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無名のところこそ訪れる価値あり!城壁の古都、チェンマイ〜初心者旅人と自由人のタイ旅行2日目〜

 夜行列車から降り立ったのは、朝の7:30頃、街の東はずれにあるチェンマイ駅だった。ホームは日本のものより低いので、列車の迫力が段違い。熱帯とはいえ、朝の町は少し冷えている。
 コンビニで朝ご飯を買ったら、チェンマイ名物乗り合いタクシーで中心街を目指す。まずは川沿いの朝市だ。



お腹壊してもいい時に食べたいね

コムローイ祭りのおかげで外国人観光客の多いチェンマイだが、朝市には現地人しかいないようだ。薄汚いコンクリートの建物に、服屋、果物屋、魚屋など、どんな店も入っている。昆虫の屋台もあったが、予定がつめつめなので冒険はやめておこう。道端の屋台で、変なお菓子を買ってみた。豆腐を揚げたような味。100円もしなかった気がする。

 ひとしきり朝市を巡ったら、チェンマイ観光スタート。チェンマイはタイ北部の街。16世紀まではここに独立国の王朝があり、現在も堀や城壁が残っている。寺院の数も多く、タイ北部名物の食べ物”カオソーイ”もあるらしい。
 まず入ったのは、ワットウパクッ。なんとも発音しにくいこの寺を選んだ理由は、市場から近いから。街の観光地でもなんでもないお寺だが、真っ白の仏塔やお堂と豪華絢爛。女子禁制の場所もあり、タイ仏教の在り方をよく知ることができた。


 乗り合い宅タクシーを捕まえて、つぎに向かったのは街のど真ん中ワットプラシン。黄金の仏塔や、金が散りばめられたお堂がある。豊臣秀吉が好きそう。昼ももちろんきれいなのだが、夜にもう一度来た時に凄まじい威厳を感じた。有名なお寺であり、また境内でフリーマーケットも行っていた。購入したのは、ポケモンカード。

 なんであるん?

 ともかく、境内で売ってるポケモンカードが当たらないはずがないと2パックも買ったのだが、大外れ。煩悩は捨てろということなのか。

夜なのに明るすぎるこの存在感


 つぎに訪れたのは、ワットチェディルアン。ここの目玉はご神木のような立ち位置の大木と、巨大な古代仏塔である。そのサイズは、かつて仏塔の上に恐らく原寸大サイズの象が何十体と立っており、その上に立派な仏像が鎮座するといったもの。高さは98mで、墓としての用途もあるらしいのだが、いくつかのピラミッドより大きいというからびっくり。

 気づけば12時を回っており、そろそろご飯の時間。まずは、例のカオソーイを食べてみよう。そう思い立って歩いていたら、さっそくお店を見つけることができた。満員だが客の回転は良さそう。少し待つと、案内してくれた。

 カレースープとカリっと揚がった麺が特徴のカオソーイ。からさは抑えるように注文したが、それでも辛い。しかしタイ料理は、ある程度水を飲めば我慢できるからさな上に、ココナッツミルクの影響だろうか、うまみや甘みが強い。辛い辛いと文句を言いながらも、箸が止まらないのが特徴なのだ。どんぶり一杯をきれいに食べ終え、気づけばスープまで飲んでしまった。トッピングは鳥と豚とで選べたが、どうもイスラム料理が源流らしいので、鳥がおすすめだと個人的には思う。


 おなか一杯、元気も満タン。ここから30分ほど歩いて、旧市街の外の寺を目指す。しかし暑い。帰国したら12月なのに、思いっきり日焼けしてしまう。のども乾いてきた、そんなときは、そこらへんでスムージーが売られている。値段は150円、破格。そしてパンパンに入れてくれる。フルーツと氷しか使わない店がほとんどなので、健康にも優しいのがうれしいところ。ゆっくり飲みながら歩いていたら、いつの間にか目的地についていた。

 本日4つめは、ワットシースパン。こちらもランナー様式と呼ばれるチェンマイ伝統の建物だが、お堂が銀色なのが特徴。到着時は曇っていた空が晴れると、お堂が一気に輝き出した。拝観料を払うとお水が一本もらえるのがうれしい。


近くで見ると装飾が細かい……!

かなり遠いところにとってしまったホテルへ向かって歩いていくと、なにやら面白そうな場所を発見。ホテルに荷物を預けた後戻ってみると、夜市!夜はここで済ましてしまおう。

 注文したのは、タイ料理の定番、パッタイを卵で巻いたもの。初めてのパッタイだったが、ナッツが効いてておいしい。でも量が少ない。串焼きを何本かつまんでおなかいっぱいに。

 市場をもう少し歩いてみると、魚を丸焼きにしてる店を発見。日本だと外来種として暖かい川や池で繁殖してるこの魚、ティラピアは、現地では「プラ―・ニン」と呼ばれている。名前の由来は、昭和天皇が食糧難であったタイにプレゼントした魚だったことから。日本人として食べてみたかったけど、まるまる一匹ですか、、、。

 夕食を終えたらホテルに戻って今日はおしまい。一泊ふたりで2000円くらいのホテルは、大きな部屋がふたつに風呂も大きいVIP仕様。きれいさも十分で大当たりだった。



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