのかなぁとも思った。というかこの世の文化は盗用というか真似したり承継したり変換していって成立しているものだから、それを盗みとするともう皆アウトなのでは。私はオーサムきっかけで見ようと思ったし、やっぱりこの映画は皆が実際に親しんでる文化が登場するからこそ成り立つんだよと思った。


皆さんもぜひ花束みたいな恋をした・ザ・ライド、是非乗ってみてください!

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