「wgnmtks(仮)」　2015. Jul.

まつからには
あともいわない


絶望は消えた
焦がれなくなった
教えないように
伝えようとした
透明は何色にも見えた

恐怖を誘おうとしたわけではなく
同情を買おうとしたわけではなく
無関心を装うつもりもなかった

ただここにあって
それを讃えたかった
気持ちはあって
正しくなくて
代えたくなくても

見えない早さで
丁度良かった
明日が嫌いなら
それでも救われる
行き先を間違えず
点と点だけで交差した

すべての繋がりが
そこに消えて、流れた

だから居てくれた
正しくなくても
代えたくなかった

あとはまつのみ
あえもしないで

すこしのかさで
あえやしなくとも

絶望は消えて
楽になった
焦がれなくなった
そして眩さに慣れた

不誠実、教えないように
伝えようとした
届かないことを前提に、
透明は何色にもなれなかった

欲しかった評価は分からず仕舞い
既成事実も悪くなかった

乾涸びる覚悟は出来ていて
待ち続けても妥協と言えない

広すぎて緩すぎる
あいだは、何れくらい
古びる好奇心で
埋まって行く

堪えた尊敬を
何処にかしこに

まつからにはあともいわない

読み聞かせては
忘れたころ

まつとしてもあえてもいわない

本当にそれがたえるなら