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【ポケモンSV】お久しぶり【カロス御三家】

どうなるレギュレーションD

 7月1日から始まったポケモンSVランクマッチのレギュレーションDは過去作のポケモン(禁止伝説級を除く)が使用可能になります。
 当然ながら注目は前作剣盾のランクマッチでも活躍した霊獣ランドロス連撃ウーラオス、今作でも優秀な種族値や耐性を活かして活躍が見込まれる原種サンダーヒードランといったポケモン、または対戦機能のなかったLEGENDS アルセウスの舞台であるヒスイ地方のポケモンですが、Switch版のポケモンで初めて使えるようになったポケモンたちが存在します。

8世代丸々出れなかったおフランスな方々

一番右は思いっきり日本

 それが第6世代のXYで登場したカロス地方の御三家たちです。アニメやスマブラ、ポケモンUNITEなど本編以外の作品には登場していましたが、第8世代(剣盾〜アルセウス)には一度も登場しませんでした。6・7世代の環境でゲッコウガが暴れた、ということもあったのでしょうか。そのためカロス御三家は2世代ぶりの登場になります。

ブリガロン(くさ・かくとう)

意外なアニメ出演 

特性:しんりょく/ぼうだん(隠れ特性)
種族値
88-107-122-74-75-64

 歴代くさ御三家で最も高いB種族値を誇り、元専用技のニードルガード+やどりぎのタネを駆使したくさタイプならではのじわじわ戦う戦法が持ち味。今作では新たに自身の防御力でダメージを計算するボディプレスを習得し、高い防御種族値をより活かせるようになりました。
 ただ、くさ・かくとうというタイプはキノガッサを始め競合相手も多ければ弱点も多く、ひこう4倍に加えてほのお/こおり/フェアリーと弱点がいずれもメジャーなので、テラスタルを駆使して耐性を増やしたいところですね。
 テラスタイプは一致技を両方とも半減or無効にしつつ特性でやどりぎのタネを受けつけどないサーフゴー高い特攻からこちらの弱点を突いてくるハバタクカミが苦手なのではがねとフェアリーを共にいまひとつにできるほのおもしくは連撃ウーラオスを受けつつ元から苦手のほのお・こおり・はがねをいまひとつにできるみずが候補でしょうか。
 ちなみに隠れ特性のぼうだんはたま系の技を全て無効にするので、サーフゴーとハバタクカミのもう一つのメインウェポンであるシャドーボールを無力化できるのがポイント。
 組ませるポケモンとしてはブリガロンの素の弱点を全て半減以下に抑え込むヒードランが最有力候補(ヒードランの弱点はかくとう以外ブリガロンが半減)。6世代では『ブリガドラン』という並びもあったので、今作でもヒードランと共に採用されるケースが見られるかもしれません。

○育成例(物理受け型)


性格:わんぱく
努力値:HB252D4
特性:ぼうだん(対シャドーボール)
もちもの:ゴツゴツメット
テラスタイプ:ほのお(対フェアリー、ほのお、こおり、はがね)みず(対ほのお、こおり、はがね)
確定技
ボディプレス、やどりぎのタネ、ニードルガード
選択技
じしん、てっぺき、こうごうせい

マフォクシー(ほのお・エスパー)

赤いきつね

特性:もうか/マジシャン(隠れ特性)
種族値
75-69-72-114-100-104

 幻のポケモンであるビクティニ、ダルマモード発動時の原種ヒヒダルマに次いで登場したほのお・エスパータイプ。他2体に比べてすばやさの種族値が高めな反面、物理耐久が低め。初代以降のエスパータイプは強いタイプではなく、今作は四災を筆頭にあくタイプの強力なポケモンが多数存在しているので普通に使っても他の御三家に比べて活躍させにくいポケモンと言っていいでしょう。
 一方で2世代ぶりの登場となったこともあってか優秀な新技を多数習得。取り分け今作ではカイリューを筆頭に強力技となったアンコールを習得したのが大きく、ほのおのうずを覚えるのでカイリューよりも素早いほのおのうず+アンコールのコンボの使い手になりました。
 ステルスロック撒き役として使われることの多い霊獣ランドロスや積み技を駆使するクレセリアなどのポケモンに対してほのおのうずで交代を封じ、アンコールで技を縛ってから固定ダメージを与えるナイトヘッドで定数ダメージを与え続けることでそれらのポケモンを無傷で突破できるように。反面HB特化でもA4振りランドロスの地震が高乱数1発と物理耐久は紙に等しいので、相手を見て使っていきたいポケモンですね。

