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陽気な歌にハンドルを叩いて

幼なじみが犬を飼い始めた。とてもうらやましい。

「ペットフード、一番安いからって8キロサイズ買っちゃったら袋多すぎるし匂うし大変なの。あなたも犬飼わない?」

と言われたのをそっくりそのまま父母に伝えたので、ウチで犬を飼い始める日もそう遠くはないのかもしれない。白くて丸い犬をインスタで眺めるのが日課なので、再来年くらいには私も白くて丸い犬を実際に愛でられているかも。


別の友達は田舎暮らしを始めた。話を聞いているだけでお腹いっぱいになりそう。

私と同じように首都圏に住み東京の学校に通い続けたその子は、今年から中部地方の山奥に住み始めた。木々に囲まれた宿舎で寝泊りし、薪を割って炊いた五右衛門風呂に入り、自然のものでご飯を作る。デパートはもちろんコンビニすら無い場所に住んでいる。毎日満員電車に揺られてビルの中で9時5時を過ごしいつでも電化製品と一緒なあたしとは見えてる景気全部違うんだろうな〜。すごいな〜。


そんな私は、新入社員なのでとても大人しめに生きている。当社比ですが。

ネイルもしないしカラコンだって入れないし、ローズピンクのリップばっかり塗ってるし、ピアスも指輪もつけないし、去年入れたインナーカラーがもうひょっこり出てこないようにしっかりグレージュに染めたし、自分が自分じゃ無いみたい。ここまで削ぎ落とした上で自分を印象付けることの難しさよ。いや、印象付けたい!みたいな能動的なアレはあんまり無いんだけど、色のないさらっさらの爪を見られる恥ずかしさみたいなのがめちゃくちゃある。大学生の時に自分自身に塗ったいろんな色が今全部剥がれ落ちて今使える色が3つくらいしか残っていない。つまらないなあ。有給みたいに2年目からは5色になって5年目では10色になったりするんかな。早くレインボーになりたい。

5年後、10年後の自分がどうなってるかはおろかもはや来年の自分すらわからない。今会えている人にはまだずっと会えていて欲しいし、今会えないけど会いたい人とも一緒に時を過ごせていて欲しい。大学生の時は毎年「来年何してるかわからない!ワクワク!」みたいな感じだったけどもはやワクワク通り越して恐怖だよね。様々なライフステージを経て周りの人と自分が乖離したりして生き方がわからなくなったりするんだろうな。わからなくなっても立ち止まらない自分であって欲しいな。あとたまには終電逃しちゃって3駅分歩いちゃうような人生の余白もあって欲しいな。あって欲しいこと多すぎ。

って下書きがあったので載せておきます。めちゃくちゃ途中だけど。2021年5月に書いたっぽい。


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