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溜まらないチケットホルダー

思い立ったが吉日!でライブハウスに足を運べなくなってから10ヶ月経った。「ライブやります!」えーどうしよう行きたいその付近予定あったっけ、無いか、場所どこ?渋谷か、渋谷行くの怖いな〜でもライブハウス今めちゃめちゃソシャディ保ってるもんね渋谷から息止めて歩こう。いやそれ多分意味ないってか逆効果だよ。そもそもマスクしてるだけで息苦しいからな。「やっぱりこの日やれそうにないので延期します」えーまた?!とも言えない、仕方ない、でも私は来年から社会人だから休みない忙しない、私が今欲しいのは払い戻しで返ってくる現金じゃなくてデカイ音とキラキラスターの御姿なんだよ。去年までどんどん膨れ上がっていたチケットを収納するホルダー、2020年は三枚しか入れなかった。

いま流れでちょっと強がってしまったけど実際は現金かなり欲しい。なぜならバイトに入れないから。飲食店のアルバイトスタッフなんて一番初めに切り捨てられて然るべき存在だよねわかる。それは自分でもわかってるんだけどじゃあまた10万円欲しい。でも10万円を受け取るべきなのは最後の学生生活悔いなく遊び収めたい私じゃなくて明日の生きる術がない人なんだよ。それもわかってる。今こうしてとても清潔な家に帰れて、暖かい布団があって、毎日お風呂に入れる。これって本当に感謝すべき事。それもわかる。でもべきだけで自分の感情を動かせない。それもわかる。

わかるわかるばっか言ってる私は小さな頃から「わかったさん」派だった。わかったさんが作るシュークリームめちゃくちゃ美味しそうだよね。「こまったさん」は黒光のカラスで怖いからちょっと苦手で殆ど読んだことない。カラスはもう昔から苦手。あの方たちマジ怖い。小学生の時、校内新聞で校庭で遊んでた男の子がカラスに襲われて頭突かれて血だらけになったってかかれててそれから苦手。そんなんめちゃくちゃ怖いに決まってるじゃん。最近小学校の時のことを思い出すけどあそこは戦場だった。今まで所属していたどのコミュニティよりもカーストが厳しくて、いじめっ子代表の機嫌とってヘラヘラ笑ってないとすぐ自分がいじめられるターンが回ってくるし、かと言ってフリフリのワンピースを身に纏った教室の隅で読書してるタイプの女の子とも仲良くなれなかった。だからへらへら笑う。でもたまにへらへら笑っててもターゲットにされるあれなんなん?小学生が一番素直に刺々しいよね。完全に主観だけど。でもあのいじめっ子は親がW不倫してたらしいから許そうと思う。そんなんきついにきまっとるやん。

話が2個前くらいにもどるんだけど、本当にカラスが苦手な私レベルになるとカラスが頭上を飛んでいるだけで「今私の背中にフンを落としてきたら私はどうなるんだろう」と考えてしまう。「今日は期末最終日だけどカラスのフンが落ちてきたら受けなくて済むんかな?」「いや家を出て10分も経ってるのに今更家のお風呂場にUターンするの絶対めんどいしその分暗記つめこめるやん、うわ絶対落ちてこないで、たのむ」こんな感じで21年間未だにカラスから勲章を受けたことはない。

タイトルをライブハウス関連にしちゃったからもうちょっと書いておきたいんだけど、私にはライブハウスでしか会わない友人が何人かいる。一番それが強いのが、高校2・3年の時に同じクラスで出席番号が前後だった友達。私の学校は毎朝礼拝を受けるんだけど、そこで絶対隣だからずっと喋ってた。同じグループじゃないし、そのグループなら寧ろ別の友達のが仲良いんだけど、でも友達。それぞれべつの大学に入ってから好きなバンドがいくつか一緒で何回かライブに行った。ライブが全然開催されなかったりされても一枚でしか申し込みできないことが多い今、もう一年以上その子に会ってない。まあ会おうとすれば会えるんだけど。こういう友達って案外多かったし、それを淘汰したのもコロナなんだよな。私は淘汰しないで欲しかったと強く思う。ふらっと会うことの何がいけないんだ。こんなにいろんな制限をかけられてしまったら、人生の余白が足りない。
書いててだんだんまとまらなくなってきたしちょっとマイナスターンっぽいのでそろそろやめる。おやすみ世界また来て明日。

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