○育成例(ほのおのうず+アンコール型)


性格:おくびょう
努力値:HS252or調整振り
※私はH212B52S244振りで使っています。
実数値:177-×-99-134-120-170
H:16n+1(たべのこし回復量最大)
S:最速ガブリアス抜き
B:余り
特性:もうか(持ち物を消費アイテムにした場合はマジシャンでも可)
もちもの:たべのこし
テラスタイプ:くさ(対水・地面)
確定技
ほのおのうず、ナイトヘッド、アンコール
選択技
みがわり、まもる、ねがいごと、おにび

ゲッコウガ(みず・あく)

ポケカでも強い

特性:げきりゅう/へんげんじざい(隠れ特性)/きずなへんげ(特別個体)
種族値:72-95-67-103-71-122

 特性・へんげんじざいによる読みにくさと技範囲の広さ、高いすばやさから第6世代~第7世代にかけてランクマッチで大活躍したポケモン。アニメでもXY編におけるサトシの最高の相棒であり、メガシンカとは別のサトシゲッコウガという強化形態が登場。外部作品でもポケモンUNITEやスマブラへのプレイアブルキャラとしての参戦、ポケモン総選挙で1位を獲得するなど一躍大人気ポケモンとなりましたが、あまりに暴れすぎたのか第8世代では丸々登場しないという有様になりました。
 今作ではへんげんじざい(同効果のリベロも含めて)の発動が場に出ている間の1回だけとなり、一度交代するまで再発動ができなくなりました。そのため7世代以前と比べると弱体化を余儀なくされ、また苦手なくさタイプの御三家としてマスカーニャが登場。同じ特性かつすばやさ種族値があちらが1上回るという露骨な調整がされたこと、ゲッコウガを更に上回る素早さを持ちつつ弱点を突いてくるハバタクカミやテツノツツミの登場で純粋なアタッカーとしての性能は下がってしまいました。
 一方で強化点としては他2体同様優秀な新技を習得したところがあります。特に補助技が優秀で、きあいのタスキと相性のいいカウンター起点作成技として飛躍したどくびしこだわりアイテムとも相性のいいすりかえ、物理型の打点補強となるつるぎのまいなどがあります。
 きあいのタスキを持たせた場合、物理アタッカーに対してはカウンターで1体落としつつ次のターンに高いすばやさからのげきりゅうで強化されたなみのりorハイドロポンプorみずしゅりけんを撃てるので、先鋒でありながらうまく噛み合えば相手のパーティーを半壊させるだけの力を秘めているポケモンです。

○育成例(タスキカウンター型)

性格:おくびょう
努力値:CS252
特性:げきりゅう
もちもの:きあいのタスキ
テラスタイプ:みず(みず技強化)
確定技
みずしゅりけん、カウンター
選択技
どくびし、あくのはどう、なみのりorハイドロポンプ、れいとうビーム

現環境においての3体

約束された強者たち

 現在のランクマッチ環境では連撃ウーラオスやヒードラン、霊獣ランドロスや原種サンダーなどレギュレーションDから解禁された準伝説が上位に食い込む一方で、ハバタクカミが使用率1位となり、サーフゴーやパオジアン、カイリューなどレギュレーションCでも強かったポケモンがしのぎを削る環境となっています。
 カロス御三家の使用率は7月6日時点でゲッコウガは19位、ブリガロンは57位、マフォクシーはランク外という状態。
 マフォクシーは最強レイドが7日から始まる、ということでまだ行き渡っていないためのランク外はあると思いますが、ブリガロンは過去作品に比べるとかなりの躍進といえるでしょう。ゲッコウガはへんげんじざいの弱体化こそあれど比較的高い順位を保っていると言えるでしょう。
 今後DLCが出るにあたり、新しいポケモンの登場や教え技の解禁(あってほしい)が考えられるので、ポケモンSVの対戦環境がより盛り上がることを願いたいですね。


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