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ドット絵グッズを作ってイベントに出よう

即売会に参加してみよう!


自己紹介&アドベントカレンダー紹介

こんにちは、ドッターのガラムマサラ(@gara_dot)と申します。
これはドット絵アドベントカレンダー2023の21日目の記事です。

今年のドット絵アドベントカレンダーはの3会場!
インターネットの海のドット絵濃度が一気に上がるこの季節、自分も1年ぶりに筆を執りました。
どうかお付き合いください。

記事の目的

自分は今年初めてドット絵のグッズを作り、即売会に参加しました。
具体的には9月のコミティア、11月のTHE PIXEL STREETに出展しました。
その経験を元に、即売会初心者目線で実際に困ったこと・やってよかったことなどをまとめていきます。
オリジナルグッズを作り即売会に参加してみたい方向けの記事となります。
昨年の近藤永理さんの記事も大変参考になるかと思いますので、迷えるド羊の皆様は併せてご参照ください。

即売会準備編①グッズの作り方

自分が初めて出た即売会はコミティア145でした。
コミティアは東京ビッグサイトにて年間4回行われる、一次創作オンリーの即売会です。
紆余曲折あって、自分と同じくリスをアイコンにしている あん。さん(@annaan801)と合同サークル「りす組」として出展することになりました。

ビビりでもふたりで出れば怖くない

出ると決まればまずはグッズ制作です。
自分はポンコツゆえ発注先を複数にするとてんやわんやしそうだったため、一社にすべてお願いしました。
今回発注したのはおたクラブさん。
小ロットで発注可能&RGB印刷ができる印刷会社さんです。RGB印刷はドット絵に最適
PNGでの入稿も可能なので、Adobe未課金勢には強い味方。
というわけで自分はおたクラブさんで制作可能なグッズから、自分が興味のあるものを作っていきました。
グッズを作れる印刷会社さんは多数あるので、作りたい物がある方はそこから印刷会社さんを探しても良さそうですね。

ここで自分が実際に作ったグッズをご紹介します。

コミティアお品書き

・作品集
過去絵の作品集、A5横版16Pです。
全体的に厚めの紙を選び、表紙はマット加工にしています。
自分は雑学が好きなので、ドット絵とその中の小物にまつわる雑学をまとめて一冊の本にしました。つまり自分の好み寄せ集め本です。
コミティアでは見本誌を見て足をとめてくださった方が購入に至ったケースも多く、作品集は作っておくのをおすすめします。

・ポストカード
画用紙のようなざらざらした紙にしました。
紙モノを作る時は紙の種類がたくさんあって困惑することと思いますが、商品名で検索するとなんとなく質感のイメージが掴めるのでおすすめです。

・ミニステッカー
わんちゃんのミニステッカーです。
おたクラブさんではカットパスを自動で作ってくれるので助かりました。
(普通は裁断位置の指定が必要です)
表面はマット加工にしましたが、後々クリアなものに変更しています。

・クロスステッチ作品
図案を打ってクロスステッチグッズも作りました。
業者さんに発注できるものではないため詳細は割愛しますが、クロスステッチとドット絵は大変相性がよく、かわいいグッズを作れます。手芸が得意な方は是非。

ドット絵を図案に作ってもらったブローチと写真立て

即売会準備編②販売価格を決める

販売価格は参加費とグッズ制作費の回収を目標に設定しましょう。
自分は適当に決めすぎてクロスステッチグッズの価格をかなり安めに設定してしまった(制作費の計算が甘かった)ため、後のイベントでは値上げしました。
あまり安くしてしまうと他の出展者さんにも影響してしまうのでほどほどにしましょう。
過去のコミティア参加者のお品書きを参考にするのも良いですね。
コミティア初参加のみでは起こりにくいと思いますが、20万円以上利益が出ると確定申告が必要なので注意してください。
最初は赤字覚悟の完全趣味の気持ちで参加することをおすすめします。

即売会準備編③設営方法の検討

サークルスペースのレイアウトは初めての即売会においてかなり重要です。
たまたま通りがかった方に興味を持ってもらえるようなスペースにしたいですよね。
コミティアのスペースはこんな感じになりました。

右半分は自分、左半分はあんさんのグッズ

■特に用意して良かったもの
・敷き布
 →敷くだけでそれっぽい!
・見本誌スタンド
 →手に取りやすい!(即売会では見本誌試読の文化があります)
・コルクボード
 →グッズが目立つ!

■用意すればよかったと後悔したもの
・敷き布のすべり止め
 →グッズが軽かったのでどんどん布がずれていった
・名刺
 →用意はしたが100枚では足りなかった

お客さんは立って歩きながら出展スペースを見下ろす形になるので、グッズは立てて展示すると見やすくなります。
ポストカードやシールなどはOPP袋に入れると吉。
什器や袋はだいたい100均ですべて揃います。

グッズが多い場合、スペース内に収めるのが大変になります。
当日慌てないために、事前にレイアウトを考えておきましょう。
ちなみにトップ画像は2回目に参加した即売会、ピクストの設営写真です。
グッズの増加に伴い設営方法を見直ししていますので見比べてみてください。

即売会準備編④お釣りの準備

100円玉や500円玉とお札を少し、自分の販売価格で出そうなお釣りに合わせてほどよく準備していきましょう。
ダイソーのコインケースが使いやすかったです。

下の段にお札を入れることもできる

即売会当日編

計算間違いに注意しながら気合いで乗り切りましょう。
会計はレジアプリを使用すると後々在庫管理ができて便利です。
Xでお品書きを見て来て下さる方も多くいらしたので、当日までに参加イベントのタグ付きでポストしておくことをおすすめします。

感想・まとめ

即売会に出てみた感想としては「最高」の一言に集約されます。
ドット絵がモノとして形になるのも嬉しいですし、それを手に取ってくださる方・気に入って購入してくださる方がいることは至高の喜びです。

自分のグッズを買うためにイベントに来てくださった海外の方や、クロスステッチ作品に一目惚れしてくださった方、ご友人へのプレゼントに購入してくださった方、10分ドットが楽しみと言ってくださった方、その他絵に関する様々なご感想……普段聞けない生の声は本当に励みになります。
グッズが全然売れなかったとしても、ご感想をいただけるだけでもかなりの参加意義があると感じました。

ドット絵オンリーの即売会『THE PIXEL STREET』では他のドッターさんのグッズを見て刺激になりましたし、現実世界でドット絵の話で盛り上がれる感動もありました。

ピクストで手に入れた珠玉の作品たち

余談ではありますが、自分はグッズ制作に前々から興味はあったものの、グッズを作ったとて欲しい人いるのか?と思っていたため&コミュ力が低いため、なんやかんやで1年ほど尻込みしておりました。
自分の作品はループGIFアニメーションが多いので、動かなくなってしまうグッズ化にあまり意味を見出せずにいたのです。

動いてなんぼのループGIFでもポストカードにできる

ですが、実際出てみれば結局なんとかなりました。
よく考えたらドット絵グッズなんてなんぼあってもいいですからね。コミュ力が低かろうと自信がなかろうとなんとかなります。
イベントに少しでも興味のあるドッターの皆さんは、ぜひドット絵グッズを作って参加してみてください。

この記事を読んだ方が一人でもイベントに興味を持ってくださることを祈っています。


